今季最も期待を裏切った“ワースト移籍”は?フレッジ、クルトワら15人を選出

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最近のフットボール界では移籍金がインフレを起こし、SNSがパフォーマンスへの期待を煽る時代に突入している。ビッグマネーでクラブに加入する選手にとっては、前評判どおりに活躍するのがさらに難しくなっていると言えるだろう。

これまでの例外に漏れず、2018-19シーズンのヨーロッパにも、クラブの支出金額を正当化できない数多くの移籍があった。その理由は様々だが、今回『Goal』は2018-19シーズンの“ワースト移籍”をランキング形式で紹介する。

  1. #15 ヤヤ・トゥーレ(オリンピアコス:フリー)

    オリンピアコスに復帰した元コートジボワール代表MFが、契約解消によって退団するまでにプレーした合計時間はわずか222分だ。この36歳は今すぐ選手生活に別れを告げることを望んではいないようだが、ペドロ・マルティンス監督の下で見せたパフォーマンスは明らかに失望だった。

    過去にオリンピアコスに所属したシーズンでは国内2冠を達成したが、ファン、そして本人も今回の2度目の所属はなかったことにしたいだろう。

  2. Getty Images

    #14 ジャンルイジ・ブッフォン(PSG:フリー)

    ユヴェントスやイタリア代表として数々の栄冠を掴んできた偉大なGKをフリーで獲得したPSGだったが、CLラウンド16第2戦のマンチェスター・ユナイテッド戦で犯したミスはあまりに高い代償となった。自身初のビッグイヤーを掲げるためにフランス王者を選んだブッフォンだったが、レッドデビルズとのセカンドレグでは不可解なキャッチミスを犯し、ロメル・ルカクにゴールをプレゼントしてしまった。PSGは41歳GKが犯した悔やみきれないミスによって、またもCLの舞台から去ることになった。

    リーグ・アンでは安定したパフォーマンスを見せていたが、PSG、そして本人にとってもサインしたのはヨーロッパでの成功を期待してのことだったはずだ。これまでのパフォーマンスからすると、今季は失望のシーズンだったといえるだろう。

  3. #13 ドミニク・ソランケ(リヴァプール→ボーンマス:2100万ユーロ)

    21歳のストライカーの獲得はチェリーズにとって将来を見据えた投資だったはずだが、ボーンマス1年目のシーズンで移籍金に見合うようなファンを納得させるだけのパフォーマンスを見せることができなかった。

    出場したリーグ戦10試合を通じて無得点に終わり、かろうじて1アシストを記録したのみだ。エディー・ハウ監督こそ心配する素振りを見せていないものの、この元リヴァプールFWはアンフフィールドを去ることでより大きなチャンスと成功を手にすることを望んでいただろう。

  4. Getty Images

    #12 ジェリー・ミナ(バルセロナ→エヴァートン:3000万ユーロ)

    コロンビア代表の一員としてロシアW杯で活躍を見せた後、初挑戦のイングランドで自身の価値を証明する新たな冒険をスタートさせた。しかし、負傷によって出場はわずか12試合に留まった。

    ピッチに立てば才能の片鱗を垣間見せたが、今シーズンの多くを欠場したことで、依然として過大評価の域を出ていないことを証明することになった。

  5. Getty

    #11 マリアーノ・ディアス(リヨン→レアル・マドリー:2150万ユーロ)

    クリスティアーノ・ロナウドという偉大な選手が退団し、背番号7を受け継いだが、自身の価値を正当化するのに失敗したと言える。22試合出場4ゴール0アシストという記録では、ストライカーとしての期待に応えたとは言い難い。

    負傷や、監督交代が相次いだことも不利に働いたが、レアル・マドリーのファンに言い訳は通用しない。来シーズンの奮起を期待するファンを裏切れば、別のクラブを探し始めることになるだろう。

  6. Goal.com

    #10 マッティア・カルダーラ(ユヴェントス→ミラン:3500万ユーロ)

    レオナルド・ボヌッチと交換という形でやってきた25歳DFのミランデビューシーズンは、負傷によって台無しとなってしまった。守備陣のリーダーとしての期待も高かったものの、全体会通じて出場はわずか3試合だ。

    さらに不運なことに、最近新たに前十字靭帯を負傷。12月まで復帰が難しいと見られている。ミランでの最初の18カ月間はクラブにとっても深刻な問題であり、金銭的に大きな痛手となった。

  7. Getty

    #9 ハビエル・パストーレ(PSG→ローマ:2400万ユーロ)

    攻撃的MFの役割を超えたパフォーマンスを期待されていたが、ローマでのデビューシーズンは度重なるふくらはぎの負傷に苦しんだ。全コンペティションを通じて708分間プレーし、4得点を記録。現在セリエAの順位表で6位につけるローマにとって、パストーレの欠場が最良でなかったのは確かだ。

    29歳となった元アルゼンチン代表MFの価格はこれ以上、上昇することは無いだろう。ローマでは相次ぐ負傷によって高価なベンチウォーマーとなっている。

  8. Getty

    #8 ゴンサロ・イグアイン(ユヴェントス→ACミラン→チェルシー:ローン)

