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バイエルン来日メンバー全選手の経歴&プレースタイル紹介。マンチェスター・シティ、川崎フロンターレと日本で対戦

チケット好評発売中!「川崎フロンターレ vs. FCバイエルン・ミュンヘン」スカパー!ブンデスリーガジャパンツアー2023

ドイツの盟主バイエルン・ミュンヘンが7月、日本へとやってくる。

2022-23シーズン、ブンデスリーガ11連覇を成し遂げたバイエルン。しかし、その戦いは近年で最も不安定なものとなり、新シーズンに向けて積極的な動きを見せている。トーマス・トゥヘル監督の下でどのようなパフォーマンスを見せるか注目だ。

その上で7月に開催されるジャパンツアーは試金石となるだろう。7月26日にマンチェスター・シティ、同29日に川崎フロンターレと対戦するが、この2試合を前にバイエルンの来日メンバー全員を紹介していく。

(※成績は2022-23シーズンのもの)

  • MP_ienaga_kawasaki vs Jamal Musiala_Bayern(C)Getty Images

    【7/29】川崎フロンターレ戦の放送・配信予定は?

    バイエルン・ミュンヘンvs川崎フロンターレは、『ABEMA』でライブ配信する。

    ▶︎川崎フロンターレvsバイエルンはABEMAがライブ配信!14日間0円のプレミアム登録で広告なし視聴可能

    同試合は無料配信となっており、中継終了後~2023年12月31日(日)まで見逃し配信とハイライト映像を視聴することが可能だ。なお、中継で見られるのはABEMAのみとなる。

    ■ネット(ライブ配信)
    ABEMA(29日19時~)

    ■テレビ(録画)
    BS11(29日20時~)
    スポーツライブ+(30日0時~)

    ■ネット(アーカイブ配信)
    BS11+(29日20時~)
    スカパー!番組配信(30日0時~)
    SPOOX(30日0時~)
    スカパー!SOCCERアプリ(30日0時~)
    Amazon(サッカーLIVEライト / ブンデスリーガLIVE) 試合翌日以降

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  • SVEN ULREICH BAYERN MÜNCHEN BUNDESLIGA 29102022Getty Images

    26 GKスヴェン・ウルライヒ(ドイツ)

    公式戦8試合5クリーンシート

    シュトゥットガルトで台頭したスヴェン・ウルライヒは、バイエルンでは一貫してセカンドキーパーの役割を守っている。2015年から2020年までプレーし、マヌエル・ノイアーの長期離脱時には守護神チームを支えた。その後、ハンブルガーSVへ新天地を求めたが、クラブが第2GKを必要とした2021年にバイエルンへと戻ってきた。安定したセービングに加え、PKストップも得意としており、ドイツでは「最高のセカンドキーパー」との呼び声も高い。昨季もノイアーの離脱時に公式戦8試合に出場し、5度のクリーンシートを記録。また、人格者であることでも知られ、ライバルであるノイアーやヤン・ゾマーとも良好な関係を築き、クラブを裏方から支えた。

  • Yann Sommer Bayern 05202023(C)Getty Images

    27 GKヤン・ゾマー(スイス代表)

    公式戦36試合12クリーンシート

    昨季後半、負傷したマヌエル・ノイアーの代役としてボルシアMGから加入。後半戦戦すべての試合でゴールマウスを守り、ブンデスリーガ11連覇に貢献した。驚異的な反射神経を備え、GKとしては小柄な部類だが、いくつものスーパーセーブを見せる。一方で、ビルドアップについては昨季不安な面を見せ、改めてノイアーという存在の大きさもファンには痛感させてしまった。その正守護神が今季は復帰する見込みで、ファーストキーパーとしてのプレーを求めるゾマーは退団が濃厚に。同じくジャパンツアーで来日するインテルが、アンドレ・オナナの後釜として迎え入れるとみられている。

  • 43 GKトム・フュルスマン(ドイツ)

    公式戦13試合3クリーンシート(セカンドチーム)

