ブライトン、開幕戦の最中に72歳のサポーターが死去…救急隊らが懸命な対応も帰らぬ人に

ブライトンは16日、プレミアリーグ開幕戦でフラムと対戦。マット・オライリーのPKで先制したものの、後半アディショナルタイムに痛恨の同点弾を許して1-1と引き分けていた。

しかしこの試合中、東スタンドの上段で72歳の男性サポーターが体調不良を訴えている。そして救急隊やクラブ職員らが懸命に対応したものの、帰らぬ人となってしまった。

ポール・バーバーCEOは、クラブ公式HPで以下のように声明を発表した。

「本日午後の試合は、非常に悲しい結末となってしまった。命を落とした男性の家族と友人に対し、哀悼の意を表明する。クラブは何よりも、遺族の悲しみに最優先に寄り添う。また、現場付近にいたスタッフやサポーターの方々にとっても困難な状況であったことは認識している。今後数日間、すべての方々に対して適切な支援を行っていく」

ブライトンは、南東海岸救急医療サービス（SEACS）やセントジョーンズ救急隊、サセックス警察およびクラブセキュリティが協力して最善の対応を行ったことを発表。現場で長時間の人工呼吸と心肺蘇生法（CPR）を実施、除細動器も使用したという

クラブの医師兼救急医療コンサルタントのロブ・ギャロウェイ博士は、「まず、遺族と友人の方々に心からの哀悼の意を表する。悲しい結果となったが、緊急対応の観点から医療ケアは模範的であり、クラブの警備員とサセックス警察の専門性が医療チームに最適な作業環境を提供していた」と語っている。

なおブライトンは、病院に搬送することで「さらに深刻な合併症を引き起こす可能性」があると判断し、スタジアムで治療を続けることが最も生存率が高い方法と判断したことも明かしている。