Maldini Baresi AC Milan talent factory academy graduates GFXGetty/GOAL

ミランのアカデミー出身最高の選手は?バレージからマルディーニ、ドンナルンマまで

セリエAは世界最高のリーグの一つであり、イタリアサッカー界の巨人と言えば、ACミランはまさにその代表格である。

実際、ロッソネリはイタリアで最も有名なクラブであり、その大陸レベルでの活躍と、象徴的な赤と黒のストライプを身にまとったワールドクラスの選手たちのおかげで世界的に有名なクラブとなった。

欧州カップ戦の優勝回数でミラン(7回)より多いのはレアル・マドリー(14回)だけであることも忘れてはならない。

ロッソネリの成功は、センセーショナルな補強だけでなく、フランコ・バレージやパオロ・マルディーニなど、長年にわたって何人もの偉大な選手を育ててきた強力なアカデミーネットワークによって築かれたものだ。

GOALでは、ロッソネリから輩出された優秀な選手たちを紹介する。

  • Franco Baresi AC MilanGetty

    フランコ・バレージ

    史上最高のDFの一人であるフランコ・バレージは80年代、90年代のヨーロッパサッカー界で伝説的な存在であった。

    真のワンクラブ・マンであったバレージは、そのキャリアを通じてミラン一筋であった。しかし興味深いことに、彼は街のライバルであるインテルに断られた後、ロッソネリに加入したのである。

    1972年に12歳で入団し、17歳でトップチームデビューを果たしたバレージは、その後20年間ミランのトップチームでプレーし、719試合に出場している。

    このエレガントなCBは、ミランのセリエA優勝6回、セリエB優勝2回、ヨーロッパカップ優勝3回に貢献した。

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  • Paolo Maldini AC MilanGetty Images

    パオロ・マルディーニ

    パオロ・マルディーニほど偉大なレジェンドはいない。

    彼は長くミランとイタリア代表を支え、華麗さと巧みさでチームを牽引してきた。

    彼はイル・カピターノ(キャプテン)というニックネームで呼ばれていたが、その理由は簡単だ。

    彼はミランで902試合に出場し、これはクラブ記録だ。また、イタリア代表としても126キャップを獲得し、輝かしいキャリアを送った。ミランではセリエA優勝7回、ヨーロッパカップ優勝5回に貢献した。

    マルディーニは、これまでで最も偉大な左サイドバックとみなされることが多いが、同様に印象的なセンターバックでもあり、キャリア後期にはその役割に移行した。

  • サンドロ・サルヴァトーレ

    サンドロ・サルヴァトーレはユヴェントスのレジェンドとして知られているかもしれないが、ミランのユース出身である。

    このCBはミランのユースを経て、1958年にデビューを果たした。トリノに移籍するまでの4年間をミランで過ごした。

    残りのキャリアをユヴェントスで過ごし(1962-74年)、イタリア代表として2度のワールドカップに出場した。

    サルヴァトーレは、1959年と1962年にスクデットを獲得したミランの一員であった。

  • Francesco ToldoGetty Images

    フランチェスコ・トルド

    フランチェスコ・トルドは、ミランのユースで3年間過ごしたが、トップチームでは一度も試合に出場したことがなかった。

    その後、フィオレンティーナで成功を収め、インテルに移籍したGKである。

    2000年にはセリエAの年間最優秀GKに選出され、現代イタリアを代表するGKの一人とみなされている。

    また、イタリア代表として28キャップを獲得し、2005年から2010年にかけて5年連続でスクデットを獲得したインテルの一員でもある(2番手GKとしてではあるが)。

  • evani-milan(C)Getty Images

    アルベリコ・エヴァーニ

    アルベリコ・エヴァーニは、ミランのアカデミーを経て13年間在籍した、技巧派でダイナミックなMFである。18歳でデビューし、その後、全コンペティションで390試合に出場した。

    ロッソネリに在籍している間、3つのセリエAタイトルと2つのヨーロッパカップを獲得した。

    その後、サンプドリア、レッジャーナ、カッラーレーゼなどでもプレーした。また、イタリア代表として15キャップを獲得し、1994年のワールドカップにも出場している。

  • Alessandro Costacurta AC MilanGetty Images

    アレッサンドロ・コスタクルタ

    ミランの偉大なディフェンダーの一人、アレッサンドロ・コスタクルタは、1986年から2007年まで在籍した。

    マウロ・タソッティ、バレージ、マルディーニとともに、ミランが誇る最強守備陣の一翼を担った。

    ミランのアカデミーで7年間を過ごしたコスタクルタは、選手時代の初期にモンツァに短期間レンタル移籍した以外は、キャリアのほとんどをトップチームの一員として過ごした。

