エル・クラシコでの勝者と敗者…バロンドール近づくベンゼマがレヴァンドフスキを圧倒

初のバロンドール受賞がほぼ確実となったこの日、ベンゼマは世界最高のストライカーと評される理由を思い知らせた。

ヴィニシウス・ジュニオールのシュートをマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがエリア手前で弾き出した後、ベンゼマは簡単にゴールを決めたように見えたかもしれないが、それでもバルセロナの選手たちの森を抜けてシュートを打たなければならなかったのだ。

セルジ・ロベルトが弾いたとはいえ、ベンゼマはこの大舞台で再び、マドリーを変える存在となった。

後半、見事な2点目がオフサイドの判定で取り消されたが、それでも、ベンゼマが単なる点取り屋でないことは明らかだった。

ベンゼマの次の目的地は？ 月曜日の夜、パリだ。彼の名前が書かれたゴールデンボールが彼を待っている。

ロナルド・クーマン監督に代わってチャビが就任して1年弱、バルセロナは大きく前進してきたが、ここ数週間このレジェンドに対するプレッシャーは大きくなっている。

ミッドウィークに行われたインテルとの劇的な3-3の引き分けにより、チャンピオンズリーグのグループリーグ突破には小さな奇跡が必要とされ、そのプレッシャーはさらに高まり、監督として初のクラシコでの敗北により、さらなる疑問の声が上がるだろう。

クーマン監督時代、修復不可能なほど壊れていたチームを蘇らせたチャビの功績を考えれば、それは不公平に思えるかもしれない。しかし、クラブの財政が不安定である以上、ジョアン・ラポルタは事態が悪くなるのを辛抱することはないだろう。

バルベルデのクオリティはもはや秘密でもなんでもないが、マドリー最大の強みを分析するとなると、彼は主役の影に隠れがちだ。

しかし、サンティアゴ・ベルナベウでの彼の矢のような20ヤードの一撃により、もしかしたらポスターや広告にウルグアイ代表選手の顔が登場することになるかもしれない。

バルベルデは、中盤の3人であろうと、3トップの右であろうと、カルロ・アンチェロッティを失望させることはほとんどなく、そのスタミナはボールに対するクオリティと同様に重要である。

終盤、バルセロナの3人のディフェンスから抜け出し、ロドリゴにつなぎ、マドリードが獲得したPKを決めたとき、そのエネルギーは明らかであった。

レヴァンドフスキはバルセロナでの生活において、悪いスタートではなかったし、わずか13試合で14ゴールという記録は、それを十分に証明するものだ。

しかし、チャンピオンズリーグでのバイエルン・ミュンヘン戦、そして日曜日のマドリー戦では、ビッグチャンスを逃している。

レヴァンドフスキは、前半の半ば、0-1でリードされているときに、ゴールポストでクロスを受け、同点に追いつく絶好のチャンスを得た。しかし、活かすことはできず、記憶に残るクラシコデビュー戦とはならなかった。

ルカ・モドリッチは過去12か月間、マドリーの中盤で多くの注目を集めたが、この日、ロス・ブランコで傑出したパフォーマンスを見せたのはクロースだった。

セルヒオ・ブスケッツのプレスをかわし、ヴィニシウスをゴール前に送り込み、ベンゼマの先制点を演出したのである。

その後、ドイツ人選手は、試合のテンポをコントロールしながら、常に前方へボールを運ぶことを意識していた。

彼の活躍によって、クラシコでデビューしたオーレリアン・チュアメニが試合に慣れることができたし、クロースやモドリッチといった経験豊富な選手と並んで、彼が活躍したのも当然だった。

ドレイクの呪いはまだ続いている

バルサファンは、このカナダ人ラッパーがシーズン最大の試合のために一度限りのシャツスポンサーになるというニュースが流れたとき、最悪の事態を恐れていたはずだ。

ドレイクには、サッカーシャツを着てポーズをとると、応援しているチームが次の試合で負けてしまうという長い歴史があり、バルサもその例に漏れない。

彼は試合前に、アーセナルがリーズを破り、バルサが勝利を収めるという予想に、250万ポンド（約4億1000万円）を超える大金を賭けたのだ。

しかし、ガナーズがエランドロードで勝利を収めた一方で、バルサは結果を残すことができず、今後ドレイクに支持されることを望むチームはそう多くはないだろう。