Tuchel ideal England squad GFXGetty/GOAL

トゥヘル監督のイングランド代表初陣にふさわしい選手たち:アーセナルの10代の新星ヌワネリとルイス=スケリーら

待ちに待った時がついにやってきた! 10月に発表されたトーマス・トゥヘルのイングランド代表監督就任は想定内の反発を引き起こしたが、このドイツ出身監督は3月21日(金)、アルバニアを相手に2026年ワールドカップ予選で初めて「スリー・ライオンズ」を率いることになる。

その前に、待ちに待った代表メンバーの発表がある。イングランドサッカー協会(FA)は16カ月後のワールドカップでの栄光を期待してそれまでの短い指揮をトゥヘル監督に任せたが、その始まりに監督がどの選手を選ぶのか、イングランドのサッカーファンは皆、胸を躍らせている。残念ながら、この元チェルシー監督は、ブカヨ・サカ、ジョン・ストーンズ、コビー・メイヌー、ルーク・ショーをケガのため招集できないが、それでも代表の座を巡る競争は激しい。

では、トゥヘル監督はアルバニア戦とラトビア戦のために誰を選ぶだろうか。金曜のメンバー発表を前に、GOALのライターと編集者9名(スティーブン・ダーウィン、クリシャン・デイビス、マーク・ドイル、リチャード・マーティン、トム・マストン、アミー・ルスカイ、ジョー・ストレンジ、ショーン・ウォルシュ、ジェームズ・ウェストウッド)にその質問をぶつけ、その結果を以下に記載してみた。ご覧いただき、議論していただきたい。

  • Jordan Pickford EnglandGetty

    GK

    GOALの選出:ジョーダン・ピックフォード、ジェームズ・トラフォード、ディーン・ヘンダーソン

    当然のことながら、イングランド代表の長年の正GKジョーダン・ピックフォードが、我々の選考委員会の満票である9票を獲得した。しかし、ジェームズ・トラフォードも同様で、22歳の彼は現在チャンピオンシップでプレーしているが、バーンリーの昇格争いにおいて重要な役割を担っており、クリスタル・パレスのディーン・ヘンダーソン(8票)と並んで選出されるに値する。

    プレミアリーグからのGKの選択肢が少ないことから、ここ数日、サウサンプトンのアーロン・ラムズデールが呼び戻されるのではないかという噂もあったが、彼とニューカッスルの背番号1のニック・ポープは1票ずつしか獲得できなかった。

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  • Trent Alexander-Arnold England 2024Getty Images

    SB

    GOALの選出:トレント・アレクサンダー=アーノルドマイルズ・ルイス=スケリー、ティノ・リヴラメント

    トレント・アレクサンダー=アーノルドの守備能力については依然として激しい議論が続いているが、投票者全員がそれぞれのチームにこのリヴァプール生え抜きのヒーローを選出した。

    規律面での懸念もあるが、アーセナルの10代、マイルズ・ルイス=スケリー(5票)も選出された。また、ニューカッスルのティノ・リヴラメントも、経験豊富な選手たちとの激しい競争を制し、サイドバックの残り枠を獲得した。

  • Marc Guehi EnglandGetty

    CB

    GOALの選出マルク・グエイ、ハリー・マグワイア、エズリ・コンサ、ジャラッド・ブランスウェイト、レビ・コルウィル

    クリスタル・パレスのDFマーク・グエイは今シーズン、ほぼ完璧だったEURO2024での活躍を再現するのに苦労しているという意見もあるが、彼もまた、投票者たちから広く選ばれている。

    マンチェスター・ユナイテッドでのキャリアを好転させたことで多くの称賛を集めているハリー・マグワイア、さらにアストン・ヴィラのエズリ・コンサも非常に人気があり、それぞれ8票を集めた。

    ともに22歳のジャラッド・ブランスウェイト(5票)と レヴィ・コルウィル(4票)にも票が集まった。前者は、デヴィッド・モイーズ監督がエヴァートンに復帰した恩恵を受けた選手のひとりであり、後者は、イングランド代表にとって依然として大きな問題である左センターバックとして、その能力を存分に発揮している。