    バイエルンの下部組織出身の19歳。昨季はU-19チーム、セカンドチームで出場機会を得た若きGKだ。2メートルという恵まれた体躯を持っており、1月にはカタールのドーハキャンプでユリアン・ナーゲルスマン前監督の指導を受けた。本来、アレクサンダー・ニューベル、ヨハネス・シェンクが帯同メンバーに含まれる予定だったが、2人がいずれも移籍の可能性が高まったことでフュルスマンがメンバー入り。

  • Dayot Upamecano Bayern Munich 2022-23Getty Images

    2 DFダヨ・ウパメカノ(フランス代表)

    公式戦43試合1ゴール2アシスト

    フランス出身のウパメカノは2015年にレッドブル・ザルツブルクへ移籍。2017年に姉妹クラブのRBライプツィヒへ加入すると、ブンデスリーガで十分な実績を重ね、2021年にバイエルンへとやってきた。

    昨季はシーズンを通してレギュラーとして稼働したが、1年目より充実したものとなったと言いきることはできない。前半戦はチームの好調とともに守備陣の柱として牽引。ドイツ誌『キッカー』の前半戦CBランキングでもトップに輝いた。後半戦もチャンピオンズリーグでパリ・サンジェルマンを完封するなど存在感を発揮していたが、昨季においてウパメカノの評価を大きく左右することとなってしまったのがマンチェスター・シティ戦。2試合でPK献上やスリップ、パスミスでの失点関与など敗退の“戦犯”となってしまった。とりわけプレッシャーをかけられた際のビルドアップに難があり、それがそのままバイエルンのウィークポイントともなっている。もっとも、デ・リフトよりもパス技術が高い分、より大きなタスクを担っているとも言えるが、オン・ザ・ボールでの改善が求められる。

  • bayern-kim(C)Getty Images

    3 DFキム・ミンジェ(韓国代表)

    公式戦45試合2ゴール2アシスト

    昨季、カリドゥ・クリバリの後釜としてフェネルバフチェからナポリへ加入。偉大なレジェンドの穴を埋めるのは荷が重いとみられていたが、瞬く間にチームの主力に定着した。「モンスター」という愛称の通り圧倒的な対人戦の強さを誇り、190センチと大柄ながら出足の鋭さでインターセプトを量産。33年ぶりのセリエA優勝に大きく貢献した。すると、バイエルンはナポリに契約解除金の満額を支払って獲得。クラブやトーマス・トゥヘル監督からの評価も高く、1年目からリュカ・エルナンデス(→パリ・サンジェルマン)の後任としてフル稼働が期待される。また、アスリート一家で両親はともにアスリート。兄もサッカー選手で、ポジションはゴールキーパーだった。

  • Matthijs de Ligt FC Bayern 052023Getty

    4 DFマタイス・デ・リフト(オランダ代表)

    公式戦43試合3ゴール1アシスト

    アヤックスの下部組織出身で、2018-19シーズンにはチャンピオンズリーグ準決勝進出の躍進に主将として貢献。その後、ユヴェントスでの3年間を経て昨夏にバイエルンへと加入した。

    ユヴェントスでは評価を下げたオランダ代表DFだが、バイエルンでは6700万ユーロ(約95億円)という移籍金に違わぬパフォーマンスを披露。昨季のチームMVPは評価が分かれるだろうが、最優秀補強はデ・リフトで決まりだろう。シーズンを通してレギュラーCBとして活躍し、シュトゥットガルト戦、フライブルク戦ではともに3ポイントにつながるスーパーゴールを記録。また、本業の守備でも安定した強さを見せ、チャンピオンズリーグラウンド16、パリ・サンジェルマン戦では絶体絶命の危機を救うライン上でのスライディングでファンの心をわしづかみにした。相手を簡単には背負わせない対人戦の強さと、攻撃時にも武器となる空中戦の強さはリーグ屈指で、まさにワールドクラスのDFだ。がっちりとした体型からアヤックス時代のニックネームは「Fatty(太った)」。歳をとると父親同様太りやすい体質になると予想したスカウトがクラブに獲得を考え直すよう進言したという噂も。