    マルディーニやバレージの名声に押され気味ではあったが、コスタクルタはミランとイタリアにとって同様に重要な選手であった。彼は戦術的に多才で、バックラインのどこでもプレーすることができ、勤勉であった。

    コスタクルタはセリエAで7回の優勝、ヨーロッパカップで5回の優勝に貢献した。

  • Gianluca Pessotto JuventusGetty

    ジャンルカ・ペッソット

    ペッソットはユヴェントスに在籍し、セリエAやチャンピオンズリーグなど数々のトロフィーを獲得したことでよく知られた選手である。

    しかし、ペッソットはミランのユースアカデミーの出身であり、トップチームでは一度も出場することなく、19歳の時にヴァレーゼに売却された。

    その後、トリノなどでプレーした後、1995年にユヴェントスに入団し、イタリア代表として22キャップを獲得した。

  • Gianluigi Donnarumma Milan Sassuolo Serie AGetty Images

    ジャンルイジ・ドンナルンマ

    ドンナルンマは、近年ミランのアカデミーから生まれた最高の才能であることは間違いないだろう。

    2013年に入団した堂々たるGKは、その天才的な才能をすぐに誰もが目にすることができた。実際、ドンナルンマは2015年、16歳でトップチームデビューを果たした。その際、彼はイタリアサッカー史上2番目に若いGKだった。

    また、17歳のときにはイタリア代表でプレーした史上最年少のGKとなった。

    ドンナルンマはミランのトップチームで6年間を過ごし、2021年に契約満了で退団し、PSGに移籍した。

    その頃には、EURO2020でのイタリアの勝利に極めて重要な役割を果たし、大会最優秀選手に選ばれるなど、世界最高のGKの一人としての地位を確立していた。

  • oddo-milan(C)Getty Images

    マッシモ・オッド

    マッシモ・オッドはミランのユース出身だが、クラブでプレーするのはキャリアの後半になるのを待たねばならなかった。

    1999年にナポリに入団するまでの6年間は、多くのクラブにレンタルされていた。

    その後、ラツィオで成功を収め、2007年にミランに復帰。セリエAとチャンピオンズリーグを制覇し、サン・シーロで成功を収めた。

    また、オッドはイタリア代表として34回のキャップを持ち、2006年のワールドカップで優勝したチームの一員でもあった。

  • Ignazio Abate MilanGetty

    イグナツィオ・アバーテ

    アバーテは1999年にミランのユースに入団したが、2009年までミランでの初出場はなかった。

    2004年から2007年にかけて、ミランはアバーテをいくつかのクラブにレンタルし、その後、エンポリとトリノに共同オーナーとして売却した。

    2009年、ミランはアバーテを買い取り。その後、10年間を少年時代のクラブで過ごし、2019年に現役を引退。アバーテはその間、300試合以上に出場し、スクデットを獲得した。

    また、イタリア代表としても22試合に出場し、EURO2012の決勝に進出したアッズーリの一員でもあった。

  • アルド・マルデラ

    アルド・マルデラは、ミランファンの間で非常に人気があった。このハードワークのサイドバックは、その強い左足とサイドを疾走する走りで愛されていた。

    1971年にミランでプロとしてのキャリアをスタートさせ、その後ボローニャに移籍。しかし、すぐにサン・シーロに戻り、その後9年間をそこで過ごし、その間2度のコッパ・イタリアと1度のスクデットを獲得した。

    ローマやフィオレンティーナでもプレーしたマルデラは、イタリア代表としても10試合出場している。

  • AubameyangGetty Images

    ピエール=エメリク・オーバメヤン

    オーバメヤンもまたミランのユース出身で、トップチームでは一度も出場機会を得られなかった一人である。

    しかし、このストライカーは最終的にワールドクラスのストライカーとして開花した。

    オーバメヤンは2007年にミランのユースチームに加入したが、ディジョン、リール、モナコへのレンタル移籍を経て、2011年にサンテティエンヌに売却された。

    リーグ・アンでスター選手となったガボン代表は、2013年にボルシア・ドルトムントにステップアップ。その後、2018年にアーセナルに移籍し、2018-19シーズンにはプレミアリーグのゴールデンブーツを獲得するまでに至った。現在はバルセロナでプレーしている。

