U23 Team of the Season GFXGOAL

今季のU-23ベストイレブン。ハーランドやサリバらワールドクラスのスター揃い

どのシーズンでも、若手選手の活躍を見るのは楽しみのひとつだが、2022-23シーズンもその点では同じだった。もちろん、マンチェスター・シティと契約する前から、アーリング・ハーランドが特別な存在であることは周知の事実だが、昨夏にプレミアリーグに移籍してからのゴール数の多さには、本人でさえ驚いている。

ジュード・ベリンガムやブカヨ・サカも、以前からスーパースターになる可能性があると言われていたが、今季の成長は目覚ましいものがあった。他にどの23歳以下の選手が今シーズンはレベルアップしたのだろうか。

GOALでは、過去10か月間にヨーロッパの5大リーグで活躍した若手選手をピックアップ。物議を醸すものもあるかもしれないが、ベストイレブンを見ていこう。

  • CarnesecchiGetty Images

    GK:マルコ・カルネセッキ(クレモネーゼ)

    マルコ・カルネセッキにとって、今シーズンは決して楽なシーズンではなかった。クレモネーゼにレンタル移籍していたアタランタGKは、セリエAで2番目に悪いディフェンスにほとんど守られることがなかった。

    しかし、カルネセッキは111セーブを記録し、イタリアで最も優れた若手シュートストッパーの一人としての評判を得ることができた、 さらに驚くべきことに、セーブ率は69.4%で、これはリヴァプールGKアリソン(68.5%)を上回っている。

    その結果、この22歳は今夏、ヴォイチェフ・シュチェスニーの売却を検討しているとされるユヴェントスへの移籍が噂されている。

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  • Jeremie Frimpong Bayer Leverkusen 2022-23Getty

    RB:ジェレミー・フリンポン(レヴァークーゼン)

    マンチェスター・ユナイテッドが今夏、ジェレミー・フリンポンの獲得に乗り出すと報じられているが、これは少しも驚くことではない。エリック・テン・ハーグは、ディオゴ・ダロットやアーロン・ワン=ビサカよりも前に出ることができる右サイドバックを必要としており、レヴァークーゼンのスピードスターは確かにその条件に合致している。

    フリンポンはこれまでウイングとしてプレーすることもあったが、今シーズンは全コンペティションで19得点に直接関与し、自らも9得点を記録するなど大活躍。マンチェスター・シティのユース出身の22歳のオランダ人選手に、ユナイテッドが高額な移籍金を支払うことになっても驚かないように。

  • William Saliba celebrate Arsenal Sporting CP 2022-23Getty Images

    CB:ウィリアム・サリバ(アーセナル)

    マンチェスター・シティは、何があっても最終的にアーセナルを上回り、プレミアリーグの首位に立っていた可能性が高い。ペップ・グアルディオラは、ミケル・アルテタよりも選手層が厚く、強いチームを持っていたのだから。

    しかし、ガナーズがウィリアム・サリバを負傷で失っていなければ、どうなっていただろうかと思わずにはいられない。アーセナルは、このフランス人選手が3月にシーズン終了を告げる背中のケガを負った後、わずか2度しかクリーンシートを達成できなかったし、その2度ともシティに完全に有利な展開になった後に訪れた。

    ガナーズが今、新契約を結ぶために「できる限りのこと」をやっているというのは、驚くにはあたらない。それ以前の2シーズン半をレンタルで過ごした後、遅ればせながらエミレーツで大きな影響を与えたのだから。

  • De Ligt 2022-23Getty

    CB:マタイス・デ・リフト(バイエルン)

    マタイス・デ・リフトがユヴェントスで失望したことは否定できない。アヤックスの元キャプテンは、時には良いプレーを見せたが、心配なほどミスを犯すことが多くなった。しかし、ユヴェントスのスタイルは合わないという思いは常にあり、今季はそれが証明された。

    バイエルン・ミュンヘンは昨夏、結果的にあまり良い補強はできなかったかもしれないが、その中でデ・リフトは数少ない成功だった。ハサン・サリハミジッチSD(スポーツディレクター)は解任されることとなったが、デ・リフトはタイトル獲得において守備のキーマンとなった。

    この23歳は、完璧なタイミングでのタックルやインターセプトで違いを生み出しただけでなく、シュトゥットガルト戦とフライブルク戦などに代表されるように重要なゴールをいくつか決めている。

  • Alejandro Balde Barcelona 2022-23Getty Images

    LB:アレハンドロ・バルデ(バルセロナ)

    アレハンドロ・バルデのシーズンは、ケガのために少し早く終わってしまったかもしれないが、この多才なディフェンダーは、2022-23シーズンを楽しい思い出として振り返ることになるだろう。

    カタール・ワールドカップでスペイン代表デビューを果たした19歳のバルデは、バルセロナの左サイドバックのファーストチョイスとして、タイトル獲得に貢献し、1ゴール6アシストでラ・リーガのベストイレブンにも選出された。