  • Benjamin Pavard FC Bayern 2023Getty Images

    5 DFバンジャマン・パヴァール(フランス代表)

    公式戦43試合7ゴール1アシスト

    2019年夏にシュトゥットガルトから加入。1年目から右サイドバックのレギュラーの座を射止めると、3冠達成に大きく貢献した。その後、2年間は調子を落としていたが、昨季はかねてより希望していたセンターバックとしてのプレーで復調。後方から安定感あるビルドアップを見せただけでなく、シーズン7ゴールを挙げて得点能力の高さも発揮した。キック精度が高く、ミドルレンジに入れば積極的にシュートを狙っていくなど、攻撃意識が高く、ボレーシュートも得意。今夏には新たな挑戦を希望し、2024年まで契約を残しているが、退団が濃厚に。マンチェスター・シティが手を上げており、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下でさらに成長を遂げることになりそうだ。

  • Alphonso Davies Bayern Munich 2022-23Getty

    19 DFアルフォンソ・デイヴィス(カナダ代表)

    公式戦38試合3ゴール8アシスト

    デイヴィスのルーツはリベリアで、ガーナに移住した後、第二次リベリア内戦に追われ、カナダに渡った。バンクーバー・ホワイトキャップスのアカデミーに在籍し、15歳にしてデビューを飾った。MLSで経験を積むと、2019年1月にバイエルン加入が決まる。

    カナダ代表では前線でプレーするが、バイエルンでは左サイドバックとして2019-20シーズンにブレイク。圧倒的なスピードを武器に世界トップクラスのレフトバックとして評価されるように。昨季も8アシストを記録した通り、高い位置でボールを持てばチャンスを作る能力は折り紙付きだが、ビルドアップでの立ち位置や不用意なパスなどが改善点に挙がる。課題とされる守備とともに、トーマス・トゥヘル監督の下で今後どのような変化を遂げるか注目だ。

  • Bouna Sarr Germany HIC 2:1Getty

    20 DFブナ・サール(セネガル)

    公式戦1試合

    2020年にマルセイユからバイエルンへと加入。マルセイユ時代は酒井宏樹とポジションを争い、バイエルンでも右サイドバックのバックアッパーとなることが期待されていた。しかし、度重なるコンディション不良や単純な実力不足により、3年間でわずか28試合の出場にとどまっている。昨季に関してもわずか1試合(6分間)しかプレーしていない。当然クラブにとっては放出候補だが、オファーがなく、本人も十分な年俸を受け取っていることから退団の意思は示していない。現状で契約満了の2024年まではクラブに残る見込み。貴重なプレシーズンを使ってサールにトゥヘルがチャンスを与えるかどうかは不明だが、自身の今後のキャリアのためにも結果を残す必要がある。

  • NOUSSAIR MAZRAOUI BAYERN MÜNCHENGetty Images

    40 DFヌサイル・マズラウィ(モロッコ代表)

    公式戦26試合1ゴール4アシスト

    アヤックスの下部組織出身であるヌサイル・マズラウィは、昨夏にバイエルンへと加入。序盤はユリアン・ナーゲルスマンの信頼を得ることはできなかったが、カタール・ワールドカップ前から出場機会を増やすように。W杯で負傷したため、後半戦も大きく出遅れたが、終盤戦はトーマス・トゥヘル監督の下で特にリーグ戦ではレギュラーとして扱われた。ポゼッション時の安定感はチーム随一で、ポジショニングや前線への供給などで出口となることができるため、チームがボールを持つ時間が長くなればなるほど、輝きを増すタイプだ。また、線は細いものの、粘り強い守備の対応でバルセロナやインテルなど強力攻撃陣とも渡り合えることを証明した。

  • 41 DFフランス・クラツィヒ(ドイツ)

    公式戦32試合2ゴール3アシスト(セカンドチーム)

    2017年にニュルンベルクからバイエルンのユースへと加入。昨夏にU-19チームからセカンドチームへと昇格し、32試合に出場した。それまでは中盤でプレーしてきたが、昨季後半からは左サイドバックにコンバート。そこで印象的なプレーを見せ、地元メディアでは瞬く間にスターダムの階段を登ったアルフォンソ・デイヴィスと重ね合わせる声も上がっている。本人も「このポジションは未経験だし、予想もしていなかったことだから、本当に不思議な状況だよ」と明かしつつ、「左サイドはクールだね」と気に入っている様子。新加入で同ポジションのラファエル・ゲレイロが負傷しているだけにアピールチャンスがあるかもしれない。

