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ペドリvsヴィティーニャ:“世界最高の中盤”2人による共演…バルセロナ対PSGの決戦が見逃せない理由

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バルセロナvsパリ・サンジェルマン(PSG)。チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第2節で最も注目すべき大一番だ。昨季の決勝にあと一歩届かなかったバルセロナと、悲願の初優勝を飾ったPSG。現ヨーロッパ最高峰の2チームによる直接対決は、今季の優勝争いを占う一戦にもなるだろう。

だからこそ、ウスマン・デンベレ、ハフィーニャ、デジレ・ドゥエ、フヴィチャ・クヴァラツヘリアといった複数のスターが欠場するのは非常に残念である。しかし、まだまだ見どころはたくさんある。特に注目すべきは、“世界最高の中盤”2人による主導権争い。ペドリとヴィティーニャ、共通点も多い2選手の一挙手一投足に目が離せない試合となりそうだ。

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  • Wolverhampton Wanderers v Brighton & Hove Albion - Premier LeagueGetty Images Sport

    ヴィティーニャの苦悩

    先日発表されたバロンドール2025で、ヴィティーニャが3位に入ったのは当然の結果だった。PSGの戦術的な重要度においては、ウスマン・デンベレよりも受賞に値したと言ってもいい。しかし本人が、この結果を「信じられない」と話したのも理解できる。2020-21シーズンにウォルヴァーハンプトンに1シーズン所属したがレギュラーを掴めなかった彼

    にとって、ここまで来る道のりは長く険しいものだった。

    当時のことを元チームメイトであるフェルナンド・マルサウは『レキップ』で、「監督(ヌーノ)は彼に対して厳しかったね。練習では素晴らしいプレーを見せていたのに、監督は納得しなかったんだ」と振り返っている。

    「ヌーノはヴィティーニャに対し、“シンプルに素早くボールを放す”ことを求めていた。彼はその指示に従おうともしたけど、自分のアイデンティを失いたくなかったんだ。そこで僕は監督に『来季彼はどうなると思う?』と尋ねてみると、『ポルトに戻る。そこで大活躍して、次のシーズンにはヨーロッパトップ8のクラブでプレーする』と返ってきた」

    「心の中で思ったよ。『うそだろ? 彼はウルブズで出場機会すら得られないのに、マンチェスター・シティとかそういうクラブに移籍できると思っているのか? 頭おかしいんじゃないか?』ってね。でも、実際にそうなったんだ」

    ヴィティーニャはポルト復帰後、その活躍が評価されて2022年にPSGへとステップアップ。そこで本格的なブレイクを果たすことになる。

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  • Real Valladolid CF v FC Barcelona - La Liga SantanderGetty Images Sport

    バルセロナ未来のスター

    一方ペドリのキャリアは、ヴィティーニャとは少し異なる。彼のワールドクラスのポテンシャルを疑ったものはいなかった。

    2020年にラス・パルマスからバルセロナへ加入した瞬間から、彼の特別な才能はスペイン中の注目を集めた。わずか500万ユーロで獲得できたことは、クラブ史上最高の取引だと言える。デビューシーズンから瞬く間にレギュラーを掴んだが、これを予想した人は多くなかったはずだ。

    そして彼の才能を、バルセロナ史上最高の選手も認めている。リオネル・メッシが単一クラブでの史上最多得点記録を樹立したレアル・バジャドリー戦(3-0)、ゴール決めた際に個人の栄光に浸るのではなく、すぐさまアシストしたペドリを指さし、その驚異的なヒールパスを絶賛した。今振り返ると、これはバルセロナの象徴的な瞬間だった。当時のスター選手から、未来のスター選手へとバトンが受け継がれた瞬間でもある。

    しかしメッシ退団直後の2020-21シーズン、ペドリはバルセロナとスペイン代表で年間73試合と異常な試合数を戦うことに。酷使された結果、18歳の身体は耐えきれず、筋肉系のケガに次々と悩まされることになる。

    苦しんでいた未来のスターだが、2024年夏に転機が訪れる。そう、ハンジ・フリックの指揮官就任だ。

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  • FBL-EUR-C1-BENFICA-BARCELONAAFP

    フリックによる解放

    筋肉系のトラブルを抱えていたペドリにとって、フリックの要求する徹底したハイライン・ハイプレス戦術は適さないと見るものも多かった。しかし彼のスタイルが、今のペドリを作り上げている。2024-25シーズン開幕直後、本人が『ムンド・デポルティーボ』でこう語っている。

    「身体的には前よりずっと良い状態だと実感していると。様々なプレーが可能になったね。クラブでは、以前よりずっとハードにトレーニングしているんだ。新しく加入したフィジカルコーチ陣が大きな効果をもたらしていると思うよ」

    フリック就任1シーズン目、ラ・リーガでの欠場は病気による1試合のみ。全大会を通じて、出場試合数(59試合)と先発出場数(56試合)はチーム最多だ。フリックとスタッフたちは、ペドリを高強度の試合を繰り返せるように徹底的に鍛え上げた。

