- ロサンゼルスFCでMLSカップやUSオープンカップなどを制覇
- メキシコ代表チームで72試合19得点
- W杯は2度出場
Getty Images Sport「みんなとキャリアをともにできたのは光栄で名誉だった」 元メキシコ代表の36歳ベラが現役引退
Getty Images Sportメキシコで最も才能のあるフットボーラー、ベラが正式に現役から退く運びに。この半年間にわたり、無所属が続いた36歳はこれからロサンゼルスFCの初代アンバサダーとして引き続きチームに貢献していく。
自身のインスタグラムでこう綴った。
「これまでのキャリアを通して、本当に特別な瞬間を経験してきたが、ついにフットボール界から正式に引退するときがきた。家族をはじめ、チャンスをくれたすべてのクラブ、そしてサポートと愛情をくれたファンへの感謝の気持ちは言葉では言い表せない。ありがとう、カルロス。みんなとキャリアをともにできたのは僕にとって光栄だったし、名誉だった」
Getty Images Sport2017年夏にレアル・ソシエダからロサンゼルスFC史上初の初の特別指定選手として加入したベラは瞬く間にチームの顔に。2018年3月にLAギャラクシーとの試合でデビューし、この試合は今や“エル・トラフィコ”と呼ばれるダービーマッチとなった。
ロサンゼルスFCでは7シーズンを過ごし、通算189試合で93得点53アシストをマーク。この数字は中心としての役割を担った証で、チームをその間にサポーターズシールドで2回、MLSカップで1回、USオープンカップで1回の優勝に貢献したほか、国際舞台でもCONCACAFチャンピオンズリーグ決勝に2度も導いた。
ハイライトは2019年で、MLS最優秀選手に輝くとともに、レギュラーシーズン34ゴールでゴールデンブーツ賞も獲得するなど、功績は疑いようもないものだったが、選手としてのキャリア晩期は静けさが漂うものに。2023年末に契約が満了してから9カ月のブランクを経て2024年に復帰し、USオープンカップの優勝メンバーだったが、出場なく、最後の出場は2024年10月だった。
Getty Images Sportベラは引退発表後、ロッカールームをともにした戦友から励ましを受け、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンは投稿に対して「カルリートス、本当に愛しているよ。友情に感謝する」と反応。メキシコ代表GKギジェルモ・オチョアも「ずっと伝説の君とピッチをともにできて光栄だった! ピッチから君がいなくなるのが寂しくなる」と綴れば、元メキシコ代表FWハビエル・エルナンデスも「君とたくさんの瞬間と共有できて本当に嬉しかった。愛しているよ」とのメッセージを発信した。
そのほかにも、クリスチャン・アランゴ、ホセフ・マルティネス、クリスチャン・テージョ、エクトル・エレーラ、アシエル・イジャラメンディらからも労いの言葉。ベラがいかにして数々のリーグで深い尊敬と愛情を受けてきたかがわかるひと幕となった。
AFPベラは母国クラブであるグアダラハラのアカデミーでキャリアをスタートさせたが、トップチームでのプレー歴なし。アーセナルに移籍してから、サラマンカ、オサスナといったスペインクラブのほか、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンでも過ごし、ソシエダ入りすると、そこで2度にわたってクラブ最優秀選手に輝いた。
代表ではU-17カテゴリーから活躍し、U-17ワールドカップ(W杯)で得点王となる活躍で優勝に貢献。その若き日の活躍をヨーロッパでのキャリアにつなげ、フル代表として2度のW杯出場を果たしたほか、ゴールドカップを2回にわたって制した。なお、11年間の代表キャリアでは通算72キャップで19ゴールをマークしている。