バロンドール2024パワーランキング：ヴィニシウスとロドリが争奪戦へ

2023-24シーズン: 13ゴール7アシスト。EURO2024、スーパーカップ制覇

ダニ・オルモは、EURO2024では準決勝までスペインの先発メンバーに入ることはなかったが、それでもRBライプツィヒのプレーメーカーは、ドイツで優勝したラ・ロハで重要な役割を果たした。大会を通して3ゴール、2アシストを記録し、ゴールデンブーツの分け前を得たが、おそらく最も重要な瞬間は、決勝戦の終了間際にマルク・グエイのヘディングシュートをクリアしたときだろう。

ライプツィヒでのシーズンは、DFLスーパーカップ決勝でハットトリックを達成したのを皮切りに、ケガで出場時間が制限されるなど、浮き沈みの激しいシーズンだった。とはいえ、EUROでの活躍を経てバルセロナへの移籍が決まった。

2023-24シーズン: 27クリーンシート。コパ・アメリカ制覇

バロンドールの投票者たちは常に、何人かのゴールキーパーが最終候補に残ることを熱望している。このアルゼンチン代表No.1は、アストン・ヴィラのプレミアリーグ・トップ4入りに重要な役割を果たし、来シーズン初めてチャンピオンズリーグに出場することを確実にした。

今回もマルティネスは最高のパフォーマンスを国際舞台で披露した。ラ・アルビセレステがコパ・アメリカで優勝したとき、マルティネスは6試合でわずか1度しか失点しなかった。準々決勝のエクアドル戦では、シュートアウトで2本のスポットキックを成功させ、PKセーブの才能を見せつけた。

2023-24シーズン: 45ゴール6アシスト。プレミアリーグ、クラブワールドカップ、スーパーカップ制覇。

2023年のバロンドールを受賞するためには、これ以上のことはできなかったはずだが、それでもあと一歩のところで届かなかった。その素晴らしいゴール記録にもかかわらず、2024年、彼はFAカップ決勝など、記憶に残るようなパフォーマンスを見せている。プレミアリーグ・ゴールデンブーツを獲得し、リーグタイトルを獲得してシーズンを終えることはできたが、チャンピオンズリーグを準々決勝で敗退することは、ゴールデンボールへの望みを絶つことになりそうだ。

それは、ノルウェーがEURO2024の出場権を獲得できなかったことで、ハーランドが再び夏のビッグトーナメントを逃すことになったからだ。他の候補者がドイツで輝けば、投票時にはハーランドの英雄的活躍が忘れ去られる可能性は常にあった。しかし、それは単に最終的な順位を押し下げるだけかもしれない。

2023-24シーズン: 10ゴール18アシスト、EURO2024制覇

バルセロナは、トロフィーを手にすることができないまま、オフフィールドでのドラマに満ちたシーズンを過ごしたが、ラミン・ヤマルという16歳にして最高の選手が現れたことは、ブラウグラナに未来への希望を与えた。このウインガーは、ラ・リーガで数々の記録を樹立し、ラ・マシアから誕生した次世代のタレントになりそうだ。

スペイン代表として出場したEURO2024での活躍は、このティーンエイジャーをより多くの観客に紹介した。大会最多の4アシストを記録し、最優秀若手選手賞を受賞している。

2023-24シーズン: 21ゴール21アシスト、ブンデスリーガ＆ポカール制覇

シャビ・アロンソ率いるバイヤー・レヴァークーゼンは、クラブ史上初のブンデスリーガ・タイトルを無敵の強さで飾り、DFBポカール優勝という偉業を成し遂げた。しかし、ヨーロッパリーグでは決勝でアタランタに敗れ、3冠を逃した。

それにもかかわらず、バロンドールの投票者はアロンソの最も重要な選手に報いたいと思うだろうし、4月のヴェルダー・ブレーメン戦でハットトリックを達成し、タイトル獲得に花を添えたヴィルツほど、良いシーズンを送った選手はいない。

膝のケガから復帰してからのヴィルツのプレーぶりは素晴らしく、今後1年半ほどで1億ポンドを超える移籍金を手にする可能性が高い。EURO2024に出場したドイツ代表の最後を飾るゴールでシーズンを終え、ノックアウトラウンドではメンバーから外れたものの、バロンドールを狙うトップ選手の一人であることを証明した。

