アレクシス・マクアリスター、ライアン・フラーフェンベルフ、コーディ・ガクポといった主力選手の個々のコンディションやフィットネスは依然として懸念材料であり、コナー・ブラッドリーが最悪のタイミングでシーズン終了となったことから、ソボスライとカーティス・ジョーンズは今後も右サイドバックという不慣れなポジションでプレーすることになりそうだ。また、モハメド・サラーが最高のパフォーマンスを取り戻すために、スロットはさらに関係性に注意を払わなければならない。
さらに、全体的な一貫性と安定性の欠如は大きな課題だ。スロットも公に認めているように、今季のリヴァプールは試合を通じて完全なパフォーマンスを発揮できていない。その理由として、緊迫感とインテンシティの欠如、両ボックス内におけるセットプレーの弱さの2つが挙げられる。
しかし最も懸念すべき問題は、未だ明確な戦術パターンが見つけられないこと。昨季王者を率いる監督が何を試みているのか、その具体的な形が鮮明に示されていない。スロットは自身のスタイルは変えていないと語るが、他チームはローブロックとロングボールでリヴァプールのプレスを回避しつつ、攻撃の脅威を無効化する戦術を採用。これに対するアンサーをまだ示していないのだ。
スロットのチームに予測不可能性を高め、新たな次元へと引き上げるために巨額の資金が投入されたのは確かだ。しかし結果として、大半の試合は退屈なものになってしまった。リーグ連覇の可能性が実質的に消滅した今、ファンにとってパフォーマンスは勝ち点と同じくらい重要である。
そのため、今後数カ月間はスロットの将来にとって極めて重要になる。もちろんチャンピオンズリーグやFAカップなどカップ戦の結果も期待されるところだが、忍耐強いリヴァプールファンは進化の証を、つまり来季は再びプレミアリーグ優勝に挑戦できるという確信を見せてほしいと願っている。多少リーグ戦の成績が振るわなくても、ワクワクするリヴァプールが帰ってくれば、来季への希望が見えれば、世界最高の雰囲気を作り出すアンフィールドはついてきてくれるだろう。
しかし、彼らは絶対に“退屈なフットボール”だけは許さない。特に今、最も刺激的で愛される代替案が再び市場に出てきたのだから――。