    そして、ポジション変更の恩恵も大きい。フリックは中盤の深い位置へとペドリを動かし、フレンキー・デ・ヨングとコンビを組ませた。彼らの補完性は抜群で、ペドリは守備面での存在感も発揮。昨季は14ゴールに直接関与しただけでなく、欧州5大リーグでは最多となる「389回」のボール奪取も記録した。疑いようもなく、国内三冠達成は彼なしではありえなかった。

    フリックのトレーニングと采配により、ペドリは新たな次元へと突入している。本人は「解放されたような気分だよ。監督もそれを伝えてくれた。プレッシャーを感じることなくプレーし、自分のできることをただ実行する。今はリラックスできているよ」と手応えを感じている。

  • FBL-FRA-LIGUE1-MARSEILLE-PSGAFP

    ルイス・エンリケとの出会い

    そしてヴィティーニャも、偉大な指揮官との出会いが重要な転機となっている。

    クリストフ・ガルティエ体制のヴィティーニャは“雑用”に追われ続けていた。メッシ、ネイマール、キリアン・エンバペの同時起用によって生まれる守備的負担に忙殺されていた。本人は3人のスーパースターと同じピッチに立てたことを喜んでいるが、彼の真価を発揮できる環境ではなかった。

    しかし2023年夏、PSGは方針転換。ピッチ内外でスター選手を全面に押し出すのではなく、将来有望な若手選手にフォーカスして「チーム」としてタイトルを目指す方向へシフトした。そこで招聘されたのが、ルイス・エンリケだ。「怠け者」を一切許さない彼の指導スタイルは、ヴィティーニャに多大な影響を与えている。『The Times』でこう語った。

    「監督の一番素晴らしい点は、本当に率直なことだね。絶対に嘘はつかない。言いたいことをはっきり言う。だから彼に対して誤解を抱くことはない。選手にとって、これは本当に良いことなんだ。監督が常に自分についてどう考えているかはっきりわかる。それは嬉しいね」

    一方のルイス・エンリケも、「ヴィティーニャは唯一無二だ。ボール保持時には司令塔として不可欠で、完璧にボールをコントロールし、失うこともない。チームへの影響は絶大だ。フィジカルもメンタルも強く、中盤で困難かつ複雑な役割を担っている。“完璧なMF”の体現者だよ」と賛辞を惜しまない。この相思相愛関係こそ、今の現・欧州王者を支えるものである。

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  • FC Barcelona v Valencia CF - LaLiga EA SportsGetty Images Sport

    バルセロナの「心臓」

    当然、フリックとペドリも、ルイス・エンリケとヴィティーニャと同じような関係を築いている。ルイス・エンリケは「ヴィティーニャが世界最高のMF」と断言したが、フリックは「ペドリは地球上のどの選手とも比較できない」と主張する。

    「ペドリは特別な存在だ。リーダーシップも向上しているね。ピッチの至る所で存在感を発揮し、試合を支配する。自らのポジションを正確に理解し、フレンキー・デ・ヨングと共にチームを完璧に統率しているんだ」

    そんなペドリに、往年のレジェンドも惚れ込んでいる。マンチェスター・ユナイテッドの伝説的な選手であるポール・スコールズは、ペドリを「新たなお気に入りだ」と語っている。今のペドリに、オールド・トラッフォードで試合を支配した自分の姿を重ねているのかもしれな。

    おそらく、バルセロナの「試合を決定づける選手」は、ラミン・ヤマルだろう。しかしハフィーニャが語るように、ペドリはバルセロナの「心臓」だ。彼なしでは、バルセロナはバルセロナでなくなってしまう。それほどまでに、今のチームに絶大な影響を与えている。

  • FBL-EUR-C1-PSG-BARCELONAAFP

    “世界最高の中盤”

    そんな彼らだが、バロンドールという賞ではやや不遇な扱いを受けたかもしれない。ペドリに至ってはトップ10にすら入らなかった。それでも、中盤の選手ではヴィティーニャに次ぐ2位。ルイス・エンリケ、フリックがそれぞれ主張するように、現在“世界最高の中盤”といえばこの2選手になるだろう。

    そんな2人が1日、モンジュイックのピッチで相まみえることになる。

    アレックス・ガルシアは『sport』で、「ペドリこそ鍵だ。彼は試合に意味を与える。必要な時に加速し、減速し、チームメイトのレベルを上げる。驚異的な存在だ。バルセロナの流れを生み出すのは彼なんだよ」と語っていた。そしてそれは、PSGにおけるヴィティーニャも全く同じだ。

    世界最高峰の2チーム、世界最高峰の指揮官、そして“世界最高の中盤”2人が激突する大一番。そちらの司令塔が試合を支配するのか――息を呑むような緊張感溢れる攻防が今から楽しみで仕方がない。

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