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Grealish PL winners losersGetty/GOAL

プレミアリーグ第7節の勝者と敗者:グリーリッシュがエヴァートンサポーターのハートを鷲掴み! リヴァプール指揮官スロットは多くの課題と向き合う代表ウィークに

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10月の代表ウィーク前最後となる節だったプレミアリーグ第7節。開幕から5連勝スタートを切ったリヴァプールが公式戦3連敗となる黒星を喫した一方で、アーセナルはしっかりと勝ち切り、“奪首”に成功した。アーセナルにとって、またも前半に負傷交代したマルティン・ウーデゴールの状態が唯一気になるところか。

そのほかのビッグ6ではマンチェスター・シティもロドリの状態が気がかりだが、アーリング・ハーランドの今季公式戦9試合で12ゴール目となる一発で勝利し、首位を3ポイント差で追走。そして、ボーンマスはアントワーヌ・セメンヨの好調さにチームも引っ張られ、上位をキープしている。『GOAL』は第7節の「勝者」と「敗者」をピックアップする。

  • Everton v Crystal Palace - Premier LeagueGetty Images Sport

    勝者:ジャック・グリーリッシュ

    ジャック・グリーリッシュにとって、エヴァートンでの初ゴールはおそらくキャリアを通じても最も泥臭い得点だったに違いない。初得点はよりインパクトの形でと思っていたかもしれないが、試合の重要性という部分において、90+2分の決勝点に繋がり、これ以上ない結果だったはず。このゴールにより、エヴァートンも対クリスタル・パレスに6カ月ぶり、プレミアリーグでは12試合ぶりの勝利となった。

    グリーリッシュは試合後に「ここ数試合はホームで引き分けが続いていたし、85分ぐらいのところで『おい、ジャック、今ゴールを決めたらどうなるかイメージしろ』って自分に言い聞かせていたんだ。アストン・ヴィラ戦、ウェストハム戦でも同じことを考えていたけど、ダメだった。でも、今日も同じことを考えていたら、ついに決まって、両親のいる場所まで走って行ったんだ」と明かしている。

    グリーリッシュは初先発から2試合で4アシストと早くもエヴァートンサポーターの心を鷲掴み。そしてこの劇的決勝ゴールで、新スタジアムにおける最初のアイドルとしての地位を確固たるものにしたといえそうだ。デイヴィッド・モイーズ監督が率いるチームにとっても、新たなホームが実際にホームのような感覚になりつつある。スタジアムでのリーグ戦4試合は無敗で、今回は土壇場の劇的勝利に沸いた。

    マンチェスター・シティ時代の不本意な時期の振る舞いを後悔しているグリーリッシュは今やエヴァートンでチームの異端児として、今やすっかりと居心地の良さを感じているようだ。

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  • Martin Odegaard Arsenal 2025-26Getty

    敗者:ロドリとマルティン・ウーデゴール

    マンチェスター・シティとアーセナルの主力MFにとって厳しい週末に。ウーデゴールとロドリはそれぞれ試合前に負傷の懸念を抱えていたが、ともに前半で途中交代を余儀なくされ、しばらくの戦線離脱を余儀なくされる事態に発展した。

    ウーデゴールはここ2週間にわたって肩の負傷と戦っていたが、ウェストハム戦で新たなアクシデントに直面。相手選手との接触でヒザを強打し、内側側副靭帯を損傷した。しかも、これでプレミアリーグ史上初の「3試合連続前半での途中交代」という不名誉な記録を樹立。今月のノルウェー代表活動も辞退となっている。アーセナルは早期復帰を目指すとしているが、再開後のフラム戦、そしてチャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリー戦に出られるか微妙だ。

    ロドリもブレントフォード戦前半にハムストリングを負傷した影響でスペイン代表を離脱する羽目に。これはジョゼップ・グアルディオラ監督が2024年のバロンドーラーに対し、「1週間に3試合も出場する準備が整っていない」と警告したわずか数日後の出来事だ。グアルディオラ監督は「大したものではない」と早期復帰を視野に入れる発言を残すが、昨季をほぼ全休した上に今季も度重なる怪我に見舞われる状況から、チームとしては懸念を強めているはずだ。

  • FBL-ENG-PR-BOURNEMOUTH-FULHAMAFP

    勝者: アントワーヌ・セメンヨ&ボーンマス

    ボーンマスのアンドニ・イラオラ監督は今夏にディーン・ハイセン、イリア・ザバルニー、ミロシュ・ケルケズと最終ラインの4分の3を失うという大きな痛手を被った。にもかかわらず、チームはフラム戦での劇的な逆転勝利を経て、順位も4位まで上げ、むしろ以前より強くなったようにも感じさせる。ここまでのボーンマスを見る限り、今夏に主力の売却で手にした総額1億4400万ポンドの移籍金よりもセメンヨとの新契約締結の方が大きかったといえるだろう。