2023-24シーズン: 11ゴール25アシスト。コパ・デル・レイ、EURO2024制覇

2023-24シーズンのウィリアムズの活躍はスペイン国外ではほとんど注目されなかったが、アスレティック・クラブのウインガーはラ・リーガで最も危険な攻撃の脅威の一人であることを証明した。しかし、最高のパフォーマンスはコパ・デル・レイまでお預けとなり、ビルバオに40年ぶりにトロフィーをもたらした。

このワイドマンは、その調子をEURO2024にも持ち越し、スペイン代表の中で最も衝撃的なプレーを披露している。決勝戦でのファインゴールを含む彼の活躍は、今夏の大金での移籍を獲得する可能性が高く、バロンドールのトップ10入りを果たす可能性もある。

2023-24シーズン: 28ゴール12アシスト。プレミアリーグ、クラブ・ワールドカップ、スーパーカップ制覇

ケヴィン・デ・ブライネとアーリング・ハーランドが負傷でシーズンの大半を欠場する中、フォーデンは見事にステップアップを果たし、これまでのキャリアで最高のシーズンを楽しんだ。

年明けからプレミアリーグで2度のハットトリックを達成し、最終節では見事なブレースを決めて、ペップ・グアルディオラ率いるシティの国内4連覇を決定づけた。一方で、レアル・マドリーと対戦したサンティアゴ・ベルナベウでの見事な一撃は、チャンピオンズリーグ準々決勝でPK戦の末にシティが敗退したため、何の意味もなかった。

しかし、プレミアリーグの年間最優秀選手に輝いたばかりのフォーデンは、その調子をEURO2024に持ち込むまでには至っていない。イングランド代表でインパクトを残そうと奮闘するフォーデンの姿は、今夏のドイツでも続いた。

2023-24シーズン: 52ゴール14アシスト

ケインのバイエルン移籍は、キャリア初のトロフィーを待ち望んでいた彼に、ようやく終止符を打つ機会を与えるものだったが、バイエルンはバイヤー・レヴァークーゼンにブンデスリーガのタイトルを明け渡し、チャンピオンズリーグ準決勝でレアル・マドリーに敗れ、メダルなしにシーズンを終えることになった。

ケインは記録的なペースで得点を重ね、リーグ戦では1試合平均1ゴール以上を記録した。しかし、そのような努力はイングランド代表のキャプテンから多くのものを奪ってしまったようで、EURO2024では3得点でゴールデンボールの分前を獲得したが、疲労の色は隠せなかった。

2023-24シーズン: 52ゴール21アシスト。リーグ・アントロフェ・デ・シャンピオン制覇

エンバペのゴールでパリは3年連続リーグ・アン制覇を成し遂げたが、チャンピオンズリーグ準決勝でボルシア・ドルトムントに敗れ、パルク・デ・プランスにヨーロッパでの成功をもたらすというエンバペの夢は終わった。

フランスがEURO2024で見せた序盤のパフォーマンスは、エンバペをさらに失望させる可能性を示唆している、 準決勝では失意とともに敗退が決定し、エンバペはわずか1ゴールでドイツを去る。

2023-24シーズン: 1ゴール12アシスト、チャンピオンズリーグ、ラ・リーガ、スーペルコパ・デ・エスパーニャカップ制覇

34歳のクロースは、引退という衝撃的な決断の後、レアル・マドリーでの最後のキャンペーンとなったが、年を巻き戻してきた。とはいえ、マドリーがチャンピオンズリーグ準決勝で勝利したバイエルン・ミュンヘン戦で見せた見事なパフォーマンスによって、彼の素晴らしいプレーがより多くの人々に語られるようになった。

カルロ・アンチェロッティ率いるドイツ代表を、国内タイトルだけでなく、ヨーロッパでの栄光にも導こうとしているクロースに反対する人はほとんどいないだろう。EURO2024では、ドイツが準々決勝で敗退し、クロースの輝かしいキャリアに幕を下ろすまで、このメトロノミックなMFは素晴らしいプレーを見せた。

2023-24シーズン: 35ゴール8アシスト。セリエA、スーペルコッパ・イタリアーナ、コパ・アメリカ制覇

ラウタロ・マルティネスのビッグマッチでの苦戦を象徴する瞬間があるとすれば、インテルがアトレティコ・マドリーにシュートアウトで敗れ、2年連続となるチャンピオンズリーグ決勝進出の望みを絶たれた場面での不運なPKだろう。

