Jadon Sancho Paul Pogba James Rodriguez 2019-20Getty/Goal composite

ポグバ、サンチョ、イニエスタの名前も…1月の移籍市場で大注目の25選手

ついに冬のマーケットが開幕した。1月の移籍市場は、多くのクラブに所属選手の質を深める一時的なチャンスを与える。しかしシーズン最中のこの時期、市場は奇妙な場所と化すこともある。

歴史を振り返れば、この時期に大きな移籍が実現することもあった。近年最も有名な例と言えば、2018年にサウサンプトンからリヴァプールへ移籍したフィルジル・ファン・ダイクが挙げられるだろう。今冬はすでにズラタン・イブラヒモヴィッチやアーリング・ハーランド、南野拓実らがすでに新天地へと旅立った。

2020年1月、さまざまな噂が飛び交う中、移籍市場が始まった。移籍の可能性がある選手たちを見てみよう。

文=ライアン・ケリー/Ryan Kelly

  • Marcos Alonso Chelsea 2019Getty Images

    マルコス・アロンソ|チェルシー|ディフェンダー

    スペイン代表のウィングバックは、数多くのゴールやアシストを華々しく決め、数シーズンかけてチェルシーで最も価値ある選手の1人へと成長してきた。しかしながら、アントニオ・コンテ元監督がチームを去って以来、クラブ内で難しい時期を耐え忍んでいる。フランク・ランパード現監督の下ではレギュラーの座を失ってしまった。

    今冬では、彼を重宝した恩師コンテがインテルへと連れてきたいと考えており、『ガゼッタ・デロ・スポルト』は最優先ターゲットとも報じている。

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  • Cedric Bakambu DR CongoReuters

    セドリック・バカンブ|北京国安|フォワード

    中国スーパーリーグの北京国安での将来が不安定な元ビジャレアルFWにとって、スペインへの帰還は有力な選択肢だろう。

    2018年、年俸1000万ユーロ(約12億円)という高給で中国へ移籍を果たしたが、ほどなくリーグ規約によって減額されることに。その結果、ラ・リーガ周辺でバカンブを求める声が大きくなった。バレンシアやアトレティコ・マドリーなどがオファーを出したと伝えられている。

  • Emre Can Juventus 2019Getty Images

    エムレ・ジャン|ユヴェントス|ミッドフィルダー

    ユヴェントスでの挑戦は幸せなものではなく、ドイツ代表MFはトリノでの序列が下っていく一方だ。1月にクラブを去るという考えを強めつつある。とりわけ、今シーズンのチャンピオンズリーグ登録メンバーから漏れたことで堪忍袋の緒が切れ、自身の立ち位置について不満を漏らすようになった。

    元リヴァプールMFは、興味深いことにマンチェスター・ユナイテッドの選手としてプレミアリーグ復帰が伝えられている。ポール・ポグバの代役の1人となる可能性もあるようだ。

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  • Edinson Cavani PSG 2019-20Getty Images

    エディンソン・カバーニ|PSG|フォワード

    得点力不足に悩まされるアトレティコが、すでに個人合意に達したとも伝えられているウルグアイ代表の点取り屋。しかし、PSGとの契約が今季で満了となる32歳には、チェルシーやマンチェスター・Uも関心を示しているようだ。

    夏の契約満了をもってフリーで新天地を求める可能性も指摘されているが、PSGとしては移籍金を獲得できる1月の放出も考慮し始めているという。金額は1000万ユーロ(約12億万円)程度と見込まれている。

  • Moussa Dembele Lyon 2019-20Getty Images

    ムサ・デンベレ|リヨン|フォワード

    2018年のリヨンに加入でフランス復帰を果たして以来、トップコンディションを取り戻した。今季は18試合で10ゴールを奪っており、再びヨーロッパのエリートクラブが関心を示している。

    『スカイスポーツ』の報道によると、チェルシーが熱心な関心を示しているという。フランク・ランパードは、スタンフォード・ブリッジの英雄にして、盟友ディディエ・ドログバと同じような特徴を持ったと評価しているとも言われており、獲得を熱望しているようだ。

    チェルシーでは出番を失うオリヴィエ・ジルーとミヒー・バチュアイの退団も迫っている。若さと強さ、高い得点力を備える23歳FWは、ランパードの求めるすべての能力を有している。

