ワールドカップは予測不能の荒波だ。巨人が倒れるにはたった一つのミスで十分。シンデレラが台頭し、W杯史に永遠に名を刻むには、たった一つの番狂わせで十分だ。 この大会を予測するのは愚か者の所業——特にスター選手が揃う48チーム制ではなおさらだ。この夏の“必然的な混乱”に向けて、大胆不敵な予測を掲げる愚か者たちが現れた。
W杯開幕を前に、GOALのトム・ヒンドルとライアン・トルミッチが、2026北中米大会におけるサッカー界の超大物スターたち、無名の選手たちの運命を、大胆に予測した。
GOALワールドカップは予測不能の荒波だ。巨人が倒れるにはたった一つのミスで十分。シンデレラが台頭し、W杯史に永遠に名を刻むには、たった一つの番狂わせで十分だ。 この大会を予測するのは愚か者の所業——特にスター選手が揃う48チーム制ではなおさらだ。この夏の“必然的な混乱”に向けて、大胆不敵な予測を掲げる愚か者たちが現れた。
W杯開幕を前に、GOALのトム・ヒンドルとライアン・トルミッチが、2026北中米大会におけるサッカー界の超大物スターたち、無名の選手たちの運命を、大胆に予測した。
Getty Images Sportそう思わないか? これこそがネイマールなんだ。彼はいつだってどこか“居座って”いる。 カルロ・アンチェロッティ監督は厳しい規律主義者だが、チームの調和も重視する。重要なのは、ブラジルがネイマールを心から愛していること。チームのみならず国民全体が彼を愛している。ロドリゴは今週初め、ネイマールの招集は「言うまでもない」と発言した。実際かなり深刻に見えた膝の負傷からの回復も順調に進んでいるようだ。
問題は“彼がそこに居る”時の対応だ。ベンチでハイタッチを交わし、水分補給の合間にブラブラしているネイマールを正当化するのは難しい。 しかし、この攻撃的MFが帯同するなら、出場させるべきだ。セレソンには中盤に活気と創造性、そしてヴィニシウスに不当に課せられた負担を分担できる選手が必要だ。もし誰かが使えるなら……彼しかいない。今後の展開に注目だ。
Getty1954年のW杯で韓国は苦戦を強いられた。初戦でフェレンツ・プスカシュ率いるハンガリーに9-0で大敗し、続くトルコ戦でも7-0で敗れ、グループステージ敗退が決まった。その後、大会の拡大や形式変更を経てもなお、この16失点はW杯史上1大会における最多失点記録として残っている。
今夏、この記録が塗り替えられるかもしれない。複数のチームが大敗する可能性が十分にある。
参加チームが48チームに拡大されたことに伴い、過去のW杯では出場すら叶わなかった国々が出場権を獲得している。 カーボベルデ、キュラソー、ヨルダン、ウズベキスタン。この4チームは初出場で、これまでに経験したことのないレベルの相手と対戦することになる。例えばキュラソーはドイツ、コートジボワール、エクアドルと対戦。ウズベキスタンはポルトガルとコロンビア、ヨルダンはアルゼンチン、アルジェリア、オーストリアと対戦する。
さらに厳しい状況になる可能性もある。番狂わせが必要ではあるが、スリナムとニューカレドニアにもプレーオフ経由での出場権獲得の可能性がある。両国の世界ランキングはそれぞれ123位と149位だ。
実力差が極端なため、一方的な試合が予想される。下位チームは韓国が記録した不名誉な記録を避けるべく奮闘するが、歴史に残る大敗を喫する可能性も否定できない。
Gettyポルトガルは非常に手強いチームだ。間違いなく世界最高峰の攻撃的才能が集まっている。中盤は脅威的でサイドの選手は電光石火の速さだ。確かに右サイドの守備はやや手薄で、センターバックが課題かもしれない。だがピッチのいたるところにスター選手がいる。
しかし、一つ大きな懸念事項がある。40歳でサウジ・プロリーグでプレーする選手のことだ。現在のクリスティアーノ・ロナウドは自己記録を更新するためーー1000ゴールを挙げたい。可能な限りのタイトルを勝ち獲りたい。このW杯でリオネル・メッシのサッカーにおける最高の功績に並ぶことを証明したいーーように見える。となるとロナウドはチームのバランスを完全に崩してしまうだろう。
彼を封じ込める組織力とカウンターを仕掛ける運動能力を備えた相手なら、ポルトガルをトランジションで圧倒できるはず。これはグループKの順位に大きく左右するということだ。コロンビアが予想通りの強さなら(詳細は後述)、ポルトガルは決勝トーナメント1回戦で厄介な相手と対戦することになる。例えばクロアチアの可能性もあり、決して楽な試合にはならないだろう。
