2020年の夏、バイエルン・ミュンヘンは、レロイ・サネの獲得に際し、マンチェスター・シティに当初4,500万ユーロ(約72億円)を支払うことで合意した。 サネは疑いなく、チームの中心となるべき才能の持ち主であった。
しかし、過去4年半の間に、ペップ・グアルディオラがサネの移籍を容認した理由が明らかになった。サネは、エティハドで大きなフラストレーションの原因となっていたのと同じ、安定感のなさに悩まされ続けている。それこそが、サネが史上最高額でバイエルンを退団し、フリーで移籍する理由となるだろう。
しかし、サネは残留を強く希望しており、事実、減俸を受け入れる用意があるとも報じられている。 また、29歳のこのウイングは、直近のブンデスリーガ4試合で4得点を挙げている一方で、それ以前の9試合では1得点しか決めていなかったことを踏まえると、まだ何も決まっていないとはいえ、クラブ側に残留の価値があることを納得させるために全力を尽くしていることも注目に値する。
移籍金なしで獲得できるとなれば、サネには今すぐにでもオファーが殺到するだろうが、シーズン後半もこの好調を維持できれば、彼が切望する契約延長が実現する可能性は高い。
「我々はレロイにバイエルンでの将来がないなどとは一度も言っていない」と、エベールはホッフェンハイム戦でサネが2得点した後、言った。「我々は、彼が何ができるかを知っている。レロイは素晴らしい才能を持っている。今夜のようにそれを発揮できるのであれば、もちろんバイエルンが再契約を検討する選手であることは間違いない」。