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「声が届かない」フクアリ…ジェフユナイテッド千葉の髙橋壱晟が示す副主将としての使命感「振る舞いが問われる立場になっている」

明治安田J1百年構想リーグEASTグループの第1節ジェフユナイテッド千葉vs浦和レッズ戦が千葉のフクダ電子アリーナで開催。

雪が降りしきるフクアリで、キックオフ前にJリーグ通算200試合出場を達成した千葉MF髙橋壱晟のセレモニーが行われた。

昨季はリーグ戦37試合に出場し、J1昇格プレーオフの徳島ヴォルティス戦では値千金の決勝点をアシストした背番号2。この日は家族から花束が渡され、記念撮影では笑顔を見せていた。

今季から初の副キャプテンにも任命されて、より一層の強い覚悟で臨んでいる。高卒で千葉に加入した“ミスタージェフ”には、ここまで積み上げてきた確かな自信がある。

「最高の練習をしてきた」と言い切るチームとともに、キャプテンマークを巻いてJ1の舞台に立った髙橋。イレブンへの信頼があるからこそ、試合後には「もっとできた」と悔しさをにじませた。

1万6338人が詰めかけたフクアリで浦和とのJ1百年構想リーグ開幕戦を迎えた千葉。

ホームのアドバンテージを生かして試合を有利に進めたかったが、前半5分に味方同士の連係ミスでロングフィードの処理に失敗し、ペナルティキックを献上。そのままPKを決められて先制点を許した。

試合の入りが良かっただけに、小林慶行監督が「絶対に許されない」ときびしく指摘した場面だった。

髙橋も「約束事として、ああいうミスをしてはいけない」としつつ、失点につながったシーンを冷静に分析した。

「プレーしていて感じたのは、スタジアムの雰囲気ですね。浦和さんのサポーターの熱量で、僕らのコミュニケーションが取れないと感じました。だからこそ、1失点目のようなミスが生まれてしまったと思うので、適応していかないといけない」

選手や監督は、千葉サポーターの存在が力になっていると日ごろから口をそろえて言ってきた。しかしこの日は、これまで経験したことのないような“圧”がスタジアム全体を包み、選手たちの判断を鈍らせた。

「声が届かない。コミュニケーションが取れる状況じゃないんです」

出鼻をくじかれた千葉は続く12分に右サイドから突破を許し、最後は浦和FW肥田野蓮治にこぼれ球を詰められて失点。2得点を先取されるきびしい状況だった。

それでもボールを保持し、得意のサイドアタックから惜しいチャンスもつくった。しかし決定力を欠き、試合はそのまま0-2で終了。開幕戦は黒星スタートとなった。

何が足りなかったのか。

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    千葉に求められる個人のレベルアップ

    右サイドバックの位置から攻守に奮闘した髙橋は「チームの戦術的な部分の差は、そこまで感じなかった。やっぱり個の部分」と課題を口にした。

    「間違いなく個は伸ばさなきゃいけないと思います。もちろん組織も大事ですけど、個で負けてしまうと組織が崩れてしまう」

    小林監督の下で“一体感”というキーワードを掲げ、サポーターも巻きこむ形でJ1復帰を成し遂げた千葉に、J1の舞台では個人のさらなるレベルアップが求められている。

    腕章を巻く髙橋も「僕の振る舞いがすごく問われる立場になっているので、使命感みたいなものを感じます。まずは姿勢で見せることが大事だと思いますし、リアクションも含めてもっとオーバー気味にやる必要があるかもしれない」と力を込める。

    いままで以上の声出しはもちろん、ピッチ内外での一挙一動からチームを一段階上に押し上げていく覚悟だ。

    「勝てなかった試合だとはまったく思わないです」

    シーズン開幕前のちばぎんカップではJ1柏レイソルに力の差を見せつけられ、1-2で敗れた千葉。2試合連続の黒星となっている状況だが、下を向いている選手はいない。

    「魔法の戦術もないですし、魔法のトレーニングもありません。『愚直に続けていく強さがありますか?』と問われている」(小林監督)と指揮官も進むべき道を示した。

    J1のクオリティを体感したいまこそ、改めて日々の練習に取り組んでいく。その先に今季1勝目が待っているはずだ。

    「まずは自信だと思います。個人の力を一週間で伸ばすことはできません。だけど自信とかメンタリティの部分はすぐにでも変えられると思う。『J1に慣れる』とか言っている場合じゃないので、自信をつけるためにも1勝したいです」(髙橋)

    敗戦を引きずらず、前を向いた千葉イレブン。副主将の髙橋は先頭に立って、チームを引っ張って行く。

    取材・文=浅野凜太郎

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