おとぎ話は続く！アーセナルのレジェンド、サンティ・カソルラが40歳でレアル・オビエドと新契約を締結

カソルラの昇格プレーオフでの貢献は決定的だった。彼は準決勝のアルメリア戦では驚異的なフリーキックで先制点を挙げ、決勝のミランデス戦では冷静にPKを沈めた。彼の冷静さと技術力は、緊迫した局面で決定的な役割を果たし、40歳になってもピッチでの影響力が依然として深いことを証明した。

カソルラのオビエドとの絆は深く個人的なものだ。彼はクラブのアカデミーでサッカーの基礎を築いた時期を過ごしたが、当時の財政難によりプロ契約を提示されることはなかった。2003年に退団を余儀なくされたカソルラは、その後スペイン、イングランド、カタールで輝かしいキャリアを築いた。2012年、オビエドが存続の危機に瀕していた際、カソルラは元選手たちと共に株式を購入し、クラブの崩壊を救うためのグループに参加。2023年にカタールのアル・サッドでのプレーを経てオビエドに復帰して以来、彼は61試合に出場し、5得点9アシストを記録している。

カソルラは勝利と逆境の両方を経験してきた選手だ。2008年と2012年にスペイン代表として欧州選手権を2度制覇し、一時期は世界最高のミッドフィールダーの一人として称賛された。しかし2016年、アキレス腱の負傷がキャリアの早期終焉を脅かした。その後の2年間、カソルラは11回の手術を受け、そのうち1回は壊疽感染を引き起こす手術を含む過酷な治療を耐え抜いた。リハビリの末、アーセナルで180試合に出場し、2014年と2015年のFAカップ連覇に重要な役割を果たした後に、ビジャレアルで驚異的な活躍を遂げた。

年齢の壁がカソルラがラ・リーガでフル出場を継続的に果たすことを妨げる可能性は高いが、彼のオビエドへの価値は試合日の貢献を遥かに超えている。ロッカールームでは、若いチームメイトたちにとってプロフェッショナリズムの基準となる存在だ。ピッチ上では、必要な時に大舞台で力を発揮できることをすでに示しており、監督ヴェルジョ・パウノビッチはシーズンを通じて重要な局面で彼を起用するだろう。