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チェルシー、悲願のクラブ世界一へ。レジェンド揃い…決勝で涙をのんだ2012年のクラブワールドカップメンバーには誰がいた?

イングランドの名門は2011-12シーズンにチャンピオンズリーグ(CL)を初制覇した後、2012年12月に初めてCWCに参戦。決勝では、南米王者コリンチャンスを前に0-1で敗れ、惜しくも準優勝に終わった。『GOAL』では、悲願の優勝を狙う一戦を前に、当時のメンバーを振り返る。

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    GKペトル・チェフ | チェルシーフロント

    コリンチャンスとの決勝でゴールマウスを守ったチェフ。プレミアリーグ史上最高のゴールキーパーの一人として認知されるチェコのレジェンドは、安定したシュートストップ能力や長身を活かしたハイボール処理、水準以上の足下の技術などを武器に、2004-05シーズンから11シーズンにわたってチェルシーでプレーした。通算出場試合数は、クラブ歴代6位の494試合。現在はチェルシーのテクニカル&パフォーマンスアドバイザーを務めている。

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    DFブラニスラフ・イヴァノヴィッチ | 無所属

    イヴァノヴィッチは、2008年1月から10シーズンにわたって在籍したチェルシーで通算377試合に出場。センターバックと右サイドバックを主戦場に、いずれも対人の強さを活かしたプレースタイルで長らく主力を務めた。コリンチャンスとの決勝では右サイドバックとして出場。チェルシーであらゆるタイトルを獲得し、2016年に退団してからはゼニト、WBAでプレーした。

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    DFギャリー・ケイヒル | ボーンマス

    2012年1月にボルトンからチェルシーに加入したセンターバックのケイヒル。タイトなマーキングや空中戦、セットプレー時の攻撃力も発揮した元イングランド代表DFは、在籍した8シーズンで通算290試合に出場した。コリンチャンスとの決勝では、終盤にラフプレーで一発退場となる苦い思い出に。36歳となった現在もボーンマスで現役を続けており、今季のチャンピオンシップここまで22試合に出場するなど、現在リーグ2位のチームで主力を担っている。

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    DFダヴィド・ルイス | フラメンゴ

    独特なヘアスタイルがトレードマークのダヴィド・ルイスは、2011年1月にベンフィカからチェルシーに移籍。ジョン・テリーが負傷で欠場した当時のCWCでも、ケイヒルとセンターバックコンビを形成した。2014年に一度パリ・サンジェルマンに移籍するも、その後、2016年にはチェルシーに復帰。その後、アーセナルでプレーし、昨夏に母国クラブのフラメンゴに加入した。

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    DFアシュリー・コール | エヴァートンコーチ

    イングランド史上最高のレフトバックとも評されるアシュリー・コールは、2006年に同じロンドンのライバルクラブであるアーセナルから物議を醸す移籍によってチェルシー入り。最終的に2014年の退団までにアーセナル時代を上回る通算338試合に出場し、数々のタイトル獲得に貢献した。ローマ、ロサンゼルス・ギャラクシーに在籍した後、2019年にダービーで引退。今月、戦友フランク・ランパード監督が率いるエヴァートンのファーストチームコーチに就任した。

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    MFラミレス|無所属

    爆発的な運動量とどんなポジションでもこなせるユーティリティ性で、6年間にわたってチェルシーで活躍した元ブラジル代表MF。プレミアリーグ、CL、FAカップ、リーグカップと数々のタイトルを手にした後、2016年に江蘇蘇寧へと移籍した。中国では3年間プレーしたが、最後の1年間はリザーブチームへ送られるなど厳しい状況に。2019年に母国ブラジルのパルメイラスへ加入したが、1年で退団。現在フリーとなっている。

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    MFフランク・ランパード|エヴァートン監督

    ジョン・テリーらと並ぶ正真正銘のレジェンド。3度のプレミアリーグ制覇にCL優勝など数々のタイトルをもたらしたほか、164試合連続出場(プレミアリーグ記録)や211ゴール(クラブ史上最多)など、様々な記録を打ち立て、2014年に退団。マンチェスター・シティを経て、2016年にニューヨーク・シティでスパイクを脱いだ。

    その後は指導者への道を進むと、2018年から1シーズンの間ダービーを指揮。そして2019-20シーズンから、愛するチェルシーに指揮官として復帰した。最初のシーズンはトップ4フィニッシュを達成したが、大型補強を敢行して迎えた翌シーズン、成績不振によって途中解任の憂き目にあっている。その後、今年1月にエヴァートンの監督に就任した。

