「良い悪いの意味じゃなく、ただそうであるだけ」 ドンナルンマが感じたプレミアリーグとセリエAの違い

昨季のパリ・サンジェルマンでクラブとして悲願のチャンピオンズリーグ（CL）優勝を含む4冠達成に大きく貢献したドンナルンマだが、新契約を巡る延長交渉が停滞。そのなかで、ルイス・エンリケ監督もよりボールスキルに優れたリュカ・シュヴァリエの起用を選び、移籍金3000万ユーロでマンチェスター・Cに移籍した。

26歳にしてイタリアのみならず、フランス、イングランドに身を投じるドンナルンマはイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで「幸運にもリーグ・アンからプレミアリーグまで異なる現実を経験させてもらっている」とし、セリエAの実力に言及している。

「遠くから見ても、僕らのサッカーは他と引けを取っていないと断言できる。イングランドでは試合が始まってから終わるまで走り続けて、ここではそうではない。でも、それが良いとか、悪いとかっていう意味じゃないし、ただそうであるだけさ」

そんなドンナルンマはマンチェスター・C入りから公式戦6試合に出場。スムーズに適応してみせ、チームメイトとも比較的短時間で関係を築いている。多くの識者からはプレミアリーグでも指折りのGKとしての声も聞こえてくる。

今月の代表ウィークではイタリア代表から声がかかり、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督のもとで2試合とも先発。イスラエル代表戦では3-0の勝利に貢献し、指揮官も無失点に抑え込む働きを称賛している。

2016年にイタリア代表デビューのドンナルンマはユーロこそ制したものの、ワールドカップ（W杯）で2大会連続の本大会出場が叶わず。だが、来夏に迫った北中米W杯出場の切符を掴むという揺るぎない信念を抱く。

「3度目なんてありえないし、あってはダメ。このチームは必ず次のW杯に出場するんだ。僕は何の疑いも持っていない。過去の教訓は真摯に受け止めれば意味を持つ。僕らは誰も過小評価せず、誰も軽んじない。そんなことをする意味もない」

「それに、このチームは互いに信頼し合っている。プレーオフの時期は万全の準備ができているはず。プレーオフという言葉は僕らを怖がらせるものではないし、影響を与えるものでもない。この新しいイタリアは健全で、美しく、団結している」

「僕は確信を持ってそう言える。僕らは一緒にいていい感覚があるし、互いに調和している」