開催国
さらば、カタール。少なくとも、彼らはここでワールドカップの歴史に名を刻むことができた。これまで開催国が大会で3敗したことはなかったが、フェリックス・サンチェス監督率いるチームはエクアドル戦のホイッスルが鳴った瞬間から落ち着きを失っていた。3敗し、1ゴール7失点と、ほとんど印象に残らないまま大会を終えることになった。サポーターもがっかりしていることだろう。彼らの努力を嘲笑するのは簡単だが、これが2019年にサウジアラビアと日本を破ってアジアカップの優勝国となったチームであることを忘れてはならない。その2チームはこの地で有名なジャイアントキリングを収めたが、カタールは同じようなことを起こす危険性すらなかった。サンチェスと彼の選手たちは、自分たちの貢献度に非常に失望しているはずだ。
マールテン・デ・ローン
オランダの中盤でフレンキー・デ・ヨングのパートナーは3試合、3人いたが、いずれもチャンスをつかむことはできなかった。セネガル戦のスティーブン・ベルハイスやエクアドル戦のテウン・コープマイネルスのように、アタランタのデ・ローンも説得力に欠けるものであった。前半の間、何度もプレッシャーをかけられ、努力には事欠かなかったが、ファン・ハールはこのような相手にはもっと多くのことを期待していただろう。デ・ローンは後半20分過ぎに交代させられたが、それは驚くことではなかった。監督には、ベスト16に向けて大きな決断を迫られている。デ・ローンが次の試合でもシャツを手にしたとしたら、それは驚きだろう。
エクアドル
これほどまでに貢献しながら、どうしてこれほどまでに結果が伴わないのだろうか。2試合の間、エクアドルはグループAで最も印象的なチームだったが、前節オランダを後半に仕留められなかった代償として、セネガルに1-2で敗れ、敗退が決定してしまった。スター選手のサディオ・マネを欠いたアフリカの王者は、開幕戦のオランダ戦の悔しさをバネに、予選突破に必要な2勝を手にしたのだから。セネガルはベスト16でイングランドと対戦するが、エクアドルはどうしてそうならないのか不思議に思っていることだろう。