    今シーズンのプレミアリーグ最終節となったレスター戦でも、自身がブルースの選手に値することを証明することができなかった。この試合で見せたひどいパフォーマンスは、またもチェルシーファンの間にタミー・アブラハムへのコールを巻き起こす結果を招いた。

    今シーズン、所属クラブであるユベントスから2度のローン放出を経験(合計コスト1800万ユーロ)。ミランとチェルシーで40試合に出場し、13得点を記録した。ゴールに沈めそこねたチャンスが膨大であることを考えれば、キャリアの将来はイングランドからは遠ざかっていると言えるだろう。

  9. #7 アンドレ=フランク・ザンボ・アンギサ (マルセイユ→フラム:2400万ユーロ)

    マルセイユのファンは、フラムが彼の獲得にクラブ史上最高額を注ぎ込んだことに驚いただろう。この23歳はシーズンのほとんどの期間でリズムを掴むことができず、コテッジャーズが必要としていた中盤の安定性をもたらすことができなかった。

    全大会を通じて得点もアシストもなく、フラムは来シーズンのアンギサの処遇に頭を悩ませているだろう。

  10. Getty

    #6 マウコム(ボルドー→バルセロナ:4100万ユーロ)

    4月になってようやくラ・リーガ初ゴールを挙げたことを考えれば、バルセロナで遅すぎるスタートを切ったといっても差し支えないはずだ。前線の激しいポジション争いに直面するこの22歳は、全コンペティションを通じて21試合に出場し、4得点2アシストを記録した。

    ローマ移籍目前でバルセロナを選択したが、デビューシーズンとして最悪とまではいかないまでも、自身がカンプ・ノウでプレーする権利があること、そして巨額の投資に見合う価値があったことをファンに示すことができなかった。

  11. Getty Images

    #5 アレクサンドル・ゴロヴィン(CSKAモスクワ→モナコ:3000万ユーロ)

    彼もまたロシアW杯で印象的なプレーを見せたにも関わらず、大金による移籍を経た後のクラブで苦戦を強いられた選手のひとりだ。このロシア人アタッカーがリーグ・アンで残した成績は28試合で2得点2アシストという記録であり、シンプルに不十分である。

    まだ22歳とはいえ、散々なシーズンを過ごしたモナコのファンが過度に我慢する姿勢を見せることはないだろう。

  12. Getty

    #4 ティボー・クルトワ(チェルシー→レアル・マドリー:3500万ユーロ)

    ロシアW杯でゴールデングローブ賞を獲得した後、レアル・マドリーに移籍する夢を叶えたが、ベルナベウでの時間はときに悪夢以上のものとなった。

    この27歳は脆弱なDF陣に助けられることもなく、失点につながるショッキングなミスを複数回犯し、今シーズンのラ・リーガでのクリーンシート達成試合はわずか「8」に留まった。背番号1の座をかろうじて守ったが、レアル・マドリーのファンが望んだのはそれ以上の結果だろう。

  13. #3 レアンドロ・パレデス(ゼニト→PSG:4000万ユーロ)

    ロシアでの報道によれば、4カ月のパリ生活を経て、すでにゼニトへの復帰を希望しているようだ。

    この24歳MFはPSGでリーグ戦14試合に出場したものの、チームは自身が先発した11試合のうち3試合で敗戦するなど、周囲をがっかりさせる結果しか残せなかった。ファンはパフォーマンスに納得しておらず、本人もビッグマネーによる移籍を後悔しているようだ。

  14. Getty Images

    #2 トマ・レマル(モナコ→アトレティコ・マドリー:7200万ユーロ)

    「僕にたくさんの期待が掛けられていることはわかっている。現実になるときが来るさ」

    これは、アトレティコ・マドリーにクラブ史上最高額で加入したものの不本意なスタートを切ったレマルからの約束である。アトレティコ・マドリーのシステムへの適応に苦しみ、ラ・リーガ出場30試合でわずか2得点3アシストの記録しか残せていない。輝きを発揮するのに時間を要しているこのフランス人は、CLでも7試合に出場して一度もゴールネットを揺らすことができなかった。

    まだ23歳であり、将来的にアトレティコ・マドリーでスターとなる可能性が残されているものの、デビューシーズンでのパフォーマンスは失望を呼ぶものだった。特にその莫大な移籍金を考えれば尚更のことである。

  15. Getty

    #1 フレッジ (シャフタール・ドネツク→マンチェスター・U:6100万ユーロ)

    ロイ・キーンは直近に行われたマンチェスターダービーの戦犯に彼の名前を挙げたが、レッドデビルズのファンもこのMFに支払った高額の移籍金に騙されたと感じていることだろう。

    このブラジル人は、PSG戦でのパフォーマンスを除いてオールド・トラッフォードでリズムを掴むことができず、ジョゼ・モウリーニョやオーレ・グンナー・スールシャールの下で定位置確保に苦しんだ。ギャリー・ネヴィルは4月、「シーズンを通じて見ているが、フレッジはチャレンジに失敗したときに下がることもボールを取り戻すこともできない。脚がないのさ」と『スカイスポーツ』で語っている。

    ウクライナで5シーズンを過ごしたこの26歳がイングランドに愛着を感じていないのは明らかで、失望のシーズンを過ごした今年のマンチェスター・ユナイテッドの戦犯のひとりとなった。