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ブラジル&ドイツと同居も? ワールドカップ組み合わせ抽選、サッカー日本代表が入る可能性のあるグループは…

  • ポット分けは?

    カタール・ワールドカップ(W杯)の組み合わせ抽選会のポット分けに反映される、最新のFIFA(国際サッカー連盟)ランキングが3月31日に発表された。日本代表が対戦する可能性のある国を整理する。

    4月1日の25:00より行われるカタールW杯のグループステージ組み合わせ抽選会。各国は8つの組に分けられて1試合ずつの計3試合を行い、各組上位2カ国の計16チームが決勝トーナメントに進む。

    抽選では、開催国カタールとFIFAランキング上位7カ国がポット1、以降のポット2、ポット3もランキング順に振り分けられ、ポット4には下位5カ国と欧州プレーオフの勝者1カ国、大陸間プレーオフの勝者2カ国が入り、欧州以外は同地域・同大陸連盟の国が同居しない条件でグループが構成。なお、欧州に限り1グループに2カ国が入る可能性がある。

    そして、最新FIFAランキングによるポット分けは以下の通りとなった。

    【ポット1】※順位は最新FIFAランキング

    • カタール(初出場)※開催国
    • ブラジル(22大会連続22回目)…1位
    • ベルギー(3大会連続14回目)…2位
    • フランス(7大会連続16回目)…3位
    • アルゼンチン(13大会連続18回目)…4位
    • イングランド(7大会連続16回目)…5位
    • スペイン(12大会連続16回目)…7位
    • ポルトガル(6大会連続8回目)…8位

    【ポット2】

    • メキシコ(8大会連続17回目)…9位
    • オランダ(2大会ぶり11回目)…10位
    • デンマーク(2大会連続 6回目)…11位
    • ドイツ(18大会連続20回目)…12位
    • ウルグアイ(4大会連続14回目)…13位
    • スイス(5大会連続12回目)…14位
    • アメリカ(2大会ぶり11回目)…15位
    • クロアチア(3大会連続6回目)…16位

    【ポット3】

    • セネガル(2大会連続3回目)…20位
    • イラン(3大会連続6回目)…21位
    • 日本(7大会連続7回目)…23位
    • モロッコ(2大会連続6回目)…24位
    • セルビア(2大会連続13回目)…25位
    • ポーランド(2大会連続9回目)…26位
    • 韓国(10大会連続11回目)…29位
    • チュニジア(2大会連続6回目)…35位

    【ポット4】

    • カメルーン(2大会ぶり8回目)…37位
    • カナダ(9大会ぶり2回目)…38位
    • エクアドル(2大会ぶり4回目)…46位
    • サウジアラビア(2大会連続6回目)…49位
    • ガーナ(2大会ぶり4回目)…60位
    • ウェールズ or スコットランド/ウクライナの勝者
    • コスタリカ or ニュージーランド
    • ペルー or UAE/オーストラリアの勝者
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  • 日本にとって最高の組は?

    主観を排除して「最高の組」を考えた場合、日本は各ポットで最もFIFAランキングの順位が低い国々と同居できる可能性がある。具体的には「ポルトガル、クロアチア、日本、ガーナ」という組み合わせだ。

    しかし、クロアチアは前回大会の準優勝国であり、ルカ・モドリッチといった特別なタレントも擁す。過去大会を踏まえると、ポット2においては2010年にもグループステージで同居して勝利したデンマークは良いイメージを持って戦える相手かもしれない。

    とはいえ、今回の欧州予選でデンマークは守備力を際立たせており、当然2010年とはまったく違うチームだ。その場合、アメリカも日本と近い実績のチームだが、2002年には8強入りを果たしており、いずれにしても楽な相手は存在しない。

  • “死の組”は…

    反対に、日本が死の組に入るとすれば重要になるのはポット4のチームだ。大陸間プレーオフ次第となるが、もし出場できた場合、ギャレス・ベイルらがけん引するウェールズはどの国にとっても同居を避けたい国かもしれない。

    ウェールズが日本の組のポット4に入ると仮定すれば、ポット1とポット2の少なくともどちらかは欧州以外。その場合、やはり“サッカー王国”ブラジルは最も困難な相手の一つだろう。

    また、オランダはドイツはポット2ながらも優勝する可能性すら秘めている伝統的な強豪国であり、「ブラジル、ドイツ、日本、ウェールズ」のような組み合わせは避けたいものだ。

  • 因縁の国と同居する可能性も

    日本のファンの脳裏に焼き付いているのはやはりロシア大会のラウンド16、ベルギー代表との激闘だろう。多くのスターを擁するベルギーと対戦した日本は、2点を先制するサプライズを巻き起こしたが、そこから後半ATまでに逆転されてベスト8への道を断たれた。

    また、ポット2のデンマークも日本とギリギリの争いを繰り広げたことのある相手だ。当時、グループ2試合を終えて勝ち点3で並んでいた日本とデンマークの一戦は、勝った方が決勝トーナメントに進める状況での戦いとなったが、本田圭佑と遠藤保仁の直接FKなどにより日本が3-1で勝利。デンマークからすれば、日本は苦い記憶の残る相手だろう。

    ポット4のカメルーンも南アフリカ大会の初戦で激突した相手だ。その他、カメルーンとは親善試合でも幾度か対戦しているが、好相性を示している。「ベルギー、デンマーク、日本、カメルーン」という組み合わせになったとすれば、過去の出来事も含めてドラマが生まれるグループステージとなりそうだ。