今シーズンのセリエAでは、インテルに圧倒的なタイトル獲得をもたらし、コパ・アメリカではゴールデンブーツに輝く5ゴールを挙げ、ラ・アルビセレステが王座を維持した決勝戦の延長戦での決勝点を含む5ゴールを挙げたのだ。

2023-24シーズン: 7ゴール8アシスト21クリーンシート。EURO2024、チャンピオンズリーグ、ラ・リーガ制覇

レアル・マドリーの隠れたヒーローであるカルバハルは、右サイドの守備を固めながら、ゴールとアシストという重要な場面で活躍した。それは、チャンピオンズリーグ決勝で得点の起点となり、15度目となる欧州カップ戦出場を決めた時ほど明らかだった。

スペイン代表として出場したEURO2024では、序盤からゴールネットを揺らし、ラ・ロハが決勝に進出した際には、司令塔として存在感を示した。カルバハルのトロフィー獲得は、バロンドールランキングを急上昇させるだろう。

2023-24シーズン: 27ゴール16アシスト。チャンピオンズリーグ、ラ・リーガ、スーペルコパ・デ・エスパーニャ制覇

間違いなく今、世界最高のフットボーラーであるベリンガムは、クリスティアーノ・ロナウド以来となる最高の新加入選手らしく、レアル・マドリードの新しい環境に溶け込んだ。頻繁に得点を決めているだけでなく、非常に重要なゴールも決めている。

怪我や出場停止で試合に出られなかったこともあり、2024年の初めには、ベリンガムの周囲の評判はやや下火になったが、マンチェスター・シティをチャンピオンズリーグで敗退に追い込み、エル・クラシコでは2度目の決勝点を挙げるなど、疲れ知らずのパフォーマンスでゴールデンボールへの意欲を再燃させた。

それ以来、彼はイングランド代表としてEURO2024で2つの重要なゴールを決めている。スロバキア戦でのオーバーヘッドキックもそのひとつだ。決勝でスペインを破れば、ベリンガムにとって初のゴールデンボール獲得は間違いなかっただろうが、ガレス・サウスゲート率いるイングランド代表がベルリンで惜しくも敗れた今、彼は表彰台でやり過ごすしかなさそうだ。

2023-24シーズン: 12ゴール15アシスト。プレミアリーグ、クラブワールドカップ、スーパーカップ制覇。

FAカップ決勝まで、ロドリがマン・シティで最後に90分以内のプレーで敗北を味わってから1年以上が経過していたが、彼が欠場した2023-24シーズンのプレミアリーグ開幕3試合でいずれも敗れた事実以上に、チームにとっての彼の重要性を物語るものはほとんどなかった。

現在、世界最高の守備的MFであることは疑いようもないが、このスペイン代表FWは、先日のチェルシー戦での同点ゴールのように、決定的なゴールを決める習慣も身につけている。

EURO2024決勝では、ハーフタイムで交代させられたが、この試合での活躍は、大会最優秀選手賞を獲得するのに十分なものだった。この受賞は、バロンドールを受賞する際にも、彼を優位に立たせるのに十分であることを証明するかもしれない。

2023-24シーズン: 26ゴール12アシスト。チャンピオンズリーグ、ラ・リーガ、スーペルコパ・デ・エスパーニャ制覇

カリム・ベンゼマがレアル・マドリーを去ったとき、ヴィニシウスは負傷のため、期待されたような快進撃は見せなかったが、ようやく体力的な問題を克服したヴィニシウスは、ベストの状態に戻っている。

スペイン・スーパーカップ決勝ではハットトリックを達成してバルセロナを破り、ラ・リーガではカルロ・アンチェロッティ率いるチームがタイトルを獲得する中、ゴールを量産している。特に、チャンピオンズリーグ準決勝のバイエルン・ミュンヘン戦では、両レグとも傑出したプレーを見せ、決勝ではボルシア・ドルトムントとの対戦で2点目を決め、ウェンブリーを沸かせた。

しかし、彼の夏は計画通りには進んでいない。コパ・アメリカのグループステージでパラグアイ相手に2得点を挙げたにもかかわらず、ヴィニシウスは出場停止処分を受け、準々決勝のウルグアイ戦に出場できなかった。そのため、他の選手がバロンドールを受賞する可能性が出てきた。