  • Marco Simone Filippo Galli Reggiana Milan Serie A 12151996Getty Images

    フィリッポ・ガッリ

    フィリッポ・ガッリはミランのユース出身で、ミランに長く在籍した優秀なDFだ。

    1982年から1996年までの14年間、ミランでプレーし、ペスカーラへのレンタル移籍も経験した。

    ガッリは、伝説的なアリゴ・サッキとファビオ・カペッロが率いたミランで成功を収めたチームの一員であった。当時、ミランが擁していたワールドクラスのDFの影に隠れてしまったが、必要なときにはいつでもチームの成功に貢献することができた。

    ガッリはミランで5つのセリエAタイトルと3つのヨーロッパカップを獲得した。

  • Matteo Darmian / Italy Ireland / Friendly MatchGetty Images

    マッテオ・ダルミアン

    現在インテルでプレーするマッテオ・ダルミアンは、かつてミランのユース出身者として高く評価されていた。

    11歳のときにミランにスカウトされ、16歳のときに2006年のコッパ・イタリアでトップチームデビューを果たした万能型サイドバックである。

    しかし、イタリア代表36キャップを誇るダルミアンは、ミランでわずか7試合の出場にとどまり、2010年にパレルモに移籍することになった。

    その後、トリノ、マンチェスター・ユナイテッド、パルマなどでプレーすることになる。

  • Demetrio Albertini MilanGetty

    デメトリオ・アルベルティーニ

    ユース年代のほとんどをミランで過ごした後、1988-89シーズンに17歳の若さでミランに入団した。

    サン・シーロに14年間在籍し、当時最高のMFとして名を馳せ、大きな成功を収めた。

    その後、アトレティコ・マドリー、ラツィオ、アタランタ、バルセロナなどで活躍し、ミランのセリエA優勝5回、チャンピオンズリーグ優勝3回に貢献した。

    また、イタリア代表としても活躍し、79試合に出場している。

  • Bryan Cristante AC MilanGetty Images

    ブライアン・クリスタンテ

    テクニカルなMFであるブライアン・クリスタンテは、最近ではローマのセットアップに欠かせない存在である。しかし、彼はミラン出身でもある。

    2011年12月、16歳でロッソネリデビュー。しかし、定位置を確保できず、2014年にクラブを去ることになった。

    その後、ベンフィカやアタランタなどでプレーし、ローマで足場を固めることになる。27歳のMFは、イタリア代表として27キャップを記録している。

  • Mattia De Sciglio AC MilanGetty

    マッティア・デ・シリオ

    マッティア・デ・シリオもまた、ミランの下部組織から生まれた熟練のサイドバックである。

    現在はユヴェントスでプレーするイタリア代表DFは、長い間サン・シーロに在籍していた。

    2002年に10歳で入団し、2011年にトップチームデビューを果たすと、すぐにチームの重要な一員となった。

    ミランでは133試合に出場し、2017年にユヴェントスへ移籍した。

  • Locatelli MilanGetty Images

    マヌエル・ロカテッリ

    アッズーリのEURO2020のヒーローの一人であるマヌエル・ロカテッリは、早熟な才能としてミランでキャリアをスタートさせた。

    約7年間をアカデミーで過ごしたこのMFは、2016年に18歳でトップチームデビューを果たした。

    翌シーズンのサッスオーロ戦で4-3の勝利を収めたロカテッリは、絶賛されるいくつかの素晴らしいパフォーマンスの始まりを告げるものだった。

    しかし、ブレイクするには至らず、ミランは2019年に彼をサッスオーロに売却することになった。そこで優秀な成績を収めると、ユヴェントスは2021年夏にロカテッリを買い取り義務付きでレンタルした。

    まだ24歳のロカテッリは、イタリア代表として24キャップを記録している。

  • Davide Calabria AC MilanGetty Images

    ダヴィデ・カラブリア

    このリストのもう一人の優秀な右サイドバックであるカラブリアは、2006年からミランに在籍している。現在、同クラブの主軸の一人である25歳は、11年ぶりのスクデット奪還(2021-22シーズン)に貢献した。

    守備的MFとしてもプレーできるカラブリアは、2015年にトップチームデビューを果たし、着実にチームに欠かせない存在になっている。