——あらためて神戸についての印象はいかがですか。
昨年の王者であり、国立という大舞台での勝負になるので、そういった場に対する経験値も多い。本当に高い強度の中で90分走り回れる力もありますよね。今後必ず優勝争いに食い込んでくるチームだと思います。我々もそういう相手に、しっかりチャレンジしていきたいですね。
——黒田監督は常に「チャレンジャー」としての精神を大切にされていますよね。
もちろん、いま首位でいることの喜びや幸せを感じてはいますよ。気持ち的に追われる立場になるのも首位でいるチームだけなので、そこはまずポジティブに考えています。ただ、我々はJ1初挑戦のチームなので、もちろん負けることもある。そのたびに一喜一憂しても仕方ないんです。横道に逸れてしまったり、足踏み状態になってしまったりすることもあるかもしれません。ただ、そのときに自分たちの中で早く気付き、目指しているその方向、ベクトルにチーム全体が乗っていけるようにしたいですし、そこで軌道修正する力というものが必要だと思います。
——国立への特別な思いはありますか。
やっぱり高校サッカーで約30年間もその舞台を目指してやってきましたからね。国立に対する思いはありますよ。何万人も入ったお客さんの送るパワーが選手たちの背中を押してくれるのを感じたこともあります。逆に今までできたことが急にできなくなってしまうこともある。
よく「国立には魔物が棲んでいる」とも言いましたよね。国立みたいな舞台に強い選手もいれば、そうじゃない選手も出てきたりします。そこも実際にやってみないとわからなかったりもするんです。もちろん神戸は力のあるチームですから、胸を借りるつもりでいきたい。われわれにとって失うものは何もないですから。
——最後に、神戸との国立決戦に向けて一言お願いします。
高校サッカーでもそうでしたが、決勝とか準決勝を迎えるにあたって、その週にジタバタしても仕方ありません。今までやってきたことを信じてやるだけでしょう。選手たちには、自分たちがやってきたことを信じて、奮起させて、 最高のパフォーマンスを求めてもらうだけです。監督としては、まずは選手たちが平常心で戦えるように、きちんとマネジメントをしていきたいと思っています。
【試合情報】
明治安田J1第8節・FC町田ゼルビア vs ヴィッセル神戸
4月13日(土)15 :00キックオフ
国立競技場
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