  • Josip Stanisic FC Bayern 2023Getty

    44 DFヨシップ・スタニシッチ(クロアチア代表)

    公式戦23試合

    バイエルンの下部組織出身でもあるヨシップ・スタニシッチは、2021年にトップチームデビュー。ミュンヘン出身で、ドイツ国籍も持っていたが、2021年10月にはルーツであるクロアチア代表としてデビューを飾った。サイドバックを本職としているが、186センチとサイズもあるため、ディフェンスラインであればどこでもこなすことができる。昨季もチャンピオンズリーグで8試合に出場し、パリ・サンジェルマンとのセカンドレグではCBとしてフル出場。安定感あるプレーで、無失点勝利に貢献した。取り立てて大きな特徴があるタイプではないが、ミスが少なくクレバーなプレーを信条としており、目標としているのはフィリップ・ラーム。

  • 47 DFアントニオ・ティクヴィッチ(U-19クロアチア代表)

    公式戦14試合1ゴール(セカンドチーム)

    ティクヴィッチは2022年夏にバイエルンのセカンドチームへと加入。195センチと長身で、センターバック、左サイドバックとしてプレーする能力を持つ。すでにU-18、U-19クロアチア代表としてデビューしており、次世代の代表候補に。トップチームでは同じくクロアチア代表で、若くしてチャンスを得ているヨシップ・スタニシッチもおり、ジャパンツアーで“先輩”から多くを学びたいところ。

  • FC Bayern Joshua KimmichGetty Images

    6 MFヨシュア・キミッヒ(ドイツ代表)

    公式戦47試合7ゴール11アシスト

    2015年、ジョゼップ・グアルディオラ監督(当時)の強い希望を持ってしてバイエルンにやってきたヨシュア・キミッヒ。当時は全くの無名であったが、ペップの下ですぐに頭角を現すと、高い戦術理解と正確なパス技術でチームの欠かせない選手に成長した。

    2022-23シーズンは出場停止、コロナ陽性による欠場を除き、全試合に出場。ユリアン・ナーゲルスマン前監督、トーマス・トゥヘル監督の下でも絶大な信頼を得た。その理由は一貫したパフォーマンスにある。好不調の波が小さく、高い基礎技術をもってして、長短のパスを使い分けながらリズムを生み出すことができる。また、シーズンを通じて守備的MFとして起用されながら、7ゴール11アシストを記録したことも見逃せない。その中には、ケルン戦の起死回生の同点ミドル、ヘルタ・ベルリン戦での絶妙な2アシストなど、リーグ11連覇に直結する得点関与もあり、紛れもなくバイエルンの柱だ。ピッチ上で熱くなりすぎてしまうのが玉に瑕だが、それも未来の主将としての器を示すもの。バイエルンの攻守の要は自身2度目の3冠を夢見て新シーズンに臨む。

  • Leon Goretzka Bayern 20052023Getty

    8 MFレオン・ゴレツカ(ドイツ代表)

    公式戦40試合6ゴール6アシスト

    ボーフムの下部組織を経てシャルケにステップアップ。ブンデスリーガを代表する選手に成長すると、2018年からバイエルンへ加入した。ドイツ代表としては2014年から招集されており、2度のW杯出場経験もある。

    アスリート能力の高さが最大の特徴で、強くて速くてゴールも決められる“ボックス・トゥ・ボックス”タイプだ。フィジカルに関しては、コロナ禍における外出自粛期間で大幅にパワーアップ。筋骨隆々とした姿に生まれ変わり、ピッチ上でのバトルにおいて圧倒的な強さを誇る。しかし、昨季は安定したパフォーマンスを発揮することができず、優勝を決めた最終節も途中出場・途中交代(14分間出場)に終わってトーマス・トゥヘル監督の信頼を得ることはできていない。ライバルのライマーも加入し、今夏の去就は不透明となっている。

