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【予想スタメン】日本代表、あすアギーレ率いるメキシコ戦。怪我人続出の最終ラインとボランチは?

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日本代表は日本時間9月7日にアメリカのオークランドで国際親善試合のメキシコ代表戦に臨む。来夏に迫った2026年ワールドカップ(W杯)に向けて、開催地の1つであるアメリカで開催国とのテストマッチ2連戦が組まれる今シリーズ――チームとして予行演習だけでなく、現在地チェックの貴重な機会にもなるアメリカ遠征の初戦でスタメンの座を掴む選手は?

【取材・文=河治良幸】

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    怪我人続出は競争力を高めるチャンス

    アメリカ遠征の1試合目、日本代表はオークランドでメキシコと対戦する。森保一監督は「メキシコの存在は我々、日本のサッカーが世界で勝っていくためのモデルケースとなる戦い方をしている。その意味で目標ということに変わりはないかなと思います。ただ、日本も力をつけてきているので、メンタル的に同じ目線で戦っていきたい」と語り、日本とは立ち位置の似た相手と考えているようだ。

    今回のシリーズは約2年ぶりとなるアジア以外のチームとの対戦になる。森保監督も今回の遠征をできるだけベストメンバーで臨みたいと語っているが、ボランチの田中碧(リーズ)と守田英正(スポルティングCP)、センターバックの町田浩樹(ホッフェンハイム)や高井幸大(トッテナム)など怪我人が続出しており、E-1選手権を優勝した“国内組”から選ばれた安藤智哉(アビスパ福岡)も招集後の負傷で辞退となってしまった。

    ただ、そうした事態もあえてポジティブに捉えることはできる。本番までの残り期間で、チームの競争力を高めていくことも大事なテーマであるからだ。W杯の開催国でもある2カ国に対して、選手がいかに存在価値を証明できるかが、ここから先のメンバー入りやポジション奪取にもつながってくるはずだ。メキシコ戦からアメリカ戦まで中2日しかなく、オークランドからコロンバスへの飛行機移動も挟む今回は大幅なスタメンの入れ替えが予想される。

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    堂安律&三笘薫の両WBではない可能性も?

    2試合を通して多くの選手に出場チャンスが与えられると考えられるなかで、メキシコ戦はコンディション面が重視されるかもしれない。[3-4-2-1]の左ウイングバックは前田大然(セルティック)がチーム事情で合流が遅れ、三笘薫(ブライトン)も2日目まで別メニューだった。森保監督がメキシコ戦で彼らに無理をさせる必要がないと判断すれば、練習でも左に回っていた伊東純也(ヘンク)がそのままスタメン起用される可能性もある。もちろん、E-1選手権でキャプテンを担った長友佑都(FC東京)の抜擢も選択肢だが、長友に関しては3バックの左もオプションになりそうだ。

    右ウイングバックはブンデスリーガで開幕戦から好調の堂安律(フランクフルト)を定石通りにスタメンと予想したが、メキシコの攻撃力やセットプレーの得点力を想定すると、右ウイングバックに関根大輝(スタッド・ランス)や望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)など、サイドバックを本職とする大型選手で“高さ”を確保するプランも。実際、堂安もフォーメーション練習でシャドーに入っていた。スタートは右ウイングバックだったとしても、途中でシャドーに移るケースは考えられる。

    怪我人が多いセンターバックも夏に開幕した欧州で活躍している選手は多く、ベルギーのヘントからオランダの名門に移籍した渡辺剛(フェイエノールト)、スイスのグラスホッパーからフランスのリーグ・アンにステップアップした瀬古歩夢(ル・アーブル)などは一気に序列を上げるチャンスだ。最終予選の主力である板倉滉(アヤックス)を軸に、メキシコ戦でどういうセットが組まれるかは興味深い。もちろん7月の“E-1組”から今回のメンバーに選ばれた荒木隼人(サンフレッチェ広島)にも出場チャンスはあるはずだが、まず1試合目のメキシコ戦ということで、板倉、渡辺、瀬古をスタメン予想にした。

    田中と守田を欠くボランチに関しては、中2日でキャプテンの遠藤航(リヴァプール)を筆頭に佐野海舟(マインツ)と藤田譲瑠チマ(ザンクト・パウリ)をどう使い分けるかが最も予想が難しいポジションの1つだ。また、追加招集された鎌田大地(クリスタル・パレス)と佐野航大(NECナイメヘン)も同ポジションをこなせるが、途中まで公開された4日目の練習では2人ともシャドーに配置され、メキシコ戦のスタメンを予想するにあたり、上記の3人から選択した。シャドーは久保建英(レアル・ソシエダ)と南野拓実(モナコ)にしたが、デンマークのブレンビーから5大リーグ進出を果たした鈴木唯人(フライブルク)の猛アピールにも期待だ。

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    警戒すべきメキシコのセットプレー

    メキシコは元日本代表指揮官のハビエル・アギーレ氏に率いられ、7月に行われたCONCACAFゴールドカップではアメリカを2-1で破って10回目の北中米カリブ海王者となった。試合に応じて[4-3-3]と[4-4-2]、さらにオプションとして[3-4-3]を使い分けるのが特徴で、日本が3バックでくると想定していれば[4-4-2]でスタートしてきそうだが、いざ蓋を開けてみないとわからない。2トップはラウール・ヒメネス(フラム)とサンティアゴ・ヒメネス(ミラン)の“Wヒメネス”がファーストセットとして考えられる。

    鈴木彩艶(パルマ)も「ポストプレーが本当に特徴的で、そこにボールを当ててフリックとか、ターンしてシュートが強烈だと思っている。GKとしては全ての準備をしますけど、そこの集中はしていきたい」と警戒するが、その2人のほかにもスピードのあるイルビング・ロサーノ(サンディエゴFC)や、FIFAクラブワールドカップで浦和レッズを相手に鮮やかなゴールを決めたヘルマン・ベルテラメ(モンテレイ)など個性的なアタッカーを要するだけに、アギーレ監督が中2日の韓国戦とどう使い分けてくるかで、警戒するべき選手が変わってくる。

    攻守においてアジアではなかなか経験できないインテンシティを発揮してくることは間違いないが、やはり危険なのはセットプレーの得点力だ。アギーレ監督が就任してからも、得点の多くをセットプレーから叩き出している。ゴールドカップのアメリカ戦もCKからキャプテンのエドソン・アルバレス(フェネルバフチェ)がヘディングシュートを決めており、よくデザインされた形は日本のセットプレー攻撃担当である前田遼一コーチも参考になると認めるほど。特に、サイドアタッカーであるアレクシス・ベガ(トルーカ)のキックは質が高く、直接FKでも注意が必要だ。

    チームとして目指すのはまず勝利だが、結果がどうあれ試合のなかで得た収穫と課題をしっかりと分析して、次につなげていくことも重要だ。もちろん、ここで活躍できた選手はアメリカ戦に向けたアピールにもなる。会場であるオークランド・コロシアムはイチロー氏がMLB2000本安打を記録した伝説の地。渡辺は「そうなんですか。じゃあ明日は勝ちます」と力強く話した。このシリーズでスタメンは一度限りになる選手も多いと見られるだけに、ピッチに送り出された選手は、持っている体力を出し惜しみすることなく、メキシコ戦に注ぎ込んでほしい。