Gettyかつてバルセロナ&パリ・サンジェルマンでもプレーしたメッシは欧州で数々の記録を打ち立て、2023年からアメリカに舞台を移した。この移籍はマンチェスター・ユナイテッドとイングランド代表のレジェンドで共同オーナーを務めるデイヴィッド・ベッカム氏の助力によって実現し、それからも継続的に活躍を続ける。
メッシの現行契約は2025シーズンまで。だが、チームはプレーオフに勝ち進み、レギュラーシーズンで29得点19アシストを記録したメッシはチームの象徴としてポストシーズンに臨む。
かつてのカルロス・ベラが記録したシーズン40得点への関与こそ及ばなかったものの、メッシは驚異的な数字を残しており、先のナッシュビル戦でもハットトリックをマーク。レギュラーシーズンを最高の形で締めくくっている。
Gettyハビエル・マスチェラーノ監督率いるチームはプレーオフに集中したいところだが、メッシの将来を巡る交渉が決着しない限りは騒がしい状況が続きそうだ。
だが、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者によれば、新契約締結に迫っている模様。SNSにこう投稿した。
「メッシはレギュラーシーズンを48得点48アシストで締めくくり、新契約に関する交渉は極めて進展した段階にある。メッシはクラブに残るために新たな契約にサインする見込みで、現在は最終条件の調整中。彼はチームのプロジェクトに完全に集中している」
メッシの新たな契約期間は現時点で不明だが、一時期は2年間を結ぶ可能性が噂に。その場合は40歳の誕生日を過ぎても現役を続ける運びとなる。永遠のライバルであるクリスティアーノ・ロナウドはすでに40歳だが、サウジ・プロ・リーグのアル・ナスルで今もなお活躍を続けている。
インテル・マイアミ首脳陣からほとんど情報が漏れてこないなか、マスチェラーノ監督は「仮定の話などしないし、そのニュースを発表するのは私じゃない。いつも言うように、早く実現してくれたらと思う。クラブだけじゃなく、MLS全体にとって素晴らしいニュースになるからね。実現したら、アメリカサッカー界がもう少し長く彼に頼れるという素晴らしいニュースだ。クラブの歴史上ではは前例のないこと。だが、この国のサッカーにとって非常に重要だ。繰り返すが、事態が進展し、発表すべき人がそうするまで待つ必要がある」と話す。
アメリカ代表OBでMLSでも活躍したブラッド・フリーデル氏は以前、『GOAL』でメッシの残留に「MLSとアメリカサッカー界の視点からして、彼が残ってくれたらと思う。移籍すればMLSにとって大きな打撃で、自国開催のワールドカップを前にMLSの体制構築に大きな痛手になるはずだ」と述べている。
「キャリア終盤の選手がMLSに来たのは数多くある。彼もその1人。だが、彼のゴール数やアシスト数は嘘をつかない。リーグ全体を通して、彼は非常にプロフェッショナルなプレーをしてきた。彼が新たな契約を結ばなければ、リーグにとって大きな打撃となる」
「あらゆるスポーツにおいて、プロリーグを機能させる原動力は競技を継続させるためのメディア権利契約の質だ。メッシのような選手の在籍は非常に大きな助けになる」
「プロリーグすら存在しなかったこの国で育った者として、彼が現役を退いた後もオーナーシップなど何らかの形でMLSに関わり続け、リーグの名声とブランド価値を高め続けてくれたらいいね。これは個人的な意見だ。マイアミに残ってほしいよ」
Gettyインテル・マイアミは年末にセルヒオ・ブスケツとジョルディ・アルバがそれぞれ引退を決断し、元バルセロナのスター選手との別れがすでに決定済み。ルイス・スアレスの去就は不透明だが、長らく膝の故障に悩まされ続けている。
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