Getty Images Sportイタリア代表がグループBの勢力図を大きく変えるだろう。
イタリア代表はここしばらく不振が続いている。アズーリは過去2回のW杯出場を逃し、20年前に優勝カップを掲げて以来、W杯ではわずか1勝しか挙げていない。今回も欧州プレーオフに臨むが、このチームを追う者なら誰でも、それが“決して確実ではない”と知っている。
イタリアサッカーの欠点は繰り返し指摘されてきた。その欠陥がセリエAと代表双方のクオリティー低下を招いている。アッズーリの弱点は明らかだ。 イタリアは一世代にわたって真にダイナミックな選手を輩出していない。チームの最優秀ストライカーであるマテオ・レテギはサウジアラビアでプレーしている。ディフェンダー陣は往年のレジェンドたちのクオリティには程遠い。これらの事実を総合すると、平凡なチーム像が浮かび上がる。予選でノルウェーに完敗し、自らを窮地に追い込んていったチームだ。
この窮地から脱却できるか? 可能性はゼロではないが、賭けるべきではない。勝敗は紙一重であり、イタリアには試合の流れを変える選手(ゲームチェンジャー)がいない。つまり、W杯が懸かった最悪のタイミングで、逆に相手に流れを握られる危険性を秘めているのだ。
Getty Imagesさて、これはややこしくなりそうだ。今回のW杯で「勝ち点」とは何を指すのか? 確かに、過去最多の48チームが参加する。つまり、グループステージの試合が楽になることを意味している。しかし同時に、決勝トーナメントの試合がより厳しくなる可能性も示唆している——つまり、物事がうまくいかなくなる可能性も増えるのだ。
そんななか、コロンビアには、真の優勝候補として結果を出せるすべての要素が揃っている。守備は鉄壁、指導者は指導力に優れ、経験豊富な選手もそろい、ルイス・ディアスという本物のスター選手を擁している。明らかな弱点は見当たらない。開催地・アメリカでのファンのサポートも圧倒的だろう。
2024年のコパ・アメリカでは強豪と互角に戦えることを証明した——。決勝でアルゼンチンに延長戦で敗れたのは恥じるべきことではない。今回も同様の活躍が期待できるということだ。グループステージを勝ち抜けば、そこからが本番だ。準々決勝でアルゼンチンを避けるには、時折優位な結果が必要となるだろう。 しかし運が味方すれば、準決勝進出も十分可能だと考える。非常に好感が持てるチームである。
Gettyミロスラフ・クローゼはW杯通算16得点を記録し、今なお大会歴代最多得点者である。しかしリオネル・メッシが迫っている。あと3得点でクローゼに並び、大舞台での自身のレガシーをさらに確固たるものにできる。
とはいえ、今夏にクローゼの記録を破る可能性が最も高いのはメッシではなく、実はキリアン・エムバペだろう。
メッシの13得点に迫る12得点を記録しているエムバペは、今夏にアルゼンチン人選手とドイツ人選手の両方を追い越す勢いがある。2018年のW杯ロシア大会では決勝で2得点を含む6得点を挙げ、22年には決勝でのハットトリックを筆頭に8得点を記録した。 わずか27歳ながら、今大会でW杯史上最高の選手としての地位を確固たるものにできる可能性がある。
メッシを飛び越えてクローゼの記録を塗り替えることができれば、まだ十分な余力があるうちに歴史に名を残すことになるだろう。
gettyラミン・ヤマルは今年、バルセロナで卓越した活躍を見せている。多くの人が彼をリオネル・メッシと比較するが、おそらくネイマールに近い存在だ——あらゆるトリック、フリック、スピンを駆使する。世界最高の選手ではないにせよ、間違いなくトップ3に入る。
しかし若手選手には過度の疲労という重大な危険も伴う。ヤマルはバルセロナでトップレベルのサッカーを2年以上もプレーし続けている。彼がクラブにとって頼れる存在であることに疑いの余地はないが、それには疲労と負傷のリスクがつきまとう。 リーガ・エスパニョーラでバルサ攻撃陣の中で最も多くの出場時間を記録しており、それをW杯に拡大すれば、疲労の状況はさらに懸念される。3月時点で、今シーズンの出場時間はすでに3000分に迫っているのだ。
端的に言えば、疲労が限界に近づいている可能性がある。バルサがチャンピオンズリーグで勝ち進み、リーガ優勝も狙うなら、18歳のスペイン人選手はW杯開幕時点ですでに60試合を消化している状態となる。疲れた足とアメリカの太陽? ラミン・ヤマルの初W杯は、多くの人が期待するような華やかな舞台とはならないかもしれない。