Rapinoe Henry Bronze split picGetty/Goal

なでしこの名前は?女子W杯ベストイレブン…ラピノーらアメリカから5名が選出

FIFA女子ワールドカップ2019は、アメリカ合衆国がオランダを下して優勝を成し遂げ、閉幕した。『Goal』が選ぶ大会ベストイレブンには、アメリカの選手が5人を占めている。ジル・エリス監督率いるアメリカは、全7試合をすべて勝利し、非常に統率のとれたパフォーマンスを見せつけて、同国にとって初めてのワールドカップ連覇を成し遂げた。

ベストイレブンには、もちろんメーガン・ラピノー、ローズ・ラベル、サマンサ・メウィスが選ばれているが、他にもオランダから2人、イングランドから2人、フランスから1人を選出。中盤を厚くした4-3-1-2の布陣となる。これは今大会で主流となった中盤での支配を象徴する存在だ。

XI CDM
  • Megan Rapinoe Women's World Cup 2019Elsa

    1FW:メーガン・ラピノー(アメリカ)

    ホワイトハウスとドナルド・トランプ大統領に対する発言で、フランスのマスコミに大きく取り上げられることとなったが、同時にピッチでの責任も果たすことができる選手である。決勝トーナメントの最初の2試合、スペイン戦とフランス戦で2得点を奪った34歳は、比類なき創造性を持った選手であり、チームを率いることに長けたリーダーである。オランダとの決勝では、先制点となったペナルティキックを冷静に決めた。

    次点:エンドラー(チリ)、バルトリ(イタリア)、フィッシャー(スウェーデン)、エムボク(フランス)、スピッツェ(オランダ)、アスラニ(スウェーデン)、カー(オーストラリア)

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  • Ellen White England 2019Getty Images

    2FW:エレン・ホワイト(イングランド)

    恐るべきシュート決定率を誇るエレン・ホワイトは、新シーズンからマンチェスター・シティの攻撃を補強することになるが、今大会ではフィリップ・ネヴィル監督率いるイングランドの至宝であった。献身的に守備に戻る姿も、大会ベストイレブンに選ばれるポイントを多く積み重ねる要因であった。

  • Rose Lavelle USWNT Women's World Cup 2019

    3MF:ローズ・ラベル(アメリカ)

    中盤の2人のチームメイトをカバーする能力に優れたローズ・ラベルは、それだけにとどまることなく、ゴール前30メートルの地点で決定的な仕事をする。決勝戦で得点を挙げてアメリカ代表を連覇に導き、首都ワシントンを大いに騒がせることとなった。

  • Amandine Henry Marta France Brazil World Cup Women 23062019Getty

    4MF:アマンディーヌ・アンリ(フランス)

    フランス代表のキャプテンにして、敗退した準々決勝でも随一の活躍をした選手であり、充分にその立場に値する選手である。29歳のミッドフィルダーは、高潔なフランス代表の中心選手であり、最後まで決してあきらめなかった。ブラジル戦での延長での得点は、彼女の努力の結実を象徴しているといえよう。

  • Julie Ertz USWNT 2019Getty Images

    5MF:ジュリー・アーツ(アメリカ)

    相手の攻撃の芽を摘む役割に徹し、アメリカを優勝という栄光へ導いた。アメリカの勝者のメンタリティを知る典型的な選手である。勝利を渇望しながらも自分の役割を熟知し、チームメイトのラベルやメウィスが攻めこみすぎた場合に、空いた穴を埋める役割をこなした。優勝という光の中で、決して隅に置けない選手である。

  • Samantha Mewis USA USWNT Sweden Women's World Cup 2019Alex Grimm

    6MF:サマンサ・メウィス(アメリカ)

    ジル・エリス監督率いるアメリカの4-3-3のシステムにおいて、26歳のメウィスは、リズムを生みだすことのできる選手であり、チームのバランスを完璧に保つことができる。プレッシングや、ポゼッションのコントロールをめぐる争いにおいて強い存在感を示す選手で、必要な場面には必ず顔を出し、2ゴール4アシストを記録した。

  • Eriksson SwedenGetty Images

    7DF:マグダレーナ・エリクソン(スウェーデン)

    チェルシー所属で、今大会は勝利への意欲と個性を大いに発揮したことが、数字にも表れている(タックル成功率55%、デュエル勝率58%)。4-4-2のスウェーデンのシステムで、攻守において危険な存在としての才能を見せつけた。今後何年も活躍することが期待される前途有望な選手である。

  • Becky Sauerbrunn USWNTJustin Edmonds

    8DF:ベッキー・サワーブラン(アメリカ)

    アメリカ代表のベテランCBにして、2度の世界チャンピオンを成し遂げた34歳。最終ラインを率いて、時には危ないシーンもあったが、つねに適切な指示を出し、味方を落ち着かせるコーチングもできる。やるべきことをやるという信念のもと、ピンチをチャンスに変える力を持っている。

  • Alex Morgan Stefanie Van der Gragt USWNT USA Women's World Cup 2019Robert Cianflone

    9DF:ステファニー・ファン・デル・フラフツ(オランダ)

    軽々と空中戦をこなし、執拗なディフェンスで、オランダを今大会の決勝まで導いたが、イタリア(準々決勝)やスウェーデン(準決勝)との緊迫した試合で活躍した。バルセロナ所属で、ミスも時にはあるが、アメリカとの決勝以外で苦境に陥ることはなかった。

  • Lucy Bronze England 2019

    10DF:ルーシー・ブロンズ(イングランド)

    オリンピック・リヨン所属で、リヨンの右サイドを彩る選手。デュエルの勝率は3分の2を超え、攻撃でもアシスト2本、チャンスメイク9回を誇る。イングランド代表の背番号2として、フィリップ・ネヴィル監督に絶賛されており、同監督は次回のバロンドールは彼女だと言ってはばからない。

  • Sari van Veenendaal NetherlandsPro Shots

    11GK:サリ・ファン・フェーネンダール(オランダ)

    大会後、FIFAがベストGKに選んだアーセナル所属の選手だ。今大会、初めて決勝にたどり着いたオランダ代表の躍進を支えた中心選手である。すべての試合で目覚ましい活躍を見せ(シュートストップ数23)、間違いなくチームの柱であった。

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