(C)Getty Images
Getty冨安健洋(アーセナル)
- 生年月日:1998年11月5日(年齢 24歳)
- ポジション:DF
- 昨季公式戦出場:32試合2アシスト
■満を持して欧州最高峰の戦いへ
欧州挑戦6年目を迎えた日本が世界に誇るディフェンダーが、ついに欧州最高峰の舞台での戦いをスタートする。アーセナルでの3シーズンではケガにも悩まされたが、左右両サイドバックとして様々なロールをハイレベルでこなし、ファンのお気に入りに。近年の躍進の立役者の1人であり、守備者としてミケル・アルテタ監督が最も信頼を置く選手の1人だ。現状プレミアリーグでは控え起用がメインとなっているが、CLでは先発する機会も増加することが予想される。また、過密日程によるローテーションなど状況によってはセンターバックとして計算される可能性もあるだろう。日本代表としてプレーしたドイツ戦での輝きを見るに、この舞台でもDFラインであればどこでも安定したパフォーマンスを披露してくれそうだ。PSV、RCランス、セビージャと突破も狙えるグループに入っただけに、決勝トーナメントでの戦いにも期待がかかる。
Getty Images久保建英(レアル・ソシエダ)
- 生年月日:2001年6月4日(年齢 22歳)
- ポジション:MF/FW
- 昨季公式戦出場:44試合9ゴール9アシスト
■スペインを代表するアタッカーも初の舞台へ
日本が世界に誇る至宝も、キャリアで初めてのCL挑戦をスタートする。ソシエダ加入後1シーズン目で日本人ゴール記録を作った22歳だが、今シーズンはさらに凄みを増すことに。開幕4試合で3ゴール1アシスト、全試合でMVPに輝くなど絶対的な中心に君臨すると、先日の古巣レアル・マドリー戦では敵地サンティアゴ・ベルナベウも支配。ボールを持てばスタンド全体が息を呑むほど、すべての目が彼に釘付けとなっていた。現地メディアでは「ここまでのラ・リーガ最高の選手」と紹介されるなど、今やスペインを代表する選手の1人と言ってもいい。それほど高く評価されている。心身ともに最高の状態を維持しており、CLの舞台でも自信に満ち溢れた堂々たるパフォーマンスが期待できそうだ。昨季準優勝のインテル、ザルツブルク、ベンフィカと厳しい戦いが続くが、チームを決勝トーナメント進出へ導けるだろうか。
Getty Images上田綺世(フェイエノールト)
- 1998年8月28日(年齢 25歳)
- ポジション:FW
- 昨季公式戦出場:42試合23ゴール2アシスト
■世界屈指の守備陣相手にどう戦う?
昨季ベルギー挑戦1年目で23ゴールを奪うなど、見事な得点力を発揮。そして今夏、オランダ王者にクラブ史上最高額の1000万ユーロで引き抜かれた。アルネ・スロット監督の下では慎重に起用されつつも途中出場から徐々に周りとの連携を深めていた上田だったが、9月の日本代表活動でケガを負ってしまい、CL開幕戦は欠場見込み。それでも重傷ではないため、第2節以降の活躍に期待がかかる。セルティック、アトレティコ・マドリー、ラツィオと難敵揃いのグループではあるが、ここで結果を残せればその価値や注目度は飛躍的に向上するだろう。特にディエゴ・シメオネ率いるアトレティコの強固な守備陣に対してどう挑むのか、ボール外での駆け引きに注目だ。
(C)Getty images鎌田大地(ラツィオ)
- 生年月日:1996年8月5日(年齢 27歳)
- ポジション:MF
- 昨季公式戦出場:47試合16ゴール7アシスト
■「Mr.ヨーロッパ」は新天地でも活躍なるか
今夏の移籍市場では紆余曲折ありながらも、最終的にラツィオとの契約を結んだ鎌田。“鬼才”マウリツィオ・サッリ監督の信頼をすぐさま掴み、新チームでもポジションを確立している。そんな日本代表の司令塔は、2年連続のCL挑戦に。フランクフルト時代にはドイツメディアで「Mr.ヨーロッパ」と呼ばれるほどUEFA主催大会に相性が良く、CL通算8試合3ゴール、ヨーロッパリーグ通算23試合11ゴール3アシストを記録。頂点に立った2022年のELは間違いなく彼の大会だった。今夏の新加入選手ではあるが、確かな技術と戦術眼に加えて大舞台でも縮こまらない強靭なメンタリティで、CL経験の浅い選手の多いラツィオを牽引したい。セルティック、アトレティコ、フェイエノールトとの対戦は簡単ではないが、再び欧州の舞台でスターになれるだろうか。
(C)Getty Images古橋亨梧(セルティック)
- 生年月日:1995年1月20日 (年齢 28歳)
- ポジション:FW
- 昨季公式戦出場:50試合34ゴール5アシスト
■昨季の雪辱を果たし、CL初ゴールに期待
