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カシージャス、ブッフォン…21世紀最高のGKトップ25

GKというポジションは、誰もがあまりやりたがらないポジションだと言われる。確かに、多くの子どもたちは素晴らしいストライカーやウイングの魔術師、または圧倒的なDFになることを夢見て成長する。しかし、過去数十年間でGKの役割は進化し、かつてないほど重要なポジションとなってきた。

近年では「スイーパー・キーパー」が流行しており、ペップ・グアルディオラのような監督は、単にシュートを止める以上の役割を背番号1に求めている。アクロバティックなセーブで無失点をキープするだけでなく、現代のGKは後方から試合を組み立てることに貢献すべく、足技が優れていることも求められるのだ。

そこで、2025年を目前にして21世紀のこれまでを振り返り、サッカー界で最高のGKをランク付けしてみよう。いつものことだが、物議をかもす選択もあることだろう。コメント欄に皆様のご意見を是非!

  • Dida AC Milan 2009Getty

    25ジダ

    ジダは現役中、何度か批判を受けることがあり、特にACミランでの最後の時期に批判を受けた。だが、彼は素晴らしいシュートストッパーであり、母国ブラジルでの有色人種のGKに対する否定的な認識を変える上で驚異的な働きをした。195cmの長身で空中戦は常に支配しており、素晴らしい反射神経にも恵まれていた。2003年のチャンピオンズリーグ決勝では、ユヴェントスのPKを3本セーブし、その驚異的な能力でミランを勝利に導いたのだった。

    ジダは2004年と2005年にIFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)の世界最優秀GK投票で2度3位以内に入り、2007年にリヴァプールにリベンジを果たして再びミランがヨーロッパを制覇した際には、いくつかの重要なセーブを披露した。

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  • Yann-Sommer(C)Getty Images

    24ヤン・ゾマー

    ヤン・ゾマーは、最終的に、過去10年間のサッカー界で最も信頼できるGKのひとりという評価を受けている。この元スイス代表GKはEURO2020で素晴らしいプレーを披露し、特にベスト16でのフランスとのPK戦でキリアン・エンバペのシュートをセーブしたシーンは大会のハイライトとなったが、スペインとの準々決勝でのプレーもいつもどおり見事だった。

    2023年夏にバイエルン・ミュンヘンからインテルに移籍したゾマーは、アンドレ・オナナよりも優れていることを証明し、セリエAに衝撃をもたらした。35歳のベテランは、ヨーロッパ5大リーグで誰よりも多くの無失点試合を記録し、イタリアのトップリーグの年間ベストイレブンに選ばれた。

  • Arsenal's German Goalkeeper Jens LehmannAFP

    23イェンス・レーマン

    イェンス・レーマンは、GKは「クレイジー」でなければならないというステレオタイプを支持しているように見え、対戦相手とのピッチ上での衝突やチームメイトへの公然の批判により、何度もニュースの見出しとなった。この元アーセナルGKに関して最も記憶されているシーンは、おそらく2006年のチャンピオンズリーグ決勝でバルセロナに喫した歴史的な敗北であろう。しかし、ガナーズが決勝の地パリにたどり着けたのは、ビジャレアルとの準決勝でレーマンがPKをセーブしたおかげであることを忘れてはならない。彼はまた、2003-04シーズンにプレミアリーグを無敗のまま優勝した「インビンシブルズ」の一員としても常にプレーしていた。

    スペインに敗れたEURO2008 の決勝でドイツの先発を務めたレーマンは少々熱くなりすぎたかもしれないが、全盛期にはトップクラスのGKであった。

  • Hugo Lloris France 2018 World Cup finalGetty

    22ウーゴ・ロリス

    ウーゴ・ロリスは長年にわたりかなりの批判を受けてきた――主に時々配球が下手なことが原因で――が、トッテナムの監督だった時のジョゼ・モウリーニョは、プレミアリーグで彼以上のGKはいないと常に主張していた。ロリスには確かに見事なセーブをする能力があり、2018年ワールドカップでフランスを優勝に導いた際には、常に優れたパフォーマンスを発揮していたし、4年後のカタールでも準優勝を果たした。

    「彼の監督であったことは喜びであり名誉だった」と、ディディエ・デシャンは、ロリスが代表からの引退を発表した際に述べている。「どの監督のチームにも彼のような選手がいればよいと思う」。