  • Christian Eriksen Tottenham 2019-20Getty Images

    クリスティアン・エリクセン|トッテナム|ミッドフィルダー

    昨年夏の移籍市場で退団希望を明かしたが、結局移籍は実現せず。今季はノースロンドンでプレーを続けているが、今のところフォームを失い、レギュラーの座を失いつつある。

    昨夏、主にエリクセンを求めていたのはレアル・マドリーとバルセロナだったが、今回の獲得レースで先頭を走っているのはマンチェスター・ユナイテッドのようである。しかしながら、才能あふれるデンマーク代表にはユヴェントスやPSGのようなクラブも興味を持っている。

  • Gedson Fernandes BenficaGetty

    ジェドソン・フェルナンデス|ベンフィカ|ミッドフィルダー

    20歳のポルトガル代表MFはマンチェスター・Uのトップターゲットの1人と言われており、『スカイスポーツ』も近い将来ベンフィカを去ると伝えた。

    1億ポンド(約141億円)の契約解除金が設定されているが、このところエスタディオ・ダ・ルイスで出場機会を失っていることを考量すれば、移籍金はより安価となるだろう。もし、少なくとも3500万ポンド(約49億円)は必要になると予想されており、ベンフィカはまずはローンで放出するとも伝えられた。

  • Olivier Giroud ChelseaGetty Images

    オリヴィエ・ジルー|チェルシー|フォワード

    ワールドカップ優勝の立役者となったフランス代表FWは出場機会を熱望しており、レギュラーで出場できるクラブへとすぐにでも旅立つことを考えている。

    長身ストライカーにはウェストハムやレンジャーズ、興味深いことに古巣アーセナルも関心を示しているようだ。その他フランス復帰も騒がれており、本人も故郷を懐かしむ発言を残している。デンベレを放出した場合、リヨンが代役として引き入れる可能性も考えられる。

  • Andres Iniesta Vissel KobeGetty

    アンドレス・イニエスタ|ヴィッセル神戸|ミッドフィルダー

    バルセロナで栄光を築き、現在日本でプレーするスターは、全盛期は過ぎたものの引く手数多だ。

    アルゼンチンのエストゥディアンテス会長フアン・セバスティアン・ベロンは交渉の事実を認めており、その他ロサンゼルス・ギャラクシーやモントリオール・インパクト、デビッド・ベッカムがオーナーを務めるインテル・マイアミなど、MLS移籍も騒がれている。

    本人は神戸残留を決断し、オファーを断ったとも伝えられているが、その去就には注目が集まっている。

  • Lorenzo Insigne NapoliGetty Images

    ロレンツィオ・インシーニェ|ナポリ|フォワード

    カルロ・アンチェロッティがエヴァートンの監督に就任したことで、古巣ナポリとのコネクションが強まったとも報じられている。深刻な得点力不足に悩まされる知将は、教え子の獲得で解消しようと考えているという。

    しかしながら、本人は下部組織から一筋を貫くナポリに強い愛着を感じており、交渉は難航するだろう。なお、元ユヴェントスFWモイゼ・ケーンとのトレードも囁かれている。

  • Lautaro Martinez, Inter trainingGetty

    ラウタロ・マルティネス|インテル|フォワード

    今季公式戦23試合で14ゴールと大ブレイクを果たした22歳。アルゼンチン代表で最も才能あふれるストライカーは、インテル移籍当初から多くの注目を集めており、クラブ首脳陣も保有し続けることは難しいだろうと認めていた。

    最も噂にあがっているクラブは、ルイス・スアレスの後継者を探しているバルセロナだ。本人も同郷のスーパースター、リオネル・メッシの隣で欧州王者を目指すことは喜びとも語っており、噂を否定していない。

    なおカタルーニャの巨人がポールポジションにいることは間違いないが、マンチェスター・シティも狙っていると報道されている。

  • Nemanja Matic Manchester United 2019-20Getty

    ネマニャ・マティッチ|マンチェスター・ユナイテッド|ミッドフィルダー

    オーレ・グンナー・スールシャール監督はマンチェスター・Uに新しい時代をもたらそうとしており、31歳のセルビア代表MFが改革の次の犠牲者になる可能性がある。

    スールシャールのもとではレギュラーではなく、カップ戦要員だ。本人もオールド・トラッフォードでの時代が終わりを迎えつつあることに気づいており、「何と言っていいかわからない。契約はまだ6カ月残っているし、1月に何が起こるか見てみよう」とし、「契約を延長するか、新天地を探すか。マンチェスター・Uには僕との契約を延長する選択肢があるけど、クラブのプランが僕のプランと合うか、双方で考えることになるだろう」とコメントした。

