「ここ2年の彼の実績を考えれば」——。バルセロナの関心報道が浮かんだとき、そうリオ・ファーディナンドが強調したが、その言葉通り、多くの人にとって驚きを誘った移籍と言えよう。マンチェスター・ユナイテッドでは2023年夏に週給32万5000ポンドの新契約を掴んだが、そのクラブの期待を裏切るようなパフォーマンスが続くからだ。
その末路として、昨年11月から新監督としてチームを指揮するルベン・アモリムは着任からわずか1カ月あまりで構想外に。そうしてこの夏を迎えたわけだが、レンタル先のアストン・ヴィラで上向き調子の活躍ぶりを披露してもなかなか買い手が見つからない状況だった。
だが、ここにきてバルセロナが動き、3000万ポンドの買取オプションを伴うレンタルでマンチェスター・Uと合意。マンチェスター・Uからすれば、買取オプションの額は選手の現状的にベストと言えるだろうし、レンタルに関しても売却がより望ましかった一方で、高額なサラリーのカットに成功した。
そんなラッシュフォードのバルセロナ行きを巡ってはベンチウォーマーとしての移籍というのが大方の見方だが、果たしてそうだろうか。バルセロナにとって掘り出し物となりうるポテンシャルを秘め、来年の今頃、完全移籍に発展している道筋もありそうだ。






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