  • Pepe Reina ComoGetty Images

    21ペペ・レイナ

    ペペ・レイナは42歳でありながら、ヨーロッパ5大リーグのひとつで相変わらずトップレベルのサッカーを続けている。この元スペイン代表をセリエAのコモが獲得した際には驚く人々もいたが、セスク・ファブレガス監督が「彼は非常に豊富な国際経験を持ち、非常に強い競争精神を持つGKだ」と指摘したことに異論の余地はない。

    全盛期のレイナは真にワールドクラスであり、この元リヴァプールの背番号1はプレミアリーグでの最初の3シーズンに連続でゴールデングローブ賞を受賞した。さらに、UEFAのクラブレベルの大会での出場回数がレイナより多いのはクリスティアーノ・ロナウドだけであり、ジジ・ブッフォンは同時代で最も足元の技術に優れたGKはレイナだと評価している。

  • Barcelona's goalkeeper Victor Valdes celAFP

    20ビクトル・バルデス

    ビクトル・バルデスが扱いにくい性格であることは誰もが知っていた。しかし、ペップ・グアルディオラと、この同じカタルーニャ出身選手との間には何の問題もなかった。バルデスは勇敢で、後ろからボールを扱うことを常に全く恐れなかったからである。ミスを犯しても、バルデスはひるまなかった――その姿をグアルディオラは称賛した。

    こうして、バルデスはバルセロナのトップチームに在籍した12シーズンで6度のラ・リーガ優勝、3度のチャンピオンズリーグ制覇、5度のサモラ賞受賞を成し遂げ、バルセロナを去った後はキャリアが後退しながらも、バルセロナのレジェンドと見なされ続けている。だからこそ、バルデスは、チャビの言うところの、他のバルセロナのGKを評価する際の基準となっているのであり、ペップにとって完璧なGKだと言われている。

  • Rui Patricio Portugal Euro 2016Getty

    19ルイ・パトリシオ

    ジョゼ・モウリーニョは、2022年のワールドカップを前に、ルイ・パトリシオがポルトガル代表の先発の座を失った理由が理解できないと言った。ローマでは「聖パトリシオ」と呼ばれるほどの彼の驚異的なシュートをセーブする能力は、ローマが2021-22シーズンのカンファレンス・リーグを優勝するのに重要だったからだ。

    しかし、当時ポルトガル代表の監督だったフェルナンド・サントスはすぐに反論し、EURO2016でポルトガルが予想を覆して優勝した際には、監督として、スポルティングCPのスターだったパトリシオをまるで神のように敬ったと述べている。実際、彼の故郷であるレイリアには、決勝でフランスのアントワーヌ・グリーズマンの決定的なシュートをセーブしたことを称えて、パトリシオの銅像が建てられている。

  • Gianluigi Donnarumma of Italy celebrates Getty Images

    18ジャンルイジ・ドンナルンマ

    ジャンルイジ・ドンナルンマがプロデビューしてから10年になろうとしているが、驚くべきことに、このイタリア代表GKはまだ25歳なのである。ドンナルンマは、もう長いこと「ブッフォンの再来」として評されてきたが、その理由は、名前が同じであることに加えて、10代の頃からセリエAを席巻し、イタリア代表として国際レベルでの栄光も味わっているからだ。

    ドンナルンマは、育ったクラブであるACミランを去ってパリ・サンジェルマンに移籍してからは浮き沈みがあったが、優れた才能を保ち続け、2021年の夏には、イタリア代表が優勝したヨーロッパ選手権で見事なプレーを連発し、初めて大会最優秀選手賞を受賞して、復活の兆しを示したのだった。

  • Manchester United v West Ham United: Emirates FA Cup Fifth RoundGetty Images Sport

    17ダビド・デ・ヘア

    ダビド・デ・ヘアは、2023年にマンチェスター・ユナイテッドとの契約が終了した後、クラブを見つけるのに苦労し、現役終了かと思われていた。彼が去ってもアンドレ・オナナが活躍したため、マンチェスター・Uのファンはそれほど悲しまなかった。オナナは足元の技術に優れたGKだと言われている。しかし、まだ33歳のデ・ヘアは、その後フィオレンティーナでキャリアを再スタートさせ、オールド・トラッフォードにいた期間の大半でマンチェスター・Uで最高の選手であった理由を示し始めている。

    実際、デ・ヘアは、クラブ史上最多の無失点試合を記録しており、マンチェスター・Uが不振だった時代にプレミアリーグの年間ベストイレブンに5回も選出されたことを忘れてはならない。

