- ガラタサライはモウリーニョ監督が「人種差別的発言」をしたと非難
- 監督はライバルのベンチがダービーマッチで「サルのように飛び跳ねている」と述べた
- ドログバは元チェルシー監督を擁護
Getty/GOALドログバがガラタサライから刑事訴訟を起こすと脅迫されているモウリーニョを擁護「彼は人種差別主義者ではない」
AFP何が起こったのか?
トルコのスュペル・リグでガラタサライがフェネルバフチェとの激しいダービーマッチでスコアレスドローに終わった後、ジョゼ・モウリーニョ監督は序盤のタックルの後に「猿のようにジャンプした」としてホームベンチを批判した。モウリーニョ監督はまたスロベニア人審判スラブコ・ヴィンチッチではなくトルコ人審判が試合を担当していたら「災害」になっていただろうと主張し、ガラタサライはフェネルバフチェの監督を人種差別で非難する強い声明を出した。
全体像
ガラタサライの公式ウェブサイトは「人種差別にノーと言おう」という見出しで声明を発表した。
「トルコでの監督職の開始以来、フェネルバフチェのジョゼ・モウリーニョ監督はトルコ人に対して継続的に侮辱的な発言を行ってきた。今日、彼の言説は単なる不道徳なコメントを超えて、明らかに非人道的なレトリックにエスカレートした。ここに、ジョゼ・モウリーニョ監督による人種差別的発言に関して刑事訴訟を開始する意向を正式に宣言し、それに応じてUEFAとFIFAに公式の苦情を提出する。さらに『模範的な道徳的価値観』を掲げる機関であるフェネルバフチェが、監督の非難すべき行為に対してどのような姿勢を取るかを注意深く観察する」
Getty Images Sportドログバ氏の言葉
かつてガラタサライでプレーしたドログバ氏は、チェルシーも含めて二度にわたりモウリーニョ監督と共に働いた。そんなドログバ氏は今回、モウリーニョ監督を擁護し、「彼は人種差別主義者ではない」と自身の公式SNSで主張した。
「親愛なるガラタサライ、私が黄色と赤のジャージを着ることをどれほど誇りに思い、トルコで最も栄誉あるクラブへの愛情を持っていたかはご存知だね!私たちは皆、ライバル関係がいかに情熱的で白熱したものになり得るかを知っており、私はそれを経験する幸運に恵まれた。最近のジョゼ・モウリーニョに関するコメントを見た。私がジョゼを何年も知っていて、彼が人種差別主義者ではないと言うときは信じてほしい。歴史(過去と最近)がそれを証明している。私たちの試合に集中し、素晴らしいライオンたちを応援し、5つ星に近づくためにリーグを勝ち取ろう。私の『父』がどうして人種差別主義者なんだ。頼むよみんな」
補足情報
モウリーニョ監督は昨夏にフェネルバフチェの監督に就任して以来、スュペル・リグの審判の水準を繰り返し批判している。11月のトラブゾンスポル戦での勝利後の異例の激怒で、彼は1試合の出場停止と約15,000ポンド(約280万円)の罰金を科せられた。その際、「あまりにも灰色」で「悪臭がする」と発言した。
だが、フェネルバフチェは最新の暴言の後もモウリーニョ監督を全面的に支持しており、副会長のアジュン・イリジャリ氏は『スカイスポーツ』で次のように語っている。
「ジョゼ・モウリーニョは単に『猿』という言葉を使ってベンチの感情を表現しているだけだ。私があなたはウサギのように走ると言っても、あなたがウサギだとは言っていない。だから、あなたは猿のようにジャンプしていると言っても、あなたが猿だという意味ではない。ジョゼ・モウリーニョには言葉の中で、言葉の背後で、あるいは言葉の周りで人種差別的になる意図がなかったことは明らかに理解できる。これはガラタサライの理事会によって操作されようとしている非常に明確な状況であり、私たちはトルコではそれに慣れている。ジョゼは私たちにとって非常に重要であり、彼と一緒にいることを非常に嬉しく思っている。クラブとして、私たちは監督の後ろにいて、100%サポートしていると明確に言えるよ」
(C)Getty Imagesモウリーニョ監督の今後は?
『BBC』によると、モウリーニョ監督はガラタサライの主張に「怒りを覚え」、現在法的手段を検討している。元チェルシーとレアル・マドリーの監督は、木曜日の夜にはフェネルバフチェのタッチラインに戻り、トルコカップのグループステージでガズィアンテプと対戦する予定だ。