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    MFヴィクター・モーゼス|スパルタク・モスクワ

    ウィガンでの活躍が注目を集め、2012年にチェルシーへ加入したモーゼス。しかし出場機会が限られ、リヴァプール、ストーク、ウェスト・ハムへのレンタルを経験。それでもアントニオ・コンテ体制下では欠かせない存在として、プレミアリーグ優勝にも貢献した。しかし、コンテ退任とともに再びレンタル生活が続き、フェネルバフチェやインテルでプレー。2021年7月、ついにスパルタク・モスクワへと完全移籍している。

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    MFフアン・マタ|マンチェスター・ユナイテッド

    2011年にバレンシアから加入し、背番号10を託されたマタ。プレミアリーグ屈指の司令塔として活躍し、CL決勝でもディディエ・ドログバのゴールをお膳立てするなど、チェルシーでの135試合で58アシストを記録した。その後はジョゼ・モウリーニョ監督のプランに合わず、2014年にマンチェスター・Uへと移籍。2019-20シーズンから出番を失うと、現在はピッチに立つことは稀になっている。それでも昨年、1シーズンの契約延長に合意。引退後も見据えての契約とも伝えられている。

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    FWエデン・アザール|レアル・マドリー

    激しい争奪戦の中、2012年にチェルシーが獲得に成功したアザールは、在籍した7年間で352試合110ゴール92アシストを記録。期待以上の活躍をピッチで示し、2度のプレミアリーグ制覇やヨーロッパリーグ(EL)優勝を達成した。世界屈指のアタッカーに成長した後、2019年に本人の夢であったレアル・マドリーへの移籍を決断。しかし、スペインでは度重なる負傷に悩まされ、また古巣チェルシーとCLで対戦した際に笑顔で談笑するシーンが批判を招くなど、苦しい日々が続いている。

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    FWフェルナンド・トーレス | アトレティコ・マドリーユース監督

    2011年1月、リヴァプールから5000万ポンドでチェルシーに加入したフェルナンド・トーレス。なかなか真価を発揮できなかったが、リヴァプール時代の恩師であるラファエル・ベニテス監督との再会で復活の兆しを見せる。2012-13シーズンは公式戦64試合で22ゴール11アシストを記録。CWCでも1ゴールを記録したほか、ヨーロッパリーグ決勝で先制点を挙げてタイトル獲得に貢献した。その後はミラン、アトレティコ・マドリー、サガン鳥栖でプレーし、2019年に引退。昨夏からアトレティコ・マドリーU-19で監督キャリアをスタートさせた。

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    DFセサル・アスピリクエタ | チェルシー

    現在もチェルシーでプレーする、主将でレジェンドのセサル・アスピリクエタ。2012-13シーズンは加入初年度だったが、リーグ戦27試合に出場し、右サイドバックとして6アシストを記録した。CWC準決勝ではフル出場したものの、決勝では7分間のみの出場に。今日までこのタイトルは獲得できていない。すでにブルーズとの契約は最終年に突入しており、CWCのタイトルがキャプテンとして掲げる最後のトロフィーとなるかもしれない。なお、新天地には母国スペインのバルセロナが噂されている。

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    MFオスカル | 上海海港

    チェルシーで一時代を築いたオスカル。ブラジル人らしい細かいタッチと、巧みなシュート技術を備えていたことで知られるが、インパクトを残したブルーズでの最初のシーズンが2012-13シーズンだった。1年目からプレミアリーグ34試合に出場して4ゴール7アシスト。とりわけ活躍が印象的だったのはCLで、6試合で5ゴール2アシストと衝撃的なデビューシーズンを過ごした。2014-15シーズンからはランパードが背負った8番を受け継いだが、2016年12月に中国の上海上港へ完全移籍。まだ30歳で欧州復帰も噂されるが、現在も中国・上海海港でのプレーを続けている。

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    FWマルコ・マリン | フェレンツヴァーロシュTC

    マリンは、2012年から2016年までチェルシーに在籍したドイツ出身の小柄なテクニシャンだ。しかし、度重なるケガとレンタル移籍により、チェルシーの一員としてプレーしたのは2012-13シーズンのみであった。そのシーズンも公式戦16試合で1ゴール1アシストと寂しい成績に。CWC決勝では87分からの途中出場のみとなった。その後、2016年に退団。ギリシャ、セルビア、サウジアラビアなどを転々とし、2021年からハンガリーのフェレンツヴァーロシュTCでプレー。現在も現役でプレーしている。

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    監督:ラファエル・ベニテス | フリー

    ロベルト・ディ・マッテオ監督が解任されたため、2012年11月に就任。就任早々に迎えたCWCではコリンチャンスに敗れて初タイトルを逃したが、最終的にはELでベンフィカを下し、初優勝に導いた。リーグ戦でも3位に入り、CL出場権を獲得。契約はシーズン終了までとなっていたため、ナポリに新天地を求めた。その後、レアル・マドリーやニューカッスル、エヴァートンなどを指揮。今年1月にエヴァートン指揮官を解任され、現在はフリーに。