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U-21 EUROで注目すべき未来のスター6選手:アーセナル最高の才能から“身長2mのメッシ”まで

今夏にスロバキアで行われるU-21 EURO。2002年1月1日以降に生まれた選手が各国代表選手として頂点を目指すこの大会へ向け、すでに23人の登録メンバーが提出されている。欧州5大リーグですでに活躍している選手もいれば、この大会で大ブレイクを果たす選手もいる、ある意味で若手選手の“登竜門”となっている。

今回『GOAL』は、U-21 EUROで注目すべき6人の未来のスターを紹介する。

  • England v Portugal - Men's U21 InternationalGetty Images Sport

    エタン・ンワネリ(イングランド)

    3月にU-21イングランド代表に飛び級で初招集されると、ポルトガル戦(4-2)でいきなり初ゴール。リー・カーズリー監督も「まだ18歳であることは忘れちゃいけない。信じられないけどね」と大絶賛した。だが、アーセナルファンにとってはさほど驚きでもないはずだ。

    アーセナル史上最年少デビューを飾ったヌワネリは、ブカヨ・サカやカイ・ハヴァーツらが長期離脱していた危機的状況で大ブレイク。公式戦37試合で11ゴールと目覚ましい活躍を見せ、プレミアリーグの舞台でも十分に活躍できることを証明した。圧倒的な技術と思い切りの良いシュート&クロスは大きな武器であり、“ヤング・ライオンズ”最大のスターとして今大会の活躍に大きな注目が集まっている。

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    ジオバニー・クエンダ(ポルトガル)

    3月に4400万ポンドでチェルシー移籍が決定した18歳。昨年10月、クリスティアーノ・ロナウドの記録を破るスポルティングCP史上最年少スコアラー(17歳5カ月27日)になると、その後も順調に成長。様々なポジションをこなしながら、抜群のスピードとキレ、強引な突破で相手DFに脅威を与え続け、リーグ優勝とカップ戦制覇に大きく貢献した。

    そんな彼について、スポルティングCPのアシスタントコーチであるチアゴ・テイシェイラ氏は『The Athletic』で「ラミン・ヤマルと似ている部分は多くあるね」とコメント。現代サッカーにおいて、これ以上の評価もないだろう。すでにフル代表デビューも果たしている逸材だが、U-21 EUROを舞台に輝きを放つことができるだろうか。

  • Villarreal CF v Valencia CF - La Liga EA SportsGetty Images Sport

    ティエルノ・バリー(フランス)

    昨夏バーゼルからビジャレアルに移籍して欧州5大リーグデビューを果たしたバリー。世界最高峰の舞台でも決して物怖じすることなく、ラ・リーガで11ゴール4アシストをマーク、5位フィニッシュ&チャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献した。ラ・リーガでも強靭な肉体を武器にフィジカルバトルで圧倒。ボールを収めてチャンスメイクする他、空中戦でも抜群の強さを発揮する。

    そんなバリーにとって、この大会は大きなチャンスとなりそうだ。ビジャレアルとの契約解除金は4000万ユーロに設定されており、すでにエヴァートンなどが関心を示していることが伝えられている。この大会を飛躍のキッカケにできるのか、注目すべき逸材の1人だ。

  • Conrad Harder Denmark 2025Getty Images

    コンラッド・ハーダー(デンマーク)

    昨夏にノアシェランからスポルティングCPに加入した20歳だが、現在の市場価値は移籍当初の4倍となる1900万ユーロ。爆発的なパワーとスピードを誇り、さらに献身的に全力で走り回るストライカーとして、今やアーリング・ハーランドとの比較を避けられない存在となった。ヴィクトル・ギェケレシュの影に隠れがちだが、今季ゴールとアシストの合計は「23」。素晴らしい結果を残している。

    そんなハーダーも、3月にはフル代表デビューを果たした逸材。不振のラスムス・ホイルンドからポジションを奪う可能性も十分にあるが、この夏はまずU-21 EUROを戦うことになる。すでにマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、ユヴェントスとの関連が噂されているが、この大会でポテンシャルを最大限に開花させたい。

  • Jorrel HatoGetty Images

    ヨレル・ハト(オランダ)

    2022年3月にたった16歳でアヤックスのトップチームに昇格し、今季はなんと3シーズン目。高い身体能力を活かした抜群のボール奪取力と攻撃時の推進力、卓越したパスレンジが魅力のセンターバックだ。10代にして副キャプテンに就任すると、シーズンを通じて素晴らしいパフォーマンスを披露。エールディビジ年間最優秀若手選手に選出された。

    チームメイトであるジョーダン・ヘンダーソンは「素晴らしい選手だ。すでに成熟しているし、明るい未来が待っているよ」と絶賛。世代を代表するディフェンダーとして、この大会でも相手FWを次々に封じ込めることが期待される。

  • Nick Woltemade Germany 2025Getty Images

    ニック・ヴォルテマーデ(ドイツ)

    身長198cmの体格から、伝統的な“背番号9”に見えるかもしれないが、それは全くの誤解だ。抜群のテクニックとアジリティ、ライン間で受ける視野の広さと反転する技術、的確なポジショニングでゴールを狙う。“身長2mのリオネル・メッシ”の異名を持つ逸材である。今季はシュトゥットガルトで17ゴールをマーク。DFBポカールでは結晶を含む出場した全試合でゴールを奪い、優勝の立役者となった。

    すでに6月にもフル代表に参加し、おそらく2026年ワールドカップのメンバー入りも果たすだろう。つまり、このU-21 EUROがアンダー世代最後の大会となる可能性が高い。今夏大きな飛躍が期待されるこの長身アタッカーの活躍に、今のうちから注目すべきだ。