  • Yassine Bounou Sevilla Roma 2023 Europa League finalGetty

    16ヤシン・ブヌ

    サウジ・プロリーグでプレーする多くの有名選手と同様、ヤシン・ブヌも30歳を超えている。しかし、このモロッコ代表選手は、他の多くのスター選手と大きな違って、そのポジションで世界最高の選手のひとりであり続けている。実際、2023年にアル・ヒラルに加入する前、レアル・マドリーとバイエルン・ミュンヘンは、セビージャの守護神だったブヌを獲得することに興味を持っていた。

    事実、ブヌは2023年のヨーロッパ・リーグ決勝のローマ戦で活躍したのみならず、2022年のワールドカップで素晴らしいパフォーマンスを見せ、モロッコの歴史的な準決勝進出の際には、4度の無失点試合を達成した。

  • Keylor Navas Real Madrid 2018 Champions LeagueGetty

    15ケイロル・ナバス

    ケイロル・ナバスは、レアル・マドリー在籍中に12個のトロフィーを獲得した。特に2017-18シーズンのチャンピオンズリーグでチームが快進撃を続けた間に際立って活躍し、大会の最優秀GKに選ばれている。2013-14シーズンにレバンテでラ・リーガの最優秀GK賞を受賞したことも、彼のシュートをセーブする能力のさらに素晴らしい証と言えるだろう。2014年ワールドカップでコスタリカが歴史的なベスト8進出を果たした際の活躍も素晴らしく、5試合のうち3試合でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたことで、母国で伝説的な地位を確立した。

    驚異的な敏捷性を持つGKであるナバスは、その能力に見合う評価を受けているとは決して言えない。

  • Fabien Barthez 2006 World CupGetty

    14ファビアン・バルテズ

    ファビアン・バルテズの身長はわずか180cmだったが、この元フランス代表は真に「存在感の大きな選手」であり、自分の能力を完全に信じる強い個性を持っていた。このため、パスを出したり相手の攻撃の選手をかわしたりする際、彼は誰よりも勇敢だった。フランスを欧州選手権優勝へ導いた後、2000年にIFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)の世界最優秀GKに選ばれ、その翌年にはマンチェスター・ユナイテッドで大活躍して、プレミアリーグの年間ベストイレブンに選出された。

    「私にとって、バルテズはフランス史上最も偉大なGKだ」と、トゥールーズの元監督エリ・ボーは、2006年ワールドカップ決勝でフランスがイタリアに敗れ、バルテズが代表を引退した際に言った。

  • Marc-Andre ter StegenGetty

    13マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン

    2022-23シーズンにバルセロナがラ・リーガ優勝を果たした時、レアル・マドリーの背番号1であるティボー・クルトワは、テア・シュテーゲンの「成長」がバルサの好調の鍵だったと感じるかどうかを尋ねられた。答えは「ノー」。「彼はいつだって素晴らしいGKだ!」。クルトワは良いところを突いている。テア・シュテーゲンは長い間、充分に評価されていなかった。バルサの2015年の三冠達成の重要なメンバーであり、多くの専門家が、マヌエル・ノイアーがついに代表から引退するはるか前から、テア・シュテーゲンがドイツ代表の先発GKになるべきだったと感じていた。

    「彼はピッチの上でもロッカールームでも模範的な選手だと思う」と、チャビ元監督は言った。「彼は大文字の活字で書かれるべきリーダーだ」。

  • Julio Cesar Inter Barcelona 2010 Champions League semi-finalGetty

    12ジュリオ・セーザル

    セバスティアン・フレイは、ジュリオ・セーザルのことをインテル史上最も偉大なGKだと言った。2008年から2010年にかけて、彼より優れたGKはいなかったと単純に主張することもできる。この間、この元ブラジル代表はセリエAで2度最優秀GKに選ばれた。黒と青のチームの三冠達成においても重要な役割を果たし、特にバルセロナとの準決勝での活躍は伝説となったことから、2009-10シーズンのUEFA最優秀GK賞を受賞した。

    インテルの「夢を掴んだ者」は、当然ながらブラジルがドイツに7-1で敗れたワールドカップ準決勝でもプレーしていたが、母国代表として最も記憶されていることは、2004年のコパ・アメリカ決勝、アルゼンチンとのPK戦でセーブを決め、セレソンの優勝に貢献したことである。

