Portsmouth v Arsenal - Emirates FA Cup Third RoundGetty Images Sport

アーセナルのヌワネリがマルセイユへのローン移籍に合意。グリーンウッドやオーバメヤンと共闘へ

  • マルセイユは6ヶ月間のローン期間に対して「かなりの額」とされるレンタル料の支払いに加え、給与の全額負担に合意した。移籍のスペシャリストであるファブリツィオ・ロマーノ氏によると、総額は約400万ユーロ(約7億4000万円)に達する可能性があるが、この契約にはヌワネリの出場回数が増えるほど、マルセイユが支払うレンタル料が減額されるというユニークな条項が盛り込まれているようだ。

    ヌワネリは間もなくメディカルチェックと契約書への署名のためフランスへ向かう予定だ。現在はインテルとのチャンピオンズリーグ(CL)に臨むアーセナルのスカッドに帯同しており、欧州での大一番を終えた直後、早ければ水曜日にもマルセイユへ飛ぶ計画となっている。

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    ヘイル・エンド(アーセナルの下部組織)が生んだ最高傑作の一人を南仏へ送り出す決断は、決して容易なものではなかった。しかし、『The Athletic』のデイビッド・オーンスタイン氏によれば、この移籍を強力に推進したのはミケル・アルテタ監督自身だったという。アーセナルの指揮官は、ロベルト・デ・ゼルビ監督率いるマルセイユを、このティーンエイジャーを「完成」させるための理想的な修行場と見なしている。

    戦術に妥協のないイタリア人コーチの下でプレーさせることで、アーセナルはエミレーツ・スタジアムで求められる高度な要求をそのまま反映したシステムの中で、選手の成長を継続させることができる。両監督の間では、ヌワネリの起用法について直接話し合いが行われたとされており、アーセナルの幹部は、他の候補地と比較してもヴェロドロームこそが彼の成長にとって最善の道であると結論づけた。

  • アーセナルにとって、フランスリーグを「育成の場」として活用し成功を収めた例は枚挙にいとまがない。その筆頭がウィリアム・サリバだ。彼はニースやマルセイユでのローン生活を通じて、リーグ・アン最優秀若手選手賞を受賞するまでの成長を遂げ、プレミアリーグの先発にふさわしい実力を備えてアーセナルへ帰還した。クラブはヌワネリに対しても、リーグ・アンのフィジカルの強さと技術レベルの高さを活用し、アカデミーとトップチームのギャップを埋める同様の軌跡を期待している。

    プレミアリーグ史上最年少出場記録を持つヌワネリは、すでにユースレベルのフットボールは卒業しているが、熾烈なタイトル争いを繰り広げる現在のアーセナルでは出場時間の確保が大きな壁となっていた。一時はイングランド国内のチャンピオンシップ(2部)への移籍も取り沙汰されたが、彼の卓越したスキルセットにはリーグ・アンの技術レベルがより適していると判断された。マルセイユという、結果がすべてを左右する高圧的な環境、そして世界で最も情熱的なファンベースの前でプレーすることは彼にとって大きな糧となるはずだ。

  • SOCCER CL D6 UNION SG VS MARSEILLEAFP

    ヌワネリがヴェロドロームのロッカールームに足を踏み入れると、そこにはプレミアリーグに縁のある顔ぶれが揃っている。元マンチェスター・ユナイテッドのメイソン・グリーンウッド、そして何より注目すべきは、元アーセナルの主将ピエール=エメリク・オーバメヤンの存在だ。

    オーバメヤンの存在は、ヌワネリにとって予期せぬ「メンター(助言者)」となる可能性がある。かつてアーセナルを去った際、オーバメヤンとクラブの関係は複雑なものとなったが、それでもこのベテランストライカーは、エミレーツで成功するために何が必要か、そして「アーセナルのユニフォームの重み」を誰よりも理解している。グリーンウッドやオーバメヤンといったワールドクラスの攻撃陣を相手に、ヌワネリがどのような独創的なパスを供給し、エリートレベルの動きを吸収していくのか。その化学反応に期待がかかる。

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