昨季のスコティッシュ・プレミアシップ得点王にしてMVPに輝いたストライカーは、2シーズン連続のCL挑戦に。昨季はレアル・マドリー戦などで見せ場やチャンスは作ったものの結局ノーゴールに終わり、チームも1勝もできずに敗退した。本人も「差を感じた」と語っている。そうして迎える今シーズン、雪辱に燃えていることは間違いない。新たに就任したブレンダン・ロジャーズ監督の下でもリーグ戦5試合4ゴール2アシストを記録し、絶対的エースとしてチームを牽引。だからこそ、もう一段上のレベルに到達するためにも欧州カップ戦の舞台で結果がほしいところだ。フェイエノールト、ラツィオ、アトレティコと日本人選手が多く所属するグループで、セルティックを決勝トーナメントへ導けるだろうか。現地ファンの期待は大きい。
(C)Getty Images旗手怜央(セルティック)
- 生年月日:1997年11月21日 (年齢 25歳)
- ポジション:MF
- 昨季公式戦出場:45試合9ゴール11アシスト
■憧れ舞台で成長した姿を
古橋と同じく昨季のリーグ・ベストイレブン入りを果たした旗手。今夏には移籍も噂されたが、本人は昨季終了後に『GOAL』のインタビューで「今後もこういうレベル(CL)で戦っていく必要がある」と語っており、CL出場が残留の決め手になったかもしれない。だからこそ、今季にかける意気込みは大きいはずだ。残念ながらケガの影響もあって現時点ではロジャーズ監督のファーストチョイスとは言えないが、出番は確実に回ってくるだろう。昨季対戦したレアル・マドリーについて「技術もそうですし、能力もそうですけど、メンタルが大きく違う」と語っている旗手だが、そのレアル・マドリー相手に昨季好パフォーマンスを見せていたのは印象的であり、現地メディアでも評価されていた。三冠を達成して迎える2シーズン目の戦いでは、よりレベルアップした姿を見せたい。
(C)Kenichi Arai
前田大然(セルティック)
- 生年月日:1997年10月20日 (年齢 25歳)
- ポジション:FW
- 昨季公式戦出場:49試合11ゴール7アシスト
■欧州最高峰の舞台でしか得られない自信を掴めるか
日本が世界に誇るスピードスターも、2シーズン連続CLに出場。圧倒的なスピードと90分間スプリントを繰り返す献身性&フィジカルは健在であり、だからこそ新監督にも重宝されている。しかし、昨季から指摘され続けているフィニッシュフェーズでの貢献度はまだまだ改善の余地も。そういった意味でも、CLの舞台は大きな成長のチャンスだ。この大舞台でしか得られない自信と手応えは確かに存在するため、今季こそ初ゴールを奪いたい。大きく飛躍する1年にできるかどうか、今後予定されている6試合での戦いには注目だ。
(C)Getty Images岩田智輝(セルティック)
- 生年月日:1997年4月7日 (年齢 26歳)
- ポジション:MF
- 昨季公式戦出場:18試合1アシスト
■レギュラー奪取へアピールなるか
昨年J1リーグ王者に輝き、今年1月にセルティックに加入して欧州挑戦をスタートさせた岩田。合流時期もあって昨季は慎重に起用されつつフィット感を高めていたが、今季は指揮官交代の影響でベンチを温める日が続いている。まずはチーム内の競争でポジションを掴む必要があるが、過密日程の中で出場機会が訪れることは予想される。たとえ短い時間でも、難しい試合展開だとしても、チームに安定感をもたらせることをロジャーズ監督へアピールしたい。評価を一変させるにはこれ以上ふさわしい舞台はないだろう。
(C)Akihiko Kawabata小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)
■大舞台でトップチームデビューなるか
2019年から世界屈指の育成組織を誇るベンフィカでプレーする小久保。2020年にはUEFAユースリーグ決勝の舞台も経験するなど着実にステップアップを続けており、昨年5月には初めてトップチームでベンチ入りを果たした。しかしポルトガル屈指の名門の壁は厚く、未だトップチームの出場はなし。Bチームでの修行が続いている。それでも、今季のCLグループリーグのスカッド入りを果たすなど、クラブの期待は大きいようだ。GKというポジションである故に出番を掴むのは簡単ではないが、試合の雰囲気を直に感じることは今後のキャリアに大きな影響をもたらすだろう。そして出番が訪れた時には、冷静かつ自信を持って自分のプレーに集中することが求められそうだ。
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