  • Lautaro Martinez EdersonGetty Images

    11エデルソン

    ペップ・グアルディオラは、自身が率いるマンチェスター・シティは多くのチャンスを決してあきらめないし、敵に明らかなゴールのチャンスが来たときには、いつだってエデルソンがセーブすると言った。2023年のチャンピオンズリーグ決勝ではまさにその通りであった。イスタンブールでインテル相手に行われたこの試合で、エデルソンは試合終盤にいくつかの重要なセーブを見せて勝利をもたらし、インテルは初優勝したのだった。

    エデルソンは2023年、IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)の年間最優秀GK賞を受賞し、夏にサウジ・プロリーグのクラブから移籍の話が来た際には、当然ながらグアルディオラ監督からエティハドに留まるよう説得された。

  • Emiliano Martinez ArgentinaGetty Images

    10エミリアーノ・マルティネス

    エミリアーノ・マルティネスは万人に好かれるタイプではない。実際、一部のサポーターや同じサッカー選手の中には、彼の試合中の駆け引きを嫌う者もいる。しかし、マルティネスが驚異的なGKであり、サッカー史上最も偉大なシュートを防ぐ専門家のひとりであることは否定できない。アルゼンチンは2022年のワールドカップで、オランダ戦とフランス戦での彼の活躍(そして心理戦!)がなければ優勝できなかっただろう。決勝で試合終了間際のランダル・コロ・ムアニのシュートを右足で防いだセーブは本当に見事だった。

    「彼は多くの試合で決定的な仕事をする」と、最近、アストン・ヴィラのウナイ・エメリ監督は、2年連続でヤシン賞を受賞したマルティネスについて言った。

  • Jan-Oblak(C)Getty Images

    9ヤン・オブラク

    ヤン・オブラクの才能と業績は驚くほど過小評価されているが、アトレティコ・マドリーでは違う。ディエゴ・シメオネは常に、このスロベニア代表GKを世界最高のGKだと主張しているし、元サイドバックのフアン・フランは、レアル・マドリーの背番号1ティボー・クルトワよりもオブラクのほうが才能があると主張していた。彼の才能に疑いの余地はない。オブラクは、EURO2024でクリスティアーノ・ロナウドのペナルティを見事に防いだことで有名になり、ラ・リーガで5回ザモラ賞を受賞したが、そのうち4回は2015年から2019年にかけての連続受賞である。

    「ヤンは試合を決める選手だ」と、シメオネは言った。オブラクはまだ31歳であり、今後も長く、そうであり続ける可能性が高い。

  • Edwin van der Sar Man Utd 2008Getty

    8エドウィン・ファン・デル・サール

    エドウィン・ファン・デル・サールは、スイーパー・キーパーとしての能力を発揮し、1990年代半ばの偉大なアヤックスの要であった。ノイアーも、この元オランダ代表GKがインスピレーションの源であったと認めている。注目すべきは、ファン・デル・サールが30代になっても非常に素晴らしいプレーをし続け、2011年には40歳でプレミアリーグ史上最高齢の優勝選手となったことである。ただし、マンチェスター・ユナイテッドでの彼の最も記憶に残る瞬間は、その3年前のチャンピオンズリーグ決勝で決定的なPKをセーブした時であろう。

    「エドウィンは、このチームでピーター・シュマイケル以来の最高のGKだ」と、サー・アレックス・ファーガソンは言った。

  • Kahn - BayernGetty

    7オリバー・カーン

    オリバー・カーンは2002年ワールドカップ決勝でのブラジルの先制点を今でも自分のせいだと考えているが、ドイツがそこまで到達できたのは、インスピレーション豊富なキャプテンのおかげであったことを忘れてはならない。カーンは、ワールドカップの最優秀選手賞を受賞した最初のGKである。当時のカーンは怪物だった。優れた反射神経と驚異的な集中力を持った、特異で攻撃的な選手であった。その前年のチャンピオンズリーグ決勝では、バイエルン・ミュンヘンがバレンシアにPK戦の末に勝利した際、3つのシュートをセーブした。

    「オリバーはバイエルンでも代表でも、そしてドイツのサッカー界全体においても、素晴らしいことを成し遂げた」と、2008年、カーンの引退に際して、カール=ハインツ・ルンメニゲは言った。

  • FBL-ENG-PR-WEST BROM-LIVERPOOLAFP

    6アリソン

    チームが変革するほどの影響を与えるGKは滅多にいないが、アリソンは並のGKではなかった。もちろん、ローマから彼を記録的な金額で獲得したリヴァプールは、そのことを以前から知っていた。当時、彼はすでに「GK界のメッシ」として注目されていたのである。しかし、アリソンはアンフィールドであらゆる期待を上回り、リヴァプールに6回目のチャンピオンズリーグ優勝と、30年ぶりのイングランドのトップリーグ制覇をもたらした。

    アリソンは、エデルソンを抑えて明確にブラジル最高のGKであり、足元の技術が際立っていて、空中戦にもかなり強い。その証拠に、 2020-21 シーズン、リヴァプールの年間最優秀ゴール賞を受賞している!