    ジョルディ・アルバはカンプ・ノウに別れを告げたばかりだが、ブラウグラナはすでに完璧な後釜を見つけたようだ。

  • JAMAL MUSIALA BAYERN MÜNCHEN BUNDESLIGA 27052023Getty Images

    CM:ジャマル・ムシアラ(バイエルン)

    多くのチームメイトと同様、ジャマル・ムシアラも春にスランプに陥ったが、この20歳の選手は、ブンデスリーガのタイトル争いを決定付けるゴールを決め、チームが最も必要とするときに、見事に復活を遂げた。

    このドイツ代表選手は、全コンペティションで16得点し、13アシストを記録。これは、すでに完成された若者の話であるという事実を明確にするものだ。

    レジェンドであるローター・マテウス氏は昨年11月に「ムシアラは考え方が巧みで、パスがうまく、フットボールが大好きだ。彼は次のメッシになれる!」と太鼓判を押している。

  • PedriGetty Images

    CM:ペドリ(バルセロナ)

    ペドリはまだ20歳でありながら、バルセロナで100試合以上に出場しており、カタルーニャはまた一時代を築けるMFを発掘したと言ってもいいかもしれない。ラス・パルマスから獲得した500万ユーロの選手は、本当に素晴らしい。

    2022-23シーズンはケガによって中断され、そして短縮されたかもしれないが、バルサのタイトル獲得に不可欠な役割を果たし、2年連続でラ・リーガの公式ベストイレブンに選ばれたことが、その事実を裏付けている。

    ペドリは素晴らしいドリブラーであり、優れたパスプレイヤーであることがすでに証明されていたが、今季からゴールを奪う特性も発揮し始めた。

  • Jude Bellingham Borussia Dortmund 2022-23Getty

    CM:ジュード・ベリンガム(ドルトムント)

    もしジュード・ベリンガムが最終戦に出場できていたら、ボルシア・ドルトムントはブンデスリーガを制覇できていただろうか。この19歳の選手はシーズン中、中盤から14ゴールと6アシストを記録し、彼らの主なインスピレーションの源となった。

    ベリンガムはサンティアゴ・ベルナベウに行くようで、レアル・マドリーが争奪戦を制した模様だ。

    今シーズンのブンデスリーガで最高の選手(公式発表)がタイトルで幕を下ろせば美しかったが、ドルトムントは2020年に2500万ポンドの初期費用を支払った選手から得られる巨額の利益を得ることができるだろう。

  • saka(C)Getty Images

    RW:ブカヨ・サカ(アーセナル)

    ブカヨ・サカは、アーセナルにプレミアリーグのタイトルを奪われたシーズン終盤の失態について話すのは「苦痛」だとすでに認めている。シーズンは失望に終わったかもしれないが、このアカデミー出身者は過去10か月間、世界サッカー界で最高のアタッカーの一人であることを証明した。

    この21歳は、ガナーズがサプライズで首位に躍り出た原動力の1つであり、全コンペティションで15ゴール、11アシストを記録した。

    アーセナルファンは2027年まで契約を延長したウイングが、これからさらに活躍することを確信していることだろう。チャンピオンズリーグを初めて体験することで、彼の魅力を最大限に引き出すことができそうだ。

  • haaland (C)Getty Images

    CF:アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)

    その9番は、イングランドサッカー史上最も衝撃的なデビューシーズンを送ったアーリング・ハーランド以外にはありえない。このノルウェー人は、プレミアリーグだけで36回得点し、38試合制と42試合制の両方のゴール記録を塗り替えた。

    まだチャンピオンズリーグ決勝を残しており、52試合出場で52ゴールというシーズンの通算記録をまだ更新することができるのだ。

    ヨーロッパ中のディフェンスにとって本当に恐ろしいのは、ハーランドがまだ22歳で、これからもっと良くなるということだ! もし、彼がこのまま健康であれば、あらゆるゴール記録を更新することが期待される。

  • Kvaratskhelia Napoli CremoneseGetty Images

    LW:フヴィチャ・クヴァラツヘリア(ナポリ)

    ヴィニシウス・ジュニオールとガブリエウ・マルティネッリは明らかに左ウイングの座を狙う候補だったが、正直なところ、2022-23シーズン最大のブレイクスターを見過ごすことは不可能であった。

    フヴィチャ・クヴァラツヘリアは、ナポリの素晴らしいビジネスであることを証明しただけでなく、わずか1000万ユーロで契約したことを忘れてはならない。彼は欧州で最もエキサイティングなアタッカーの一人として地位を確立し、全コンペティションで14ゴール、同数のアシストを記録。ルチアーノ・スパレッティ監督が率いる素晴らしいチームは33年間も待ち望んだスクデットを手にし、同時に史上初のチャンピオンズリーグ準々決勝進出も果たした。

    チームワークもさることながら、22歳のジョージア人が地元で「クヴァラドーナ」と呼ばれていたことが、ナポリでの彼の活躍ぶりを物語っている。