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マレスカに解任の危機か。1月も成績不振が続けば指揮官交代の可能性
Getty Images Sport最新の報道によれば、チェルシーはタイトル争いから脱落し、リーグ5位に転落した絶望的な12月を経て、マレスカ監督の更迭を本格的に検討し始めている模様だ。
西ロンドンのクラブは今月初め、国内リーグとチャンピオンズリーグ(CL)の両方でリーズ・ユナイテッドとアタランタに敗北。欧州最高峰の舞台であるCLでも現在13位に位置している。これは、グループステージ最終2試合でパフォスとナポリを撃破しなければ、ラウンド16への自動出場権を得る現実的なチャンスがないことを意味している。
チェルシーは12月に入り、ボーンマスと2度、ニューカッスルと1度の引き分けを演じ、先週土曜日にはアストン・ヴィラに1-2で敗れた。この結果、今シーズンの彼らはリードしていた展開から合計13ポイントを失っており、そのうち6ポイントは本拠地スタンフォード・ブリッジで失ったものだ。
一方で、カラバオカップでは準決勝進出を決め、来月アーセナルとの2連戦を控えている。FAカップでがリーグ1首位のカーディフ・シティに3-1で勝利したが、こちらに関しては下部リーグ相手ということもあり予想通りの結果と見なされている。
12月唯一の勝利となったデイヴィッド・モイーズ監督率いるエヴァートン戦(2-0)の後、マレスカ監督は就任以来「最悪の48時間だった」と発言し、周囲を困惑させた。
「サポートの欠如」を指摘したその対象が誰なのかを問われた際、45歳の指揮官はチェルシーのファンを「愛している」と強調した。そのため、多くの関係者は、彼がトッド・ボーリー氏やベダッド・エグバリ氏(クリアレイク・キャピタル)らクラブオーナー陣からの励ましの欠如を批判しているのではないかと推測している。
マレスカ監督は会見で次のように述べた。
「多くの問題を抱え、複雑な1週間を過ごした後にこれだけのパフォーマンスを見せた選手たちを称賛したい。この48時間はクラブに加わって以来最悪だった。多くの人々が我々をサポートしなかったからだ。だからこそ、マロ・ギュストや他の選手たちの努力を嬉しく思う。彼らがこのクラブを助けたいと願っていることが証明されたからだ。繰り返すが、人々が私とチームをサポートしなかったという意味で最悪の48時間だったが、私はファンを愛しているし、彼らには満足している」
Getty Images Sportこうした一連の発言と低調なチーム状態を受け、マレスカ監督が指揮官の座に留まるためには、1月中にこの下降線を食い止める必要があると『スカイスポーツ』は主張している。
チェルシーは日曜日に、好調なマンチェスター・シティとのアウェー戦で2026年の幕を開ける。しかし、中盤の要であるモイセス・カイセドが累積警告により、エティハド・スタジアムでの大一番を出場停止で欠くという痛手に見舞われている。
その後、チームは1月10日にFAカップでチャールトン・アスレティック(チャンピオンシップ)とのアウェー戦に臨み、その4日後にはカラバオカップ準決勝第1stレグでアーセナルを迎え撃つ。カイセドは累積警告のルールにより、この1stレグも欠場する。
チャンピオンズリーグにおいても、チェルシーには挽回の余地が残されている。1月21日にキプロスのパフォスをホームに迎え、その1週間後には、元チェルシーのアントニオ・コンテ監督が率いるナポリとのアウェー戦でリーグフェーズを締めくくる。現在13位の彼らは、自動予選突破圏内である8位とは勝ち点2差だ。
さらに国内リーグでも、フラム(7日)、ブレントフォード(17日)、クリスタル・パレス(25日)との対戦が控えており、マレスカ監督にとって、まさに一分一秒も気の抜けない決定的な1ヶ月となる。
Getty Images Sport2023-24シーズンにレスター・シティをプレミアリーグ昇格に導いた後、マレスカ監督は5年契約でチェルシー監督に就任した。彼は、スタンフォード・ブリッジの指揮官としてマウリシオ・ポチェッティーノ氏の後任となった。
そして、就任した最初のシーズンでマレスカ監督は、チェルシーをカンファレンスリーグとFIFAクラブワールドカップの両方に導き、クラブはプレミアリーグでも4位でフィニッシュ。今シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を確保した。
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