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レッドカードの“確信犯”?S・ラモスやキーン、バートンら札付きのワルたち【15枚】

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    1ジネディーヌ・ジダン

    ジネディーヌ・ジダンといえばフランスのサッカー史上最も偉大な選手である。驚異的なスキルを持つ彼だが、烈火のごとく激しい気質という大きな弱点もあった。

    2006年ワールドカップ決勝でマルコ・マテラッツィに食らわせた頭突きはあまりに有名だ。それ以前からジダンは試合中に理性を失うことで有名だった。1998年のワールドカップでもサウジアラビアのファド・アミン選手を踏みつけて退場処分になっている。

    クラブでのキャリアでは通算12枚のレッドカード。これは彼ほど優雅で有能な選手にはおよそ似つかわしくないものである。

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    2パトリック・ヴィエラ

    アーセナル、そしてフランス代表のスター選手であったパトリック・ヴィエラ。彼はピッチの上で格別な存在感を示した。しかし、時として気性の激しさばかりが目立つことも。

    闘争的でタフなタックルをするミッドフィルダー、司令官としてのヴィエラの役割はリスクを伴う。

    一歩間違えると彼の思惑とは異なり、レフェリーの反感を買うことになる。

    1990年代から2000年代初期のプレミアリーグの見所といえば、マンチェスター・ユナイテッドのロイ・キーンとヴィエラの一騎打ちであろう。2人はオフ・ザ・ピッチでも好敵手同士であった。

    ヴィエラはキャリアを通してプレミアリーグで8枚のレッドカードを提示され、ディビジョン内の同率ながら記録ホルダーである。

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    3マルク・ファン・ボメル

    レッドカードコレクターとしての名声にだめ押しするかのごとく、マルク・ファン・ボメルは自身のキャリア最後の試合で相手選手に熱のこもったタックルを見舞い、一発退場を食らった。

    オランダ代表選手として世界の名門クラブを渡り歩いた。バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、ACミラン…。しかし、彼の華麗なプレイスタイルが語られることは少ない。

    むしろミッドフィルダーとしての激しいタックルや大胆不敵さにおいて突出していた。残念ながら必ずしもタイムリーにそれを活用することはできなかった。

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    4フランチェスコ・トッティ

    フランチェスコ・トッティは彼の年代で最も才能のある選手の一人だった。しかし、偏屈な性格により、セリエAで11枚もレッドカードをもらっている。

    通算15回も退場させられ、2002年のワールドカップでも退場処分となり、物議をかもした。

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    5セルヒオ・ラモス

    セルヒオ・ラモスはサッカー界屈指のディフェンダーとして名高い。しかし、レアル・マドリーの猛者の懲戒記録は群を抜いている。

    ワールドカップの覇者は、リーガ・エスパニョーラ史上最多記録である20回の退場命令を受けた。彼はまたチャンピオンズリーグでは警告数の覇者でもある。

    ラモスのアグレッシブなプレースタイルを考えれば当然のこととも言えよう。キャリアの最終ステージへ向けて、彼はそのスタイルを貫くことであろう。

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    6ペペ

    レアル・マドリーの元センターバック、ペペこと、ケープレル・ラヴェラン・リマ・フェレイラは好んでカードをもらいに行くことからアンチファンを多く持つタイプの選手だ。

    2014年のワールドカップでは、ドイツのトーマス・ミュラーに頭突きをして一発退場。キャリアを通して多くの乱闘騒ぎの主犯格となった。

    食らったレッドカードの数は2ケタを下らない。シミュレーションやダイブだけではない。そのスポーツマンらしからぬ言動は、過去に多くの批判を浴びている。

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    7パオロ・モンテーロ 

    ウルグアイは驚くほどタフなディフェンダーを擁することで知られるが、中でもパオロ・モンテーロはその旗頭だ。  

    モンテーロはセリエAで歴代リーグ最多記録である16枚のレッドカードを食らい、全部で21枚収集した。

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    8ロイ・キーン

    1990年代から2000年代初期、マンチェスター・ユナイテッドは世界で最も畏れられ尊敬されたミッドフィルダー。このアイルランド人はサー・アレックス・ファーガンソン監督の征服劇の鼓動の中心であった。しかし、彼に欠点がない訳ではない。気性の激しさである。