    有力な移籍先として、インテルが挙がっている。

  • Pedro Chelsea Europa League 2018-19Getty

    ペドロ|チェルシー|フォワード

    イングランドでプレミアリーグやFAカップ、ヨーロッパリーグ優勝を経験したが、プロとしてのキャリアを始めたバルセロナへの復帰にこだわっていると伝えられた。

    32歳の元スペイン代表ウインガーは、再びカンプ・ノウでプレーするチャンスがあれば「すべてを捨てる」だろうが、新しい世代を開拓しようとしているバルサが獲得に乗りだすかどうかは未知数である。

    より現実的な選択肢は、華々しいスターが晩年を謳歌するMLSだ。ニューヨーク・シティや、ベッカムオーナーのインテル・マイアミが興味を示していると言われている。

  • Paul Pogba Manchester United 2019-20Getty Images

    ポール・ポグバ|マンチェスター・ユナイテッド|ミッドフィルダー

    敏腕代理人のミノ・ライオラは、1月の退団という考えは捨てたかもしれない。しかしW杯優勝メンバーを引き留めるには、タイトルが必要だとクラブに警告したことは確かである。

    ヨーロッパでの成功を求めるユヴェントスが再獲得を狙っていると言われ、現在ポールポジションにつけている。また昨夏熱心な関心を示していたレアル・マドリー、バルセロナなどオファーはキリがないだろう。

    アドリアン・ラビオ|ユヴェントス|ミッドフィルダー

    新たな成功を求めてパリを去った24歳だが、トリノでのキャリアは成功と言い難い。序列はブレーズ・マテュイディやサミ・ケディラよりも下であり、チームを去る準備を整えているのではないかという憶測が生まれている。

    アーセナルが興味を示していると報じられており、完全移籍オプションつきの短期レンタル移籍もあり得るようだ。

  • Adrien Rabiot Juventus 2019Getty Images

    アドリアン・ラビオ|ユヴェントス|ミッドフィルダー

    新たな成功を求めてパリを去った24歳だが、トリノでのキャリアは成功と言い難い。序列はブレーズ・マテュイディやサミ・ケディラよりも下であり、チームを去る準備を整えているのではないかという憶測が生まれている。

    アーセナルが興味を示していると報じられており、完全移籍オプションつきの短期レンタル移籍もあり得るようだ。

  • Marcos Rojo Manchester UnitedGetty Images

    マルコス・ロホ|マンチェスター・ユナイテッド|ディフェンダー

    スールシャールの下でオールド・トラッフォードのキャリアは終焉に近づいており、クラブはオファーを待ち続けているという。

    すでにアクセル・トゥアンゼベやブランドン・ウィリアムといった若手選手よりも序列は下で、クラブ側は週16万ポンド(約2,200万円)にも及ぶ給与をカットすることを望んでいるだろう。予想される行き先としてはセリエAのフィオレンティーナ、またPSGの名前も挙がっている。

  • James Rodriguez Real MadridGetty Images

    ハメス・ロドリゲス|レアル・マドリー|ミッドフィルダー

    バイエルンへの期限付き移籍を終え、今季レアル・マドリーへ復帰。多くの噂が立ったが、“ロス・ブランコス”でのキャリアを形成するために残留を決断している。

    しかしながらジネディーヌ・ジダン監督との関係、また負傷によって困難な時期が続き、プレミアリーグ移籍が騒がれ始めた。恩師アンチェロッティ率いるエヴァートンが有力な候補と言われ、 イングランドへ移籍が具体化していると広く報じられている。なお、過去にはアーセナルやチェルシーとも噂があった。

  • Jadon Sancho Borussia Dortmund 2019-20Getty Images

    ジェイドン・サンチョ|ボルシア・ドルトムント|フォワード

    移籍金処分軽減により、チェルシーはクラブ史上最高額となる8000万ポンド(約114億円)を超える金額を用意している。

    ドルトムント側は素行不良に加え、ハーランド獲得によってオファーを受け付けるつもりだと報じられた。最も熱心なクラブはチェルシーのようだが、スカッドの若返りを図るマンチェスター・Uも競合の1つだ。

