フィオレンティーナで素晴らしいシーズンを過ごすデ・ヘア。マン・U退団後の空白の1年を「人生最高の時期」と表現

ダビド・デ・ヘアは、2023年にマンチェスター・ユナイテッドを去った後、フリーエージェントとして1年間を過ごした経験を語り、その1年を「人生で最高の期間」と表現した。元スペイン代表は、自身が素晴らしいシーズンを過ごしているフィオレンティーナでの将来についても語っている。

デ・ヘアの最後のマンチェスター・Uでのシーズンは2022-23シーズンで、エリック・テン・ハーグ監督が就任した年でもあった。そのシーズン、デ・ヘアは全ての公式戦で58試合、プレミアリーグでは38試合全てに出場したが、テン・ハーグ監督から信頼を失っているという憶測が広がった。彼は監督の扱いにより、一時は競技生活からの引退さえ考えていた。

2023年7月、デ・ヘアはクラブ史上7番目の出場記録となる545試合出場を記録し、オールド・トラッフォードを去った。クラブとの契約交渉は決裂し、フリーエージェントとなった。

サウジ・プロフェッショナルリーグからのオファーもあったが、彼はスペインのクラブでプレーすることを望んでいた。しかし、スペインのどのクラブも彼の補強を求めなかったため、1年間スポーツから離れることとなった。その後、去年の夏にセリエAのフィオレンティーナに加入し、リーグ屈指のゴールキーパーの一人となった。

デ・ヘアは『La Pepubblica』のインタビューで、空白の1年について自身の思いを語った。

「長年、最高レベルでプレーしてきた後、しばらく休息を取りたかった。おそらく、これは僕の人生で最高の期間だった。15年間ほとんど会えなかった家族や友人と過ごす時間を、やっと楽しむことができた。マドリードとマンチェスターの間を行き来し、心身のトレーニングを続けたんだ」

デ・ヘアは同じインタビューでフィオレンティーナでの将来について言及し、継続への意欲を示唆した。彼は1年契約でさらに1年延長のオプション付きの契約を結んでいる。

「1年契約で、クラブには更新のオプションがある。フィレンツェとフィオレンティーナで幸せだが、まずはシーズンを最高の形で終えたい。この街は素晴らしく、人々は素晴らしい。クラブには独特の歴史があり、フランキスタジアムは僕を興奮させる」

デ・ヘアはフィオレンティーナで全ての公式戦で29試合に出場し、チームの最高選手の一人となっている。現在、セリエAの8位（48ポイント）に位置し、チームは来季のヨーロッパ大会出場を目指している。デ・ヘアは日曜日、アタランタ戦で出場する予定だ。