    セメンヨが決めた同点ゴールは見事なプレーだった。サイドライン際で2人のディフェンダーを巧みにかわし、厳しい角度からゴールを決めたが、その姿はアーセナル時代にチェルシー戦で決めたヌワンコ・カヌを彷彿とさせるもの。ジャスティン・クライファートのミドルシュートでボーンマスが追いついた後の得点も肺が破裂しそうなほどの全力疾走でピッチを駆け上がり、クロスを力強く押し込んだものだった。

    チームメイトのクライファートは「彼は信じられない選手だ。今や毎試合でそれを証明している。まさに世界クラスの選手だ」と絶賛。イラオラ監督も「彼は毎シーズンのように成長を続けている。私は彼に数字ばかりを気にさせないようにしている。チームが一丸となっていいプレーをしていれば、数字は自然とついてくる」と語っている。

    ここまでのセメンヨは7試合で6得点5アシストを記録。得点数ではハーランドに次ぐ数字だ。

  • FBL-ENG-PR-CHELSEA-LIVERPOOLAFP

    敗者:アルネ・スロット

    フィルジル・ファン・ダイクはチャンピオンズリーグのガラタサライ戦で公式戦2連敗となる黒星を喫した後、リヴァプールファンを慌てないよう諭したが、その後のチームは3連敗。シーズン序盤こそ終了間際の逆転勝利を習慣化させたリヴァプールだが、現在は逆の状況が続いている。クリスタル・パレス戦では90+6分にやられ、今回は90+5分にエステヴァンの一撃を食らった。

    リヴァプールは2023年の春以来となる最悪の状況に陥っただけでなく、アーセナルにプレミアリーグ首位の座も明け渡したとあって、アルネ・スロット監督にとって、この代表ウィークは多くの課題と向き合う時間に。現状、最も高額で獲得したアレクサンデル・イサクとフロリアン・ヴィルツが期待に応えられておらず、エースのモハメド・サラーも調子がいまひとつだ。

    スロット監督は守備陣の問題にも対処しなければならず、チェルシー戦ではイブラヒマ・コナテの負傷でライアン・フラーフェンベルフが途中からセンターバックを務めるなど、先発した4人のディフェンダーのうち3人が交代。次はホームで機能不全に陥るマンチェスター・ユナイテッドが相手だが、そこで引き分けたり、敗れたりするようなら、説明が難しくなりそうだ。

  • Erling Haaland(C)Getty Images

    勝者: アーリング・ハーランド

    グアルディオラ監督はブレントフォード戦に臨む前にハーランドの驚異的な好調ぶりについて、型破りな表現を用いている。ノルウェー人ストライカーのピークを問われると、「死ぬまで成長できる。彼もそれを知っている」と答えている。

    ハーランドはチャンピオンズリーグのモナコ戦で2度リードを守れなかったチームに不満を漏らし、自身も2ゴールしか決められなかった点に反省。それは彼が自らに課す途方もなく高い基準を示すものといえそうだ。ハーランドが決めたブレントフォード戦での決勝点はまさに本領を発揮したもので、裏へのボールに反応すると、持ち前のパワーで2人のDFを突き放し、ゴールネットに叩き込んだ。

    ハーランドは現在、キャリア最高とも言っていいほどの好調さを維持しており、その勢いは驚異的。キャリア初となるクラブ&代表で9試合連続ゴールを記録し、今季のゴール数を16得点とした。予測不能なチーム構成が続くマンチェスター・Cにおいて、唯一安定したパフォーマンスを披露し、今季のここまでチーム総得点の60%に関与している。

  • Chelsea v Liverpool - Premier LeagueGetty Images Sport

    勝者:エステヴァン

    エステヴァンはマンチェスター・ユナイテッド戦でロベルト・サンチェスのレッドカードで早々で交代を余儀なくされ、続くブライトン戦でもトレヴォ・チャロバーの退場でピッチを後に。直近のリーグ戦2試合はチェルシーで退場者の煽りを受けたが、第7節では途中出場からヒーローとなり、チームを4試合ぶりの勝利に導いた。

    18歳アタッカーはここ数試合、控えとしての扱いを感じたに違いないが、リヴァプール戦でピッチに登場した瞬間、会場も大盛り上がり。ゴールを決める前から印象的なプレーを披露し、マルク・ククレジャの低いクロスからゴールネットを揺らした。今季のチェルシーにとって最も大きな勝利だったはずだ。

    エステヴァンは試合終了時にジャケット姿のコール・パーマーとハイタッチ。この2人がいつかチェルシーの前線に揃うのを想像すると、まさに胸躍る展望だ。