  • Jude Bellingham England Euro 2024 celebrationGetty

    MF

    GOALの選出:ジュード・ベリンガム、デクラン・ライス、コナー・ギャラガー、モーガン・ロジャース、アダム・ウォートン、カーティス・ジョーンズ、モーガン・ギブス=ホワイト

    ジュード・ベリンガムデクラン・ライスをMFのリストから外した投票者がひとりもいなかったことに驚くものは誰もいないだろう。この2人は、クラブでも代表でも確実にスタメンである。

    しかし、コナー・ギャラガーが9票を獲得したことは、昨夏にチェルシーからアトレティコ・マドリーに移籍して以来、チームからの離脱と復帰を繰り返していることを考えると、疑問の声が上がる可能性は高い。

    その他、今季のアストン・ヴィラでの素晴らしい活躍により、モーガン・ロジャース(8票)が選出された。また、選者たちは、先月負傷から復帰して以来、クリスタル・パレスで印象的な活躍を見せているアダム・ウォートン(7票)の評価を高めている。

    カーティス・ジョーンズ(7票)は、その万能性がプラスに働いていることは明らかだ。また、ノッティンガム・フォレストが今季これまでプレミアリーグで目覚ましい戦いぶりをしているのに、モーガン・ギブス=ホワイト(6票)が重要な役割を果たしているのは間違いない。

  • Cole Palmer England 2024Getty Images

    ウイング

    GOALの選出コール・パーマーフィル・フォーデン、アンソニー・ゴードン、ジャロッド・ボーウェン、イーサン・ヌワネリ

    コール・パーマーのチェルシーでの有効性のレベルはここ数カ月で劇的に低下しているかもしれないが、それでもこの22歳の選手を選んだ投票者は皆、そのことに動じなかった。フィル・フォーデンの不振も見過ごされ、このマンチェスター・シティの選手には8票が集まった。これは、ニューカッスルの才能はあるが安定性に欠けるウイング、アンソニー・ゴードンと同数である。

    万能選手のジャロッド・ボーウェンは、ウェストハムの攻撃陣で素晴らしい活躍を見せ続けているため選出されたが、イーサン・ヌワネリの選出は大きなニュースだろう。このアーセナルのエースはまだ17歳で、プレミアリーグでの出場はわずか20試合だが、投票した4人は、すでに国際試合に招集されるに値する活躍をしていると考えている。

  • Harry Kane England 2024Getty Images

    ストライカー

    GOALの選出ハリー・ケイン、オリ―・ワトキンス

    イングランド代表は前線の中央に選択肢が不足していることが浮き彫りとなる結果となった。2人のストライカーが選出されたが、ハリー・ケインオリー・ワトキンスの得票数はどちらも満票の9票だった。

    もちろん、この2人の中では、昨年、バイエルン・ミュンヘンの監督だったトゥヘルのもとで素晴らしい活躍を見せ、今もバイエルンでゴールを量産しているケインの方が、はるかに先発の可能性が高い。ワトキンスの得点率は年明け以降改善しているが、背番号9のライバルであるケインにはまだ遠く及ばない。

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    次点

    レンタル先のアストン・ヴィラでの復活を理由にマーカス・ラッシュフォード(3票)の再招集を求める声が大きかったが、マンチェスター・ユナイテッド所属のこのFWは選外となった。また、今シーズン、新加入のイプスウィッチ・タウンで効果的に攻撃を牽引しているリアム・デラップ(4票)も選ばれなかった。

    3票を獲得したリコ・ルイスベン・ホワイトジェド・スペンスも、惜しくも選外となった。さらに、最近負傷から復帰したばかりのリース・ジェームズも選ばれなかった。

    ジェームズ・マディソン(2票)は、代表に復帰できるほどの働きをしていないという見方がはっきりしている。一方、マンチェスター・シティで期待外れの選手となっているジャック・グリーリッシュは、我々の選考委員会からは1票も獲得できなかった!

    トゥヘル監督が我々と異なる見解を持っているかどうかは、金曜に明らかになるだろう。