デ・ヘア、物議を醸したマンチェスター・ユナイテッド退団に初言及「最高の日々だったが…」

マンチェスター・ユナイテッドで12年間プレーしたダビド・デ・ヘア。公式戦545試合に出場、4度のシーズン最優秀選手に輝くなど絶対的な守護神に君臨していたが、2023年夏に契約満了を持って退団していた。

当時、正守護神のフリー放出は大きな話題に。また新たに加入したGKアンドレ・オナナが苦しんでいたことも重なって、デ・ヘアの放出に関して批判の声も上がっている。

そんなデ・ヘアだが、9日にフィオレンティーナの選手としてかつての本拠地オールド・トラッフォードに帰還。セレモニーも行われた試合の後、マンチェスター・Uでの最後は失望しているかどうか問われると、以下のように振り返った。

「そんなことはないよ。フットボールでは時にそうなるし、すべてをコントロールすることはできない。僕はここで12年間を過ごした。本当に素晴らしい時間だったよ。僕の人生でも最高の日々の1つだった」

「このクラブでプレーするのは、信じられないほど素晴らしいことなんだ。特に退団した後、クラブの大きさや12年間過ごすことがどれほど素晴らしかったかを実感する。みんなに感謝しているよ。素晴らしい冒険だったね。今日は特別だったよ」

なおデ・ヘアは、マンチェスター・U退団後にフィオレンティーナへと加入するまで1年間も無所属の状態が続いていた。そして、当時は引退についても考えたことを認めている。

「確かにそういった考えは常に頭をかすめていたよ。でもコンディションは良いし、トレーニングを再開して再びピッチに立つ準備は整っていたんだ」

「フィオレンティーナは僕にプレーする機会を与えてくれた。ここでは本当に調子が良いんだ。家族のような雰囲気だし、街も素晴らしい。当然クラブもだ。この時期にユナイテッドのようなトップチームと対戦できることを考えると、今季は何か特別なことを成し遂げられるかもしれないね」

プレシーズンの日程を終えたフィオレンティーナは、20日にヨーロッパ・カンファレンスリーグの予選を戦う。