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【日本人移籍情報】欧州の日本代表選手、2024年夏の去就の行方は?

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    DF菅原由勢(AZ)

    公式戦42試合出場、4ゴール9アシスト

    23歳ながらAZ不動の右サイドバックの地位を確立し、日本代表でもファーストチョイスの候補として飛躍し続ける菅原。今季もクラブチームで公式戦42試合に出場し、4位フィニッシュでヨーロッパリーグ(EL)出場権を手にしたチームに貢献した。

    ドイツ『スカイ』のフロリアン・プレッテンベルフ記者は菅原について、「今夏にアルクマールを離れる可能性があり、これからの数カ月で注目される選手だ!今夏の移籍の可能性が非常に高い。移籍金は600万ユーロ程度だろう。すでに多くのクラブから問い合わせも。エヴァートンやブライトン、インテル、ヴォルフスブルクの補強リストにいると考えられている」と報道。さらに直近では今季EL王者のアタランタからの関心も伝えられており、引く手あまたの存在となっている。

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    DF伊藤洋輝(シュトゥットガルト)

    公式戦29試合出場、2アシスト

    今季はバイエルンを上回る、2位と躍進したシュトゥットガルトの中で主力選手として活躍した伊藤洋輝。ケガやアジアカップ招集で8試合を欠場したが、それ以外はすべての試合に出場。サイドバックとしてだけではなく、センターバックとしての起用にも応え、セバスティアン・ヘーネス監督も「非常に興味深くクオリティの高いプレーヤーで、我々のために素晴らしく役割を果たしてきた」と大きな信頼を寄せる。

    ドイツ誌『キッカー』のシーズンを通じた平均採点は「2.94(※ドイツでは1が最高)」で、DFとしてはブンデスリーガ全体で6位にランクイン。「予想以上の結果が得られた」と振り返る伊藤にはレヴァークーゼンやミランといった国内外の強豪クラブが興味を寄せる。シュトゥットガルトも決して豊かな財政状況とは言えず、伊藤の売却に前向きであると現地メディアは報道。3000万ユーロとされる契約解除条項が伝えられる中、今夏市場を賑わす選手の一人となるかもしれない。

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    DF町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)

    公式戦45試合出場、3ゴール1アシスト

    町田のユニオンSG加入3シーズン目は、飛躍の1年に。ベルギーリーグを2位で終えたチームで不動のレギュラーとしての地位を確立すると、ヨーロッパリーグ(EL)やカンファレンスリーグ出場も経験。さらにカップ戦決勝では劇的な決勝点を叩き込み、ベルギーで初めてのタイトルを手にした。今やリーグでも屈指のセンターバックの1人と現地では評価されている。

    そんな町田だが、今夏の移籍市場でも注目の的に。特にイングランド方面では、アンジェ・ポステコグルー監督率いるトッテナムが獲得に動く可能性が伝えられてきた。『CaughtOffside』は「マチダは理想的な新戦力。移籍金もリーズナブルなはず」と伝えている。ユニオンSG側もオファー次第で移籍を認めるとも伝えられており、今夏の動向には注目だ。

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    MF田中碧(デュッセルドルフ)

    公式戦36試合出場、8ゴール4アシスト

    2023-24シーズンはブンデスリーガ2部で30試合に出場し、7ゴール4アシストの成績を残した田中碧。入れ替え戦でも2試合に先発出場したが、セカンドレグのパフォーマンスは振るわず。チームはPK戦の末に敗れ、1部昇格を逃している。

    もっとも、かねてより伝えられているように田中の“個人昇格”の可能性は十分にある。デュッセルドルフは契約が残り1年となっている田中について売却を検討しており、田中自身も1部リーグでのプレーを強く希望している。新天地候補としてこれまでにボルシアMGやシュトゥットガルト、ジェノア、パルマ、エヴァートンなど国内外のクラブの名前が次々と挙がっている状況だ。一方で、ドイツ紙『ビルト』は「具体的なプランはなく、不透明な状況」とも指摘しており、今夏も一筋縄ではいかない様相を呈している。

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    MF旗手怜央(セルティック)

    公式戦21試合出場、3ゴール5アシスト

    セルティック3シーズン目は苦しい時期が続いた旗手怜央。ブレンダン・ロジャーズ新監督就任によるスタイルの変更で序盤からやや出遅れると、先発の座を取り戻したかに見えた10月末には長期離脱を強いられることに。さらに、復帰直後に挑んだアジアカップで再び負傷を抱えて再離脱と、ケガに悩まされる1年となった。それでも、特に重圧のかかるシーズン終盤では存在感を発揮。攻守両面で躍動し、セルティックのリーグ&カップ戦の2冠達成に貢献した。

    そんな26歳について、セルティックOBクリス・サットンは「最終的にプレミアリーグでプレーすると思う。それくらい良い選手」と太鼓判を押している。しかし、昨年9月に2028年まで契約を延長してからは、関心を寄せる具体的なクラブ名は現地でも伝えられていない。プレミアリーグの移籍市場は6月半ばにスタートしたため今後の動向はわからないものの、現時点で具体的に獲得に動いているとの報道は出ていない。

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    MF斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)

    公式戦22試合出場、3ゴール5アシスト

    ベルギーのロンメルからレンタルされて2シーズン目、前半戦は負傷によって棒に振ったが、後半戦の活躍は目を見張る物があった斉藤光毅。エールディヴィジ第20節からは全試合に先発、左サイドで不動のレギュラーとして抜群の存在感を放った。元オランダ代表ヴィレム・ファン・ハネヘム氏も「プレーのほぼすべてが脅威になる」と絶賛している。

    そして今夏の移籍市場では、ステップアップを果たすことになりそうだ。スパルタのヘラルト・ナイカンプTD(テクニカルディレクター)は「残したいとは思うが、彼も次のステップへ行くためにスパルタを選んでくれた。その瞬間が来ている。引き留めるのは不可能」と明言。契約上、一度ロンメルに復帰した後、新天地を目指すことになりそうだ。すでにオランダ王者PSVがオファーを提出したことなども伝えられており、ビッグクラブ入りへの期待が高まっている。

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    FW浅野拓磨(ボーフム)

    公式戦32試合に出場、7ゴール1アシスト

    ボーフムで3シーズン目を終えた浅野拓磨。今季は公式戦7ゴールと、在籍3年間ではトップの得点数を挙げていたが、チームは最終節で入れ替え戦圏内へと転落。それでも、2部フォルトゥナ・デュッセルドルフとの入れ替え戦では途中出場から流れを変える活躍を見せ、PK戦でもしっかりとゴールを決めて残留の立役者となった。

    辛くも1部残留を勝ち取ったボーフムだが、浅野を含め10選手の退団を発表。浅野にはドイツ国内の複数クラブが関心を寄せており、ボルシアMGやマインツ、アウクスブルクといった中堅クラブが新天地の候補に挙がる。本人は次なる所属先について、「成長できるチーム」と基準を設けており、ドイツ国内にこだわらない姿勢を示している。

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