Chelsea Nagelsmann PochettinoGetty

チェルシーの新監督は誰だ?ナーゲルスマンにジダンやエンリケ、シメオネらも候補か

グレアム・ポッターのチェルシー指揮官としての在任期間が終了した。トーマス・トゥヘルの後任として指揮を執ってから、わずか6カ月あまりの出来事だった。

1月にはエンソ・フェルナンデスやミハイロ・ムドリク、ジョアン・フェリックスら超大型補強を敢行したものの、状況は改善されず。結局、ブライトンに2150万ポンドを支払って引き抜いた指揮官でも、在任期間中に12勝(8分け11敗)しか挙げられなかったのだ。

そして今、チェルシーは後任指揮官の招聘が必要な状況に陥った。では、その候補者は誰なのだろうか?

文=マット・オコナー=シンプソン、クリシャン・デイヴィス

  • 20230402_Julian_Nagelsmann(C)Getty images

    ユリアン・ナーゲルスマン

    バイエルン・ミュンヘン指揮官を電撃解任されたナーゲルスマンは、チェルシー新指揮官最有力候補だ。ポッター招聘で解任されたトゥヘルを招聘するため、ドイツ王者から追われたが、今でも世界最高峰の監督の1人として評価されている。

    アントニオ・コンテ退任後のトッテナムが招聘に動いていることが伝えられていたが、すでにチェルシーも接触をはじめていると言われている。ライバルを抑え、獲得するチャンスは十分にありそうだ。

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  • Mauricio Pochettino PSG 2021-22Getty Images

    マウリシオ・ポチェッティーノ

    昨年トゥヘルを解任したときと同様、ポッターへのプレッシャーが高まる中で必然的に名前が上がっていた。夏にパリ・サンジェルマンで不遇の時が終わって以降、未だフリーの状況が続いている。

    チェルシーは間違いなくリストアップしているだろう。だが、同時にパリ時代の成績も確認している。さらにトッテナムとの競争にさらされる可能性も大きい。

  • Zidane(C)Getty Images

    ジネディーヌ・ジダン

    2021年に2度目のレアル・マドリー政権を終えて以降、今もフリーだ。PSG、フランス代表、アメリカ代表、ブラジル代表が接触したようだが、未だどのクラブも指揮していない。

    ジダンとポッターの共通点はないため、彼の就任はクラブの劇的な方向転換を意味する。そして彼は巨大なエゴ、ビッグネームの管理はお手の物だ。

  • Luis Enrique Spain 2022Getty Images

    ルイス・エンリケ

    カタール・ワールドカップでラウンド16で敗れ、スペイン代表を去ったルイス・エンリケ。しかし、再びトップクラブを率いる日はそう遠くないだろう。

    理想主義なエンリケであれば、チェルシーが今後数年間をかけて歩むべき道を示すことができる。だが最近の選手の入れ替わりの激しさやプレミアリーグ未経験などの要員は、不利になる可能性も。とはいえ、トッド・ベーリー会長とその家族はエンターテインメント性の高いサッカーを望んでおり、エンリケなら実現可能だ。

  • Diego Simeone Atletico 2022-23Getty Images

    ディエゴ・シメオネ

    アトレティコ・マドリーのタッチラインにシメオネがいない世界を想像するのはこんなんだ。だが、今季はその将来が不確かなものになっているという。契約は2024年夏に満了するが、一部では関係性が悪化していると伝えられている。そして、ピッチ上の結果も芳しくない状況だ。

    それでも、彼がスペインで残した実績は素晴らしいものだ。「見ていてワクワクするサッカー」には当てはまらないが、ボーリーは短期間での成功を願って彼に頼ることはできる。だが、そうなればジョアン・フェリックスの将来はわからない……。

  • 20230219 Roberto De ZerbiGetty Images

    ロベルト・デ・ゼルビ

    ポッター退任以降のブライトンは低迷が予想されていたが、このイタリア人指揮官はさらなる高みへと導いた。スタイルに新たな手を加えると、今や中立的なファンで彼らのプレーを嫌う人間などいないだろう。

    一部報道によると、契約解除金は1150万ポンド。これはかなりの金額だ。だが、金額がボーリーの障壁になったことはない。

  • Ruben Amorim Sporting CP 2022-23Getty

    ルベン・アモリム

    今、最も注目を集める青年指揮官の1人。ブラガで1年指揮した後、スポルディングCPで大成功を収めている。38歳の彼は2021年にリーグ制覇、2年連続でカップ戦を優勝を成し遂げた。

    トゥヘル解任時にも候補になっていたが、ポッターが去った今、再び招聘の可能性はある。

  • Brendan-Rodgers(C)Getty Images

    ブレンダン・ロジャース

    先日レスター指揮官の任を解かれたばかりのロジャースだが、これまでスウォンジー、リヴァプール、セルティックで見せた彼の手腕は疑いようのないものだ。レスターでの4年間では、プレミアリーグで2度トップ5に入り、FAカップも制している。

    しかし、今季は開幕から残留争いに巻き込まれ、そのまま解任されている。この結果がチェルシーを思いとどまらせるかもしれない。

  • José Mourinho RomaGetty

    ジョゼ・モウリーニョ

    すでに2度チェルシーを率いた“スペシャル・ワン”だが、3度目もありえない話ではない。

    直近ではPSGとの関係が取り沙汰されているが、イタリアメディアの報道では、少なくともあと1年はローマに残留する決断を下したようだ。しかし、チェルシーであれば話は変わる可能性もあるだろう。

  • Oliver Glasner Frankfurt 01252023(C)Getty Images

    オリヴァー・グラスナー

    ヨーロッパリーグ制覇などフランクフルトで見せる手腕により、オーストリア人指揮官は複数のトップクラブから関心を持たれている。

    同じく新監督を探すトッテナムとの接触も伝えられたが、チェルシーも彼の話を聞く準備はあるだろう。