    キーンは決してひるむことなく、汚いプレーも躊躇しなかった。とりわけパトリック・ヴィエラ、アラン・シアラーとの熾烈な対立、そして最も不名誉なアルフ・インゲ・ハーランドへの一撃。

    レッド・デビルズの元キャプテンとして、プレミアリーグのキャリアの中で7回退場の花道を歩いた。これは歴代トップクラスの数字である。

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    9ヴィニー・ジョーンズ

    現在、ヴィニー・ジョーンズはハリウッドのタフガイとして知られる。銀幕でギャングや恐ろしいミュータントを演じることが多い。しかし、彼のハードなイメージは現役選手時代からきている。

    ウィンブルドンやチェルシーでプレーし、ピッチ上で圧倒的な存在感を示した彼は相手に情け容赦なかった。彼のトレードマークといえばハイタックル。その度にドロドロのピッチ上で誰かがのた打ち回わっていた。

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    10ダンカン・ファーガソン

    エヴァートンの象徴、ダンカン・ファーガソンは別格である。パトリック・ヴィエラとリチャ-ド・ダンと並ぶプレミアリーグのレッドカード最多記録保持者であり、8度退場を命じられている。

    アグレッションは一般的にディフェンダーやミッドフィルダーの特権であるが、ファーガソンは自分をマークする敵に劣らずタフであり、タックルを躊躇しなかった。

    元スコットランド代表のファーガソンは、時として一線を超えるパンチや頭突きの常習犯であった。

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    11リチャード・ダン

    パトリック・ヴィエラとダンカン・ファーガソンと並びリチャード・ダンはプレミアリーグのレッドカード最多記録保持者である。

    元アイルランド代表であるダンは、2005年から2008年の4年間に渡りマンチェスター・シティの年間最優秀選手に選ばれたが、一方でその無謀なプレーの代償を支払った。

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    12エドガー・ダーヴィッツ

    「闘犬」のニックネームがエドガー・ダーヴィッツのプレースタイルの全てを物語っている。だが、不幸なことにその獰猛さは彼をしばしばトラブルに巻き込んだ。

    彼が有能なミッドフィルダーであったことに疑う余地はない。ダーヴィッツはそのプレーの中で存分に攻撃性を発揮した。ユヴェントス、バルセロナ、アヤックス・アムステルダムのスター選手であった彼は、イタリアで8回、チャンピオンズリーグでは4回退場処分となっている。彼はその小柄な体格にも関わらず強靭で、2013年にはスティーブン・ライトにパンチを食らわせている。

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    13ジエゴ・コスタ

    ジエゴ・エスタといえばストライカーがアグレッシブだった時代の象徴である。行く手を阻むディフェンダーに負けじと競り合った。

    しかし、彼のプレイスタイルは行く先々でレフェリーとのトラブルを引き起こした。

    このスペイン代表選手は確かに相手のペナルティーエリアでは脅威である。しかし、彼の危険なプレーは2桁のレッドカードという代償を伴った。

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    14ヘラルド・ベドヤ

    元コロンビア代表ヘラルド・ベドヤはサッカー界のレッドカード最多記録保持者である。その数は何と46回!

    ラシン・クラブ、ミジョナリオスFCにボカ・ジュニアーズといったクラブに所属してきたミッドフィルダーで、暴言を吐いてはカードを浴びせられてきた。

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    15ジョーイ・バートン

    哲学者ジョーイ・バートンと言われる以前、彼は「ザ・パニッシャー」ジョーイ・バートンとして名を馳せた。

    マンチェスター・シティとニューカッスル・ユナイテッドなどでプレーし、プレミアリーグでは6回退場処分となる。リーグ・アンではズラタン・イブラヒモビッチとチアゴ・シウバに一撃を食らわせ、そのキャリアを通してトータル9回も退場処分を受けている。

    バートンはピッチ上で病んでいただけではない。オフ・ザ・ピッチでも暴力沙汰を起こしてきた。若かりし頃の悪童ぶりもさることながら、キャリア後半では心理合戦に戦いの場を移している。