Getty 今夏のマンチェスター・U入りからプレミアリーグ9試合の出場でわずか2ゴールにとどまるシェシュコ。まだ本領発揮とはいっておらず、ベルバトフ氏はチームメイトに対して、ストレートに苦しむ状況を打ち明けることこそが突破口の第一歩になると言う。
かつての戦友リオ・ファーディナンドのポッドキャストに出演時、こう述べる。
「まずチームメイトを知り、話せ。思うように早く、あるいはすぐにうまくいかないと感じたら、すぐに話をすべきさ。彼は体格も大きく、力強い選手だが、走れるし、スペースをカバーできるし、ボールキープもできる。
前のクラブで彼が決めたゴールはどれも信じられないほど素晴らしかった。右でも、左でもシュートに持ち込める。だから、クオリティはあると思う。私は慎重ながらも楽観的だよ」
「(ラスムス・)ホイルンドもそうだったから、飛び跳ねて喜ぶわけにはいかない。誰もが楽観視したけど、彼はうまくいかなかったのだから」
Getty現役時時代にボールを扱う才能とスキルで知られたベルバトフ氏はまた、欧州のトップクラブで頭角を現す上である程度の傲慢さが必要と説いた。
「自信を持て。チームメイトにボールを要求するぐらいの傲慢さを持つんだ。良い走りをしたのにボールが来なかったら、チームメイトに『自分はここにいる。お前のために走っているんだ。自分を尊重しろ。毎回とは言わないが、自分の走りを見て、何ができるかを信じてくれ』と伝えるべきだ」
「ときには怒ってもいい。叫んでもいいし、悪態をついてもいい。何でもいいよ。個人的な恨みをぶつけるわけじゃない。ただ、『自分はここにいる。そのためにここにいるんだ。ボールをくれ。パスをくれ。お前のためにゴールを決めるから」って意味だ。ハーフタイムや試合前後に声をかけるんだ。選手はもっと攻撃的に、感情的になるべきだと思うときがある。『ボールをくれよ!』ってね」
「チームメイトに怒れ。いつも礼儀正しく、親友や仲間である必要なんてない。もっと怒ろう。互いにもっと要求しよう。誰がキャプテンの立場であろうと、自分自身にも、チームメイトにも、もっと要求するんだ」
「結局のところ、ストライカーにとって重要なのはゴールだ。十分なゴールを決めなければ、周囲はそこに注目する。ペナルティエリア内にとどまれる選手なら、その練習をしよう。ペナルティエリア内にい続けられるようにね。空いているゴールに向かって何度も練習を重ねろ。誰かがボールをくれたら、押し込むだけ。そういう簡単なゴールを決める習慣を身につけるべきだ」
サー・アレックス・ファーガソン監督が勇退してからのマンチェスター・Uはストライカーがなかなか定着できない。ホイルンドも、この「夢の劇場」で成功できなかった多くの選手たちの最新例となり、シェシュコはこれまでとの違いを示す必要がある。190cmオーバーの22歳FWはキャリア的に若く、ゴールを量産しているわけではないものの、すでにマンチェスター・U内で期待を集めている。ルベン・アモリム監督のもとでチームとしても結果がついてき出しており、これからの数週間でシェシュコの活躍も注目されるところだ。
Getty Images仮にシェシュコが期待外れに終われば、クラブは代役探しに動くはず。ホイルンドを放出後、ジョシュア・ザークツィーも存在感を失っているが、アモリム監督はシェシュコではなく、マテウス・クーニャの偽9番起用を選択している。次戦のノッティンガム・フォレスト戦はチームとして2024年2月以来のリーグ戦4連勝がかかる一戦だが、シェシュコにとってもアピールの場にしたいところだ。
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