トッテナムは5月以来、長い道のりを歩んできた。2022-23シーズン最終節でリーズ・ユナイテッドに4-1で勝利したものの、スパーズはプレミアリーグで8位に終わり、2009-10シーズン以来となる欧州カップ戦への出場権を逃した。
また、3月にアントニオ・コンテが選手やダニエル・レヴィ会長に対して暴言を吐いたことを理由に解任されたため、新しい正監督を探している最中でもあった。ルイス・エンリケやユリアン・ナーゲルスマンらがスパーズの新監督候補と報じられていたが、その選択肢はすぐに消滅した。
最終的にトッテナムは、スコットランドで連覇を達成した後にセルティックを去ったアンジェ・ポステコグルーに白羽の矢を立てた。近年のスパーズサポーターが慣れ親しんだビッグネームではなかったが、レヴィはこのオーストラリア人を熱烈に支持した。
「アンジェはポジティブなメンタリティと、スピーディーで攻撃的なプレースタイルをもたらしてくれる。彼は選手育成の実績があり、アカデミーからのつながりの重要性を理解している。これからのシーズンに向けて、アンジェの加入を心待ちにしている」
ポステコグルーがノース・ロンドンに到着した2カ月後、ハリー・ケインのバイエルン移籍が決定。大きな仕事が突然、不可能に見えたのだ。
しかし、ポステコグルーはその予想を見事に裏切ってみせた。スパーズは開幕からここまで15ポイント中「13」を獲得し、王者マンチェスター・シティに次ぐ2位につけている。
チーム全体が新監督の背中を押している。その攻撃的なプレースタイルは、コンテ、ヌーノ・エスピリト・サント、ジョゼ・モウリーニョの下でエンターテイメントに飢えていたファンに新鮮な風を吹き込んだ。



.jpg?auto=webp&format=pjpg&width=3840&quality=60)




