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ワールドカップ・アフリカ予選の勝者と敗者|サラーらがいないカタールW杯に
(C)Getty Images勝者:アゼディン・ウナヒ(モロッコ)
おそらくモロッコ代表の未来でもあるウナヒは、アトラス・ライオンズがワールドカップへの切符を手にしたときに素晴らしい活躍を見せ、ハキム・ツィエクのことを北アフリカの人々が忘れるきっかけになったのは確かである。
アフリカ・ネイションズカップでデビューしたばかりにもかかわらず、モロッコがコンゴ民主共和国を合計スコア5-2で下し、カタールへの切符を手にしたとき、彼は2ゴールを決めた。
同じく新加入のタリク・ティソダリとのコンビネーションは見事で、すでにこのライオンズにとって貴重な存在となりつつあるようだ。
(C)Getty Images敗者:フランシス・ウゾホ(ナイジェリア)
このインターナショナルブレイクは、ウゾホにとって、マドゥカ・オコエを退け、ナイジェリアの正キーパーの座を取り戻すにふさわしいことを証明する絶好の機会だった。
かつてウゾホはスーパーイーグルスの中心選手だったが、オコエの台頭により、ガーナ戦でオコエが体調不良で欠場するまでは、ベンチに追いやられていたのである。
第1戦ではクリーンシートを達成し、特にピンチもなかった。しかし、第2戦では、トーマス・パルテイが放った希望に満ちたシュートを体の下に通してしまい、ウゾホは失態を犯してしまった。
このシュートはキーパーがセーブすべきものであり、ウゾホはオコエのようにナイジェリア・ファンの批判の矢面に立たされることになるのだろう。
(C)Getty Images勝者:トーマス・パーティー(ガーナ)
ナイジェリア対ガーナのファーストレグで印象的だったパルテイは、リターンマッチで調子を上げ、最終的に決定的なゴールをもたらした。
ウゾホが先制点の責任を負わなければならないのは前述のとおりだが、GKが最初にあのポジションに置かれたのは、トーマスが前に出て、最後の3分の1で何かを成し遂げようとする意欲があったからこそだ。
試合中、ナイジェリアの前進を何度も阻止したガーナMFは、ワールドカップ出場を目指すブラックスターズにとって重要な存在であることを証明した。
(C)Getty Images敗者:ジャメル・ベルマディ(アルジェリア)
カメルーンに敗れ、試合終了後、頭を抱えて芝生に崩れ落ちるアルジェリア代表監督ジャメル・ベルマディの姿は、最終予選において印象的なシーンのひとつだった。
代表チームに多大な貢献をし、多くの実績を残してきた男にとって、それは悲嘆にくれる光景だった。
結局、カール・トコ=エカンビの決勝弾がアルジェリアを打ち砕き、ワールドカップへの復帰を阻むことになった。ベルマディ監督は、今のところそのポストに留まっているが、代表チームでの輝かしい在任期間にも終止符が打たれるのかもしれない。
(C)Getty Images勝者:アンドレ・オナナ(カメルーン)
オナナは、カメルーンがアルジェリアを撃破したときに傑出したパフォーマンスを見せ、再びアフリカ屈指のショットストッパーとみなされるに値することを証明した。
このキーパーは、2つの決定的なチャンスを含め、試合を通して10セーブし、ロングボールによる反撃も12回近く成功させた。
その中には見事なセーブもあり、オナナは再び不屈のライオンズにとっていかに貴重な存在であるかを証明した。
(C)Getty Images敗者:モハメド・サラー(エジプト)
サラーは、アフリカ・ネイションズカップ決勝のセネガル戦で、PKキッカーに踏み切らなかったという批判を受け止めたようである。
セネガルとの第2戦ではPK戦へと突入し、エジプト代表の最初のキッカーとなったが、成功させることはできなかった。
このPKを蹴るまで、地元のサポーターがリヴァプールのスーパースターの目にレーザーを照射していたという状況もあったが、サラーにとって、ここ数か月のフラストレーションを総括する決定的な瞬間だった。
ネイションズカップは決勝で敗退し、ワールドカップはテレビ観戦となってしまった。29歳と全盛期に入るサラーの姿はワールドカップでも目玉になる可能性もあったというのに。
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