  • Petr Cech Real Madrid Liverpool Champions League final 2021-22Getty

    5ティボー・クルトワ

    ティボー・クルトワは、まだ32歳とは信じがたいほど長く活躍している。2011年にヘンクからチェルシーに移籍した後、このベルギー代表GKは、3年間のアトレティコ・マドリーへのレンタル期間中にラ・リーガで最高のGKとしての地位を確立し、その後プレミアリーグでも同様の活躍を見せた。ワールドカップのゴールデングローブ賞も受賞しているが、彼のキャリアで今後何を成し遂げようとも、永遠に記憶されるのは、2022年にパリで行われたチャンピオンズリーグ決勝で、レアル・マドリーがリヴァプールを破って優勝した際の記録破りの活躍であろう。これが主な要因となって、クルトワは2度目のIFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)の年間最優秀GK賞を受賞した。

  • Petr Cech Chelsea Premier League trophyGetty

    4ペトル・チェフ

    ブッフォンが同世代で最高の万能GKだと評価したペトル・チェフは、今でもプレミアリーグで破られていない記録を打ち立てた。2004-05シーズン、35試合のうち驚異の24試合で無失点試合を成し遂げ、合計でわずか13失点しか許さなかったのである。チェフはまた、プレミアリーグ史上最多の無失点試合(202)も記録しており、次点のデビッド・ジェームスの169を大きく上回っている。

    2012年のチェルシーのチャンピオンズリーグ制覇においても大いに貢献したチェフは、アーセナルでの後半のキャリアでもゴールデングローブ賞を受賞し、この賞を異なるクラブで受賞した唯一の人物であることによっても、彼の才能の変わらなさは証明されている。

  • Iker Casillas Spain 2010 World Cup finalGetty

    3イケル・カシージャス

    驚異的な才能を持つイケル・カシージャスは10代の若さで、2000年にレアル・マドリーで自身初となるチャンピオンズリーグ優勝を果たした。素晴らしい反射神経と見事なフットワークを誇る『聖イケル』は、スペイン代表としても栄光をもたらすリーダーであり、2008年と2010年の欧州選手権、さらに2010年のワールドカップでスペインを優勝へと導いた。

    ブッフォンがかつて言ったように、「イケルの素晴らしさを説明するために多くの言葉を使う必要はない。結果がすべてを物語っている。彼は勝てるものをすべて勝ち取った」。

  • Manuel Neuer Germany HungaryGetty

    2マヌエル・ノイアー

    マヌエル・ノイアーは、サッカーを大きく変えた。この元ドイツ代表GK以前にも足元の技術に優れたGKはいたが、ノイアーは「スイーパー・キーパー」の役割を別次元に引き上げた。事実、ペップ・グアルディオラが彼をMFとしてプレーさせることを検討したと報じられたこともあるのである!

    彼はまた、無失点試合の記録を次々と更新し、バイエルン・ミュンヘンでクラブとして獲得できるあらゆるの主要な栄冠を手に入れ、三冠を2度達成し、2014年にドイツが優勝したワールドカップでゴールデングローブ賞を受賞した。そして驚くべきことに、38歳になった今もまだ現役なのだ!

  • Gigi Buffon Italy 2006 World CupGetty

    1ジャンルイジ・ブッフォン

    2001年、ユヴェントスはブッフォンのために5,300万ユーロ(約87億円)を支払った! さらに驚くべきことは、17年間世界で最も高額なGKであり続けたこの元イタリア代表が、結果的に極めてお買い得だったことである。ワールドカップに優勝し、IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)によって5回にわたり世界最高のGKに選ばれ、トリノにいる間にセリエAの年間最優秀GKに12回も選ばれた。卓越したゴールキーピングの才能を持ち続けたブッフォンと比較できる選手はこのリストにはおらず、おそらくサッカー史全体を見てもいないだろう。彼はすべてを成し遂げた後、2023年に43歳で引退した。

    「ジジは歴史を作った」と、元チームメイトのフェデリコ・ベルナルデスキは言った。「ジジこそが歴史だ」。