アントニーがベンフィカからのオファーを拒否へ。本人はベティス復帰を希望

マンチェスター・ユナイテッドは、アントニーの放出に苦労しているようだ。

アントニーは代理人やクラブに対して「ベティスに移籍したい、それ以外は考えていない」と明確に意思表示をしている模様。『エスタディオ・デポルティボ』によると、ベンフィカがアントニーについて問い合わせているが、選手サイドから拒否される可能性が高いと伝えた。マンチェスター・Uは今夏、プレミアリーグのクラブからサウジアラビアのクラブまで、アントニーに対して多くのオファーを受けているが、選手はそのすべてを拒否している。

ベティスは今夏、アントニーが他のどこにも移籍しないと確信しており、そのため夏の間のんびりと構えることができた。これにより財政を無傷に保ち、戦略も維持することができたという。

そして、移籍期間の終了が近づく中、ベティスは再びアントニーとのローン契約を結ぶことを狙っているようだ。マンチェスター・Uにとっては、彼を再びスペインにローンで送り出すこと以外にいい選択肢はないとのこと。ベティスは自分たちの条件で契約をまとめることに非常に自信を持っており、アントニーのためにEU圏外選手の登録枠を確保している。

マンチェスター・Uはアントニー放出のために4000万〜5000万ユーロ（約68億8000万円〜約86億円）を求めていると報じられている。だが、現在この提示価格に見合う金額を支払う意思のあるクラブはない。さらにアントニーの給与が非常に高いため、クラブは彼の獲得を躊躇している。ベティスでさえ彼の給与に見合う金額を支払うことができず、これはアントニーがベティスでプレーしたいなら自分で解決しなければならない問題となる。ベティスのオーナーは、どの選手もクラブの財政安定性と持続可能なプロジェクトより重要のものはないと明確に表明している。

現在、アントニーとマンチェスター・Uの代表者間では多くの会議が行われている。報道によると、下地は整っているが、選手側の陣営はユナイテッドに条件に同意させ、ベティスの提案を受け入れるよう説得する必要があるとのこと。一方、ベティスもアントニーとの契約ができなかった場合に備え、他の選択肢を検討しているようだ。