  • wanner(C)Getty Images

    14 MFパウル・ヴァナー(U-18ドイツ代表)

    公式戦4試合

    バイエルンの下部組織出身の17歳パウル・ヴァナー。2022年1月には、16歳と15日でブンデスリーガデビューを飾っており、リーグでも史上2番目に若いデビューとなった。左利きの攻撃的MFで、プレースタイルは元ドイツ代表MFメスト・エジルにもなぞらえられるタイプで、デビュー戦から右サイドで一定の存在感を放った。U-17ドイツ代表監督のマルク=パトリック・マイスターは、「彼は非常にタイトでダイナミックなボールコントロールができ、それによって試合の状況を一変させることができる」と評価するなど見通しは明るい。ジャマル・ムシアラが辿った道筋で同じく成功を収めたい。

  • laimer(C)Getty Images

    24 MFコンラッド・ライマー(オーストリア代表)

    公式戦29試合4ゴール1アシスト

    オーストリア出身のコンラッド・ライマーは2017年にザルツブルクからライプツィヒへ。6年間でブンデスリーガを代表する選手へと成長すると、今夏にフリーでバイエルン加入を決めた。

    中盤を所狭しと動き回る汗かき役で、ブンデスリーガ公式は「オーストリアのエンゴロ・カンテ」と名付けている。自身も加入時には「僕にとっては100%しか存在しないし、初日からすべてのトレーニングにそれを持ち込むつもりだ」と話している通り、プレーは常に全力。ファンに愛され、相手選手からは嫌がられる存在となるだろう。体を張った守備はもちろん、前線への飛び出しやパンチ力のあるミドルシュートで変化をつけることもできる。オーストリア代表ではサイドでの起用もあり、そのポリバレントさも高く評価されている。

  • vidovic(C)Getty Images

    32 MFガブリエル・ヴィドヴィッチ(U-21クロアチア代表)

    公式戦26試合4ゴール1アシスト

    アウクスブルクの下部組織出身で、2016年にバイエルンへとやってきた。セカンドチームで30試合21ゴール10アシストと結果を残すと、2021-22シーズンにプロ契約を締結した。ユリアン・ナーゲルスマン前監督の下でトップチームデビューを飾り、昨季はオランダのフィテッセへとレンタル移籍。10番を背負い、公式戦26試合に出場するなど初めてトップチームで一年を過ごした。自身の憧れには母国のレジェンド、ルカ・モドリッチを挙げており、「もちろんクロアチアの選手の中では彼が僕のアイドル」とコメント。

  • Ryan Gravenberch FC Bayern 2023Getty Images

    38 MFライアン・フラーフェンベルフ(U-23オランダ代表)

    公式戦33試合1ゴール1アシスト

    昨夏、アヤックスから若手屈指のタレントとしてバイエルンへ加入。だが、本人も予想していなかったと認める通り、出場機会は限定的で、リーグ戦ではわずか3試合の先発出場にとどまった。ただし、その大器の片鱗は見せており、190センチと大柄ながら柔らかいタッチとしなやかなボール運びを特徴としている。実際、リヴァプールやマンチェスター・シティといったビッグクラブも獲得に興味を寄せるほどの逸材であることは確かだ。一方で、守備面ではブンデスリーガのスピードやインテンシティの高さにやや苦しんだ印象で、その点でライバルたちの後塵を拝した。「より多くの出場機会を求めている」と公言しているため去就は不透明だが、将来的にワールドクラスのインサイドMFと評価される日はそう遠くない。

  • JAMAL MUSIALA BAYERN MÜNCHEN BUNDESLIGA 27052023Getty Images

    42 MFジャマル・ムシアラ(ドイツ代表)

    公式戦47試合16ゴール16アシスト

    イングランド国籍も持ち、ユース年代ではイングランド代表でもプレーしたジャマル・ムシアラは、16歳でチェルシーからバイエルンへ加入。2020年6月に17歳にしてブンデスリーガデビューを飾った。

    才能豊かな選手として2021年にドイツ代表でデビューすると、2021-22シーズンからクラブでもレギュラーに定着。そして、昨季ユリアン・ナーゲルスマン前監督の下では中心選手として扱われ、ブンデスリーガ33試合で12ゴール13アシストという成績を残し、クラブ年間最優秀選手にも選出された。線は細いものの、しなやかなボールタッチと独特のリズムを持つドリブルを備えており、ヴォルフスブルク戦では一人でするするとゴール前まで運んで決めきる見事な“ソロゴール”も記録した。その能力について同僚のマタイス・デ・リフトも「彼のドリブルはとても奇妙で、時々ボールを失ったと思ったら、足でボールを取り返すんだ」と舌を巻く。最終節ケルン戦でも優勝を決める劇的弾を奪ってみせたが、終盤は不調に陥るなど課題は一貫性。新シーズンはトーマス・トゥヘル監督の下でどのように扱われるか注目だ。また、愛称は「バンビ(子鹿)」で、名付け親はリロイ・サネ。由来は「プロになった当初は若く、脚が細かったから」と明かしている。