  • Leroy Sane Man City 2019Getty Images

    リロイ・サネ|マンチェスター・シティ|フォワード

    昨年夏にバイエルン移籍間近まで迫っていたが、前十字靭帯の大ケガで取り消しに。しかし、ドイツ王者は1月の獲得をあきらめていない。

    マンチェスター・Cは昨夏1億3500万ポンド(約190億円)を要求したようだが、負傷や2021年までの契約を更新していない状況もあり、かなりの減額を迫られることが予想される。

  • Jean Clair Todibo BarcelonaGetty Images

    ジャン=クレール・トディボ|バルセロナ|ディフェンダー/ミッドフィルダー

    バルセロナは、20歳DFにトップレベルでの経験を積ませるため、レンタル移籍を考慮していることが伝えられた。

    最終ラインだけでなく、中盤でもプレーできるフランス人の獲得レースは、ミランがリードしていると見られる。しかし『Foot mercato』によると、ヘルタ・ベルリン、サウサンプトン、シャルケ、バイエル・レバークーゼントなど多くのクラブが注視しているようだ。

  • Dayot Upamecano RB Leipzig 2019-20Getty Images

    ダヨ・ウパメカノ|RBライプツィヒ|ディフェンダー

    アーセナル最大の問題がディフェンスであることは広く知られており、冬のマーケットでセンターバックの補強を進めることは、ミケル・アルテタ新監督も示唆している。

    昨年の夏にはフランスU-21代表の獲得に失敗したガナーズだが、ボトムハーフからの上昇を目指す中で金額を上げてオファーする可能性もある。しかし、もはや安い買い物ではなく、ライプツィヒは5000万ポンド(約71億円)を超える金額を要求するようだ。

  • Arturo Vidal Bayern Munich 2019-20Getty Images

    アルトゥーロ・ビダル|バルセロナ|ミッドフィルダー

    バルセロナでの処遇に不満を抱いており、先日にはボーナス未払いで訴えを起こすことを示唆。関係は悪化し続け、スペイン王者でのキャリアは終焉が迫っている。。

    ユヴェントスとバイエルンで輝いたチリ代表MFは1月のセリエA移籍を明言し、インテル移籍が有力視されている。副会長にしてクラブのレジェンド、ハビエル・サネッティは「ビ人柄もよく経験もある選手だ。何が起こるか見てみよう。我々は、確実にチームのレベルをあげてくれる選手と話をしている」と交渉を認めた。

  • Timo Werner RB Leipzig 2019-20Getty Images

    ティモ・ヴェルナー|RBライプツィヒ|フォワード

    今季公式戦25試合で23ゴールと覚醒したドイツ代表FWだが、かねてからプレミアリーグへの移籍を希望していると言われており、その夢は実現しそうな段階にあるようだ。

    最も適したクラブはリヴァプールと言われていたが、今冬には日本代表アタッカーが加入。争奪戦はチェルシーが制すると伝えられている。ブルーズは1億5000万ポンド(約214億円)近い金額を用意しているとも報道されており、ライプツィヒは高額な報酬のほうに目を向ける可能性が高い。

  • Granit Xhaka Arsenal 2019-20Getty Images

    グラニト・ジャカ|アーセナル|ミッドフィルダー

    主将を務めていながらも、サポーターとの衝突。アームバンドを外すことを強制された形となったスイス代表MFは、ヘルタ・ベルリンとの合意も伝えられた。

    しかし、アルテタ監督就任で風向きが変わり、再び重要な存在に。新監督は「残留するだろう」とも話しており、噂は沈静化しつつある。

  • Wilfried Zaha - Crystal Palace 2019-20Getty

    ウィルフリード・ザハ|クリスタル・パレス|フォワード

    「ザハは売り物ではない。(幹部の)保証など必要ない。我々は売ろうとしていない。私は、ザハを売りたがっているものなどクラブに誰1人いないと思っている。もちろん、どこからオファーが来るかは誰にもわからないし、選手の誰かに真剣なオファーがくれば、いつだってクラブの幹部たちはそれを真剣に扱うだろう」

    こうしたロイ・ホジソン監督の断固とした姿勢にもかかわらず、クリスタル・パレス首脳陣は厳しい戦いを強いられている。最も近づいているのはチェルシーであり、後半戦は青いユニフォームを着ている可能性も十分に考えられる。

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