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契約総額トップは驚愕の1566億円…世界で最も稼ぐ「スーパーエージェント」4人

今夏の移籍市場でも、様々なビッグディールが成立した。そしてその裏で暗躍する代理人の存在は、年々影響力を増し続けている。

代理人はクライアントのために最高の取引を望む一方で、マネーゲームのキッカケを作る張本人であり、クラブ同士や選手を仲介するだけでなく、近年はメディアにも積極的に出演。数多くの代理人が存在する中、ビッグネームの面倒を見ながら利益を最大限に追求する一握りの大物たちは「スーパーエージェント」とも呼ばれている。

彼らはクライアントに利益をもたらすだけでなく、自身の会社へも高額な手数料を要求。さらに選手給与の一定額(通常は10%)に、第三者保有権を獲得することもある。今回は、世界で最も高額な報酬を得ている4人の代理人を紹介する。

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    フォルカー・シュトゥルート

    ドイツの移籍市場を支配する『Sports360』の最高責任者。トニ・クロースやダヨ・ウパメカノ、ニクラス・ジューレなど、数多くのトップタレントを抱えている。

    これまでの契約総額は3億700万ポンド(約467億円)。契約している選手の数が同業他社よりも少ない中でこれだけの地位を築いたのは、彼の手腕の賜物と言えるだろう。

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  • RaiolaGetty

    ミノ・ライオラ

    このオランダ系イタリア人は、業界内で最もメディアに登場するエージェントであることは間違いない。ポール・ポグバ、ロメル・ルカク、アーリング・ハーランド、ズラタン・イブラヒモヴィッチらが顧客であり、しばしばクライアントの周りに「嵐」を巻き起こす存在だ。

    彼の契約総額は6億2100万ポンド(約944億円)。サッカー業界のエージェントとしては第3位だ。

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    ジョナサン・バーネット

    ICMステラスポーツグループの共同創設者。近年はギャレス・ベイルを最大の顧客とし、当時の世界最高額でレアル・マドリー移籍を成立させた人物だ。しかし、現在の最大の顧客はイングランド代表MFジャック・グリーリッシュだろう。今夏には英国人史上最高額(1億ポンド)でのマンチェスター・シティ移籍を主導した。

    その他にも、ルーク・ショーやジョーダン・ピックフォード、ベン・チルウェル、パトリック・バンフォードらイングランド代表選手を多数抱えており、またエドゥアルド・カマヴィンガ、サウール、キーラン・ティアニーらの代理人も務めている。契約総額は10億3000万ポンド(約1566億円)で、世界で最もリッチなエージェントである。

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    ジョルジュ・メンデス

    『フォーブス』の最新ランキングを元にするのであれば、エージェント界最大の代理人ではないかもしれない。だが、このポルトガル人の持つ顧客リストに匹敵する人間はほとんどいない。

    元々はDJとして活躍していたメンデスだが、現在は『GestiFute football agency』の最高責任者。南米とヨーロッパに強く、世界最高の選手の1人、クリスティアーノ・ロナウドの他、ルベン・ディアスやベルナルド・シウバ、アンヘル・ディ・マリアやハメス・ロドリゲス、そしてジョゼ・モウリーニョらをマネジメントしている。契約総額は7億3000万ポンド(約1110億円)とも言われており、「スーパーエージェント」の第一人者的存在でもある。