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オーウェンがケインのラ・リーガ移籍に警告。トッテナム退団時の「安売り」も批判
長年過ごしたトッテナムでタイトルから見放されていたケインは、メジャータイトルの獲得を求めて快適な空間を脱した。その優勝への渇望は、2024-25シーズンのブンデスリーガ制覇によってついに満たされることとなった。
現在32歳のケインには、2026年に新たな挑戦へ踏み出す可能性が浮上している。アラン・シアラー氏が持つプレミアリーグ歴代最多得点記録への挑戦を視野に入れたイングランド復帰が取り沙汰される一方で、バルセロナやレアル・マドリーといったスペインのビッグクラブも関心を示していると報じられている。
ケインの直近の将来について問われたオーウェン氏は『GOAL』に対し、移籍における「完璧なタイミング」の難しさを強調した。
「人生においてチャンスは一度きりだ。最善の計画を立てることはできても、誰があなたを必要とし、誰が望んでいるか、そのタイミングが完璧でなければならない。8年前にケインに『バイエルンでキャリアを終えると思うか?』と聞けば、ノーと答えたはずだ。マン・U、マン・C、あるいはレアルやバルサを想像しただろうが、バイエルンが上位6チームに入っていたとは思えない」
オーウェン氏は、ケインがバイエルンを選ばざるを得なかった当時の状況を次のように分析している。「当時マンチェスター・ユナイテッドは苦戦しており、勝てないクラブに行くリスクがあった。マンチェスター・シティは既にハーランドを獲得し、レアル・マドリーはエンバペとの契約を進めていた。バルセロナにはレヴァンドフスキがいた。まさに『完璧な嵐』のような状況が必要だったのだ」
さらに、現在のケイン獲得のリスクについても触れた。「ハリー・ケインは今でも信じられないほど素晴らしい選手だ。しかし、今彼を買いに行くなら、それは本当に『将来性のない投資』になる。今この瞬間のために買うことになるが、あと何年トップレベルを維持できるか?1年、2年、あるいは4年か。彼はまだ衰えの兆候を見せていないが、誰にも分からないことだ」
Getty Imagesリヴァプールやマンチェスター・ユナイテッドなどでプレミアリーグ通算150ゴールを挙げたオーウェン氏は、タイトル獲得のためにイングランドを離れたケインの決断についても、改めて持論を展開した。
「当時も私は声を大にして言っていたが、彼にはプレミアリーグに留まってほしかった。トッテナムでもう一年プレーしていれば、翌年にはボスマン・プレーヤー(移籍金なし)として完全に自由な立場になれたはずだ。彼は手元に完璧な『有利な条件』を持っていたのに、それをかなり安く手放してしまったように感じる。バイエルンでリーグを制し、多くの記録を塗り替えたが、もしプレミアリーグにいたなら、その功績はより重い意味を持っていただろう。今頃、シアラーの記録(260ゴール)に肉薄していたはずだ。しかし、それは結果論に過ぎない」
オーウェン氏は、ファンの評価が移り変わりやすいことにも言及した。「ユーロ2024ではファンの半分が『彼は年老いた、ベンチに置くべきだ』と言っていたが、今は『彼が怪我をしたら終わりだ』と考えている。サラーのケースもそうだが、サッカー界は非常に気まぐれで、評価は瞬く間に変わるものだ」
Gettyケイン自身はバイエルンでの生活に満足していることを繰り返し公言しており、現行契約は2027年夏まで続いている。バイエルン側も、クラブ通算121試合で115ゴールという驚異的な実績を誇る「背番号9」を手放すことには当然ながら消極的だ。
オーウェン氏が指摘するように、ケインがドイツで新たな契約条件に合意し、さらなる長期滞在を選ぶ可能性も十分にあり得る。
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