  • 45 MFアレクサンダル・パブロビッチ(ドイツ)

    公式戦28試合3ゴール4アシスト(U-19チーム)

    バイエルンの下部組織出身で、昨季まではU-19チームでプレー。公式戦28試合に出場し、今夏にセカンドチームへと昇格した。6番タイプの選手で、ボールを奪うことを得意とする守備的MFだ。ハードワークを売りとしており、中盤の汗かき役となっている。トーマス・トゥヘル監督からの評価も高く、今夏にはブレーメンへレンタル移籍する可能性も伝えられている。

  • ibrahimovi(C)Getty Images

    46 MFアリヨン・イブラヒモヴィッチ(U-18ドイツ代表)

    公式戦1試合

    グロイター・フュルト、ニュルンベルクのユースを経て2018年にバイエルンへと加入。まだ17歳だが、若くから才能を嘱望された選手で、2022年9月には『ガーディアン』で2005年生まれの世界で最も優れた60人の選手の一人に選出された。2023年1月には正式にトップチームへと昇格し、2月にトップチームデビューを飾っている。ボックス・トゥ・ボックスタイプのMFで、レオン・ゴレツカに例えられることも。アイドルはズラタン・イブラヒモヴィッチとクリスティアーノ・ロナウドで、ユリアン・ナーゲルスマン前監督は「アリはとても優れた攻撃的な選手で、1対1の場面でディフェンダーを相手にするのが持ち味だ。彼はドリブルがとてもうまい」と評価していた。

  • Serge Gnabry of Bayern MunichGetty Images

    7 FWセルジュ・ニャブリ(ドイツ代表)

    公式戦47試合17ゴール12アシスト

    シュトゥットガルトの下部組織出身で、ヨシュア・キミッヒとは幼なじみのセルジュ・ニャブリ。アーセナルでの挑戦は失敗に終わったが、2016年にブレーメンへ移籍すると、母国でブレイク。ホッフェンハイムへのレンタル移籍を経て、2018-19シーズンにバイエルンへと加入した。

    サイドアタッカーを本職とするが、その魅力は得点力。加入から5季連続でリーグ戦二桁得点を記録し、2019-20シーズンは公式戦46試合で23ゴール14アシストをマークするなど3冠の立役者となった。鋭い突破と両足でのシュート技術を持っているだけでなく、味方を活かす意識も強いため、アシスト役としても頼れる存在だ。昨季はその武器が鳴りを潜め、不調に陥っていたが、チームが苦しむ終盤に復調。リーグ戦ラスト5試合で5ゴール1アシストを挙げ、11連覇をもたらした。センターフォワードなどでもプレー可能だが、パフォーマンスを見る限り、チームとしてはサイドアタッカーとして専念させたいところだ。また、今夏にはジャパンツアーを前に完全バカンスで一足先に来日。お菓子のきのこの山にいたく感動したようで、きのこ派のファンを喜ばせた。

  • Leroy Sane of FC Bayern MünchenGetty Images

    10 FWリロイ・ザネ(ドイツ代表)

    公式戦44試合14ゴール10アシスト

    シャルケで頭角を現したリロイ・ザネは2016年にマンチェスター・シティへとステップアップ。2017-18シーズンにはPFA年間最優秀若手選手賞を受賞した。しかし、シティでは絶対的なレギュラーを獲得するには至らず、2020年7月に1年越しでバイエルン移籍が決まった。

