1試合4発大暴れのグリーンウッドに「もっとできる」　マルセイユ指揮官が注文

24歳のグリーンウッドは2024年夏にマンチェスター・ユナイテッドからフランスに活躍の場を移して以来、マルセイユで不可欠な存在に。昨季はリーグ・アンで21ゴールを決め、パリ・サンジェルマンFWウスマン・デンベレととも得点王に輝いている。

今季のマルセイユでもここまで10試合で7ゴールを決めており、通算46試合で29ゴール。申し分なしの得点力を発揮しているが、デ・ゼルビ監督はさらなる活躍を期待している模様だ。

グリーンウッドは18日のル・アーヴル戦で圧巻の4ゴールをマーク。マルセイユでは元バロンドーラーであるジャン＝ピエール・パパン氏が1991年に記録して以来のリーグ戦1試合で4ゴールとなった。

グリーンウッドは今の調子なら世界のトップクラスに数えられる存在だが、デ・ゼルビ監督いわく、まだまだ伸び代のある選手という。

「メイソンは得点力だけじゃなく、もっと多くのことができるはず。その分野ではもう頑張る必要などなく、ゴール前でトップクラスの選手で、その能力からして、世界最高の1人になれるだろう」

「彼はチームが求めたときに力になるという部分でもっと良くなれる。とはいえ、私はメイソンを批判から守りたい。彼は常に多くのゴールを決め、練習を一度も欠かしたことがないが、まだまだ成長の余地がある」

デ・ゼルビ監督は以前、グリーンウッドからポテンシャルを最大限に引き出す上で、「その功績はすべて彼の両親おかげ。そして、私はより完璧な選手になるためにサポートしている。彼にハグや励ましの言葉が必要なら、喜んでそうする。逆に、もっと頑張るよう促す必要があるなら、それが私の仕事だし、そうしなければならない」と、ときに厳しく接していると述べる。

そんなグリーンウッドはバロンドーラーのデンベレに匹敵する実力者として証明済みで、レアル・マドリーFWキリアン・エンバペに並ぶクオリティもあると考えられるが、デ・ゼルビ監督は「偉大な選手になりたいなら、オフ・ザ・ボールのときも走り続けなければ。私はエンバペやデンベレがボールなしの状況でプレッシャーをかけにいく姿を目にした」とし、こう続けた。

「グリーンウッドもそうしないとね。彼もプレッシャーをかける練習をしているが、常にそうしているわけじゃない。やりたいと思ったときにやる。そして、この努力こそが偉大な選手たちを分けるというのを彼も理解しなければならない」

グリーンウッドは22日のスポルティングCP戦で再びチャンピオンズリーグという最高峰の舞台に立つ。9月にはサンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー戦でエンバペとのマッチアップを経験。一方、マルセイユは現在のリーグ・アンでパリ・サンジェルマンを1ポイントで抑えて首位に立っている。

グリーンウッドの代表キャリアにおいては依然として不透明。イングランド代表で1試合の出場歴があるが、ジャマイカ代表入りの可能性が浮かぶ。すでに国籍変更の許可が下りてはいるが、かつてマンチェスター・Uでコーチを務めたスティーブ・マクラーレン監督からまだ招集されずにいる。