Jeonbuk K League(C)K League

2021年の「Kリーグ10大ニュース」を振り返ろう!全北現代5連覇から新放送形態、ESGまで

2021年のKリーグが終了した。今年のKリーグは、新型コロナウイルスの感染が拡大しながらも、全北現代の1部リーグ5連覇、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)での快進撃、2002年ワールドカップでの英雄の復帰など、様々なポジティブなニュースもあった。またサッカー専門チャンネルとなる『スカイスポーツ』の共同運営など、ピッチ外でも様々な試みを行った1年でもある。今回は、Kリーグの10大ニュースを選出し、1年を振り返る。

文=アレックス・キム/『Goal』韓国版

  • 211017_JeonbukvsUlsanK League

    全北現代の5連覇:史上最多9度目の優勝

    大混戦のタイトルレースは、全北現代と蔚山現代が3シーズン連続でリードすることに。そして最終的に、全北現代の5連覇で幕を閉じている。9回目のリーグ制覇は史上最多。キム・サンシク監督は、就任1年目で年間最優秀監督賞を受賞。これで選手、コーチ、監督としてリーグ制覇を達成したことになる。

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  • Pohang ACL(C)K League

    AFCチャンピオンズリーグでの快進撃

    今年のACLでは、6年ぶりに参加した4チームすべてがラウンド16に進出。今年の東地区準決勝は、蔚山と浦項スティーラーズのKリーグ勢同士の対戦となった。また、AFCによる「AFCクラブトーナメントランキング」では、Kリーグが東アジアリーグのトップに立ち、大陸全体では2位となっている。

  • Jeonnam FA Cup(C)K League

    FAカップ決勝とプレーオフ決勝

    2021年シーズンの締めくくりとして、FAカップ決勝とプレーオフ決勝の2つの名勝負が誕生した。12月11日に行われたFAカップ決勝セカンドレグでは、2部の全南ドラゴンズが1部の大邱FCを4-3で撃破。ファーストレグのビハインドを跳ね返し、2部チームとして初めて優勝を達成。ACL出場権を獲得する歴史的な快挙となった。そして翌日に行われたプレーオフ決勝セカンドレグも、驚きの試合展開に。大田ハナシチズンが先制するも、江原FCが劇的な逆転劇で4-1と勝利。ファーストレグを0-1で落として降格の危機にひんしていたが、残留を達成している。

  • Hong Jeong-ho MVP.(C)K League

    ホン・ジョンホがDFとして24年ぶりにMVPを獲得

    キャプテンとして全北を優勝に導いたホン・ジョンホが、2021年シーズンの最優秀選手に輝いた。36試合に出場し、リーグ最小失点(37)に大きく貢献。守備の要となっただけでなく、第37節の大邱FC戦で決勝ゴールをマーク。1997年のキム・ジュソン以来、DFとして24年ぶりのMVP受賞となっている。

  • Joo Min-kyu(C)K League

    ジョー・ミンキュが韓国人選手として5年ぶりの得点王

    済州ユナイテッドFWジョー・ミンキュは、34試合で22ゴールを挙げ、得点王に輝いた。韓国人選手の得点王獲得は、2016年のチョン・ジョグク以来の快挙。その素晴らしいシーズンにより、年間ベストイレブンにも選出されている。

  • U-22 Seol Young-woo(C)K League

    U-22選手強化義務で若手の躍動

    2021年のKリーグは5人交代制を実施したため、U-22選手を含める義務規定も強化された。これが若手のステップアップを促し、ソル・ヨンウ(蔚山)は2年目にして31試合に出場。若手最優秀選手に輝いている。その他、チョン・サンビン(水原ブルーウィングス)も6ゴール2アシストと頭角を現している。

  • Park Ji-sung(C)K League

    2002年ワールドカップ英雄の帰還

    2002年ワールドカップで準優勝を達成したレジェンドたちが、Kリーグに帰還。キャプテンだったホン・ミョンボが蔚山の監督に就任、イ・ヨンピョは江原FCのCEOとしてキャリアをスタートさせた。また元マンチェスター・ユナイテッドのパク・チソンは、全北でアドバイザーに就任し、選手選考からユース・育成システムについてまで幅広く助言を行っている。英雄たちの帰還は、ファンの間で大きな話題となった。

  • Sky Sports(C)K League

    KTと共同で新たなサッカー専門チャンネル『スカイスポーツ』を設立

    Kリーグは、KTの子会社であるSkylifetvと共同で、ケーブルテレビチャンネル『スカイスポーツ』を運営。スポーツリーグがテレビチャンネルを運営するのは、韓国で初の試みとなった。『スカイスポーツ』は今年Kリーグ1部を90試合、2部を47試合放映している。

  • K League new BI.(C)K League

    新BI『Dynamic Pitch』の導入で放送グラフィックスの統一

    新たなブランド・アイデンティティ『Dynamic Pitch』を立ち上げ、Kリーグ全試合に適用。試合日程、スターティングメンバー、フォーメーション、前後半のサイド紹介、スコア、リプレイなど、新グラフィックを採用した。Kリーグ・ブランドのイメージを確立させるものとなった。

  • ESG(C)K League

    『グリーンキックオフ』、『ドリームアシスト』、『ユニファイド・フットボール』

    社会的・倫理的な管理に関する“ESG”のトレンドは、Kリーグにも好影響を与えることに。Kリーグは2021年を「カーボン・ニュートラル・リーグ元年」と宣言し、タイトルスポンサーのハナ銀行と共に、環境に優しいキャンペーン『グリーンキックオフ』を導入。また、現代オイルバイクとの『ドリームアシスト』キャンペーンの一環として、若い才能ある選手たちにビッグネームとのメンタリングの機会を提供した。さらに、スペシャルオリンピックス韓国との共同で、『ユニファイド・カップ』を開催し、障害を持つ選手が一緒にプレーしている。