    バイエルンでは10番を背負い、二桁得点・二桁アシストをクリア。切れ味鋭いドリブル突破と、パンチ力のある左足が最大の武器。シティ時代は稼働率の低さも問題視されていたが、母国復帰後は大きな離脱もなく、シーズンを通して主力としてプレーを続ける。一方で、好不調の波の大きさやメンタル面での不安定さが課題。試合によっては簡単なボールロストを繰り返したり、ネガティブトランジションで走らないなど怠慢とも呼べる瞬間が垣間見える。だが、それを差し引いても個人でチームに違いを作れる数少ない選手で、一貫して力を発揮できるようになれば真のワールドクラスと呼べる日も近い。

  • KINGSLEY COMAN BAYERN MÜNCHEN DANI OLMO LEIPZIG BUNDESLIGA 20052023Getty Images

    11 FWキングスレイ・コマン(フランス代表)

    公式戦35試合9ゴール7アシスト

    名門パリ・サンジェルマンの下部組織出身で、16歳でプロデビュー。その後、ユヴェントスを経て2015年にバイエルンへと加入(当時はレンタル)した。

    昨季は主力が不調、新戦力が期待外れに終わる中、最も信頼を置くことのできていたアタッカーの一人がキングスレイ・コマンだった。爆発的な加速力でサイドを疾走し、好機を演出するコマンは攻撃陣において欠かせない存在に。ちょこんとボールを浮かして相手の前に出るという仕掛け方はシンプルだが、コマンのスピードをもってすれば大きな武器となる。さらに昨季は、鋭い突破はさらにキレを増し、課題とされていたフィニッシュフェーズで大きく改善。それはリーグ戦24試合で8ゴール6アシストという成績にも表れている。また、チャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦、ブンデスリーガ最終節ケルン戦ではともに貴重な先制点を記録するなど、勝負強さも発揮した。コマン個人ではキャリアを通じてリーグ11連覇中。26歳にしてタイトル請負人でもある。

  • Sadio-Mane(C)Getty Images

    17 FWサディオ・マネ(セネガル代表)

    公式戦38試合12ゴール6アシスト

    リヴァプールで通算120ゴール、プレミアリーグやチャンピオンズリーグのタイトルを勝ち取るなど、輝かしい経歴を引っ提げて昨夏にバイエルンへと加わったサディオ・マネ。退団したロベルト・レヴァンドフスキの代わりに得点源として期待されたが、中央でのプレーに苦戦。結果的に12ゴール6アシストと及第点の数字を残したが、パフォーマンス面では大きな不満を募らせた。リヴァプール時代は爆発的なスピードや正確なシュート技術を武器としていたが、ドイツでは見られず、オフサイドにも繰り返しかかって衰えも指摘されるように。シーズン終了後の『キッカー』による選手アンケートではダントツで「最も期待外れな選手」にも選出されてしまった。今夏には放出候補筆頭に挙がっていたが、本人が残留を強く希望。サウジアラビア行きも依然として報じられるが、去就やいかに…。

  • Mathys Tel FC Bayern 2023Getty Images

    39 FWマティス・テル(U-19フランス代表)

    公式戦28試合6ゴール

    マティス・テルは昨夏にレンヌからバイエルンへと加入。未来への投資とみられていたが、昨季に17歳136日でのブンデスリーガ先発出場を飾り、クラブにおける最年少記録となった。さらに、最年少得点記録を含む6ゴールを挙げ、4月に18歳となったばかりの若武者としては上々の1年目を過ごした。サイドでもプレー可能だが、基本ポジションはセンターフォワード。運動能力に優れ、スピードもあって鋭いモーションから放つ強烈なシュートも武器だ。状況判断に課題を抱えるが、独力でもなんとかしようとする胆力も魅力である。今夏はより多くの出場機会を求め、レンタル移籍の可能性もあったが、クラブと本人ともに残留を希望。それだけチームからかかる期待も大きく、将来的にワールドクラスのストライカーとなっても不思議ではない。

    チケット好評発売中!「川崎フロンターレ vs. FCバイエルン・ミュンヘン」スカパー!ブンデスリーガジャパンツアー2023
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    欧州サッカークラブ 2023年来日情報まとめ

    バイエルン・ミュンヘンのほかに、今夏はマンチェスター・シティ、バルセロナ、セルティックと注目クラブが来日する。

    欧州サッカークラブの2023年来日情報については以下の記事でも紹介している。

    ▶欧州サッカークラブ来日情報2023|チケット販売日程・価格・対戦カード・会場・放送予定