インテルなどで世界トップと渡り合い、2021年からはFC東京に帰還している長友佑都。日本代表の元同僚である本田圭佑を発起人とする「4v4 JAPAN CUP U10 2023 presented by au」に遠藤保仁や李忠成ら盟友とともに参加し、レジェンドマッチでは熱い戦いを繰り広げた。「ABEMA」にて無料生中継されたレジェンドマッチ後のインタビューでは、自身のプレーに込めた思いや盟友たちと再会して感じたことを明かした。【取材日：2023年12月26日／聞き手＝上村迪助（GOAL編集部）／取材協力＝ABEMA】
■「どんな状況でも負けたくない」
(C)Hiroto Taniyama「4v4 JAPAN CUP U10 2023」とは、本田圭佑が発起人として考案したU-10年代(小学4年生以下)の4対4のサッカー全国大会だ。同年代では史上初の全国大会となったが、7,500人超の選手たちが国内各地で熱い戦いを繰り広げ、勝ち上がった2チームが2023年12月26日に行われた決勝戦に出場した。
決勝戦後には、優勝チームがレジェンド選手たちで構成されるスペシャルプロチームと対戦。レジェンド選手としては、本田を初め、長友や遠藤保仁、乾貴士、家長昭博、酒井高徳、宮市亮、李忠成が参加した。
そして、U-10年代のチームとスペシャルプロチームの試合後には、レジェンド選手同士によるレジェンドマッチも開催。U-10年代の試合を観に来た子どもたちの声援が響き渡る中、名手たちが熱戦で大いに盛り上げた。試合後、長友は大会への想いを語ってくれた。
――U10年代初の全国大会が開催できたことの意義は？
まずはこのU10の大会で、全国大会を目指して目標があるというところは、子どもたちも日々のモチベーションになると思います。
――ルールは5人制フットサルに準じつつ、GKの攻撃参加も促すようなものとなっていました。
4対4っていうところですごく運動量が必要で、フィジカル的にもかなり良いのではないかと思います。
――子どもたちのプレーを見てどのように感じましたか？
僕たちに『勝ってやろう』という気持ちがかなり伝わってきましたし、その気持ちを受けて僕らも『負けたくないな』と何か意地のようなものが出てきて。本当に楽しかったですね。
――レジェンドマッチを通して伝えたかったことは？
オフの選手が多かったり、フィジカル的に難しかったりする中でも、やっぱりピッチに入ると『どんな状況でも負けたくない』という気持ちがありました。その気持ちという部分を、まず子どもたちには見てほしかったなと思います。
■盟友たちと再会
(C)Hiroto Taniyamaレジェンド選手として集ったメンバーは、アルベルト・ザッケローニ元監督時代の代表の同僚など、長友と同世代の選手たちが中心となった。「4v4 JAPAN CUP U10 2023」の開催に際し、長友の存在は本田にとっても重要なものだったようだ。長友が大会参加時のやり取りを明かしている。
――参加にあたり、本田選手とはどのようなどのようなやり取りがありましたか？
早い段階から、来てほしいということで（連絡を受けた）。かなり彼自身も力を入れているし、そして何よりも『子どもたちが本気になって、目の色を変えて、トップを目指している。その姿を見てほしい』ということは彼も言っていました。
――同世代の選手たちと改めて会話して感じたことは？
一緒に日の丸を背負って戦った選手たちと会えて、すごく思い出が蘇ってきて、色んな話をしました。やっぱり戦ってきた仲間というのは、かけがえのないものだなというのは感じました。
――ファン、サポーター、さらに子どもたちへのメッセージをお願いします。
いつも応援ありがとうございますという感謝の思いが1番です。あとはまだまだ僕も現役を続けているので、まだまだピッチの中で、戦う姿を子どもたちにも見てほしいなと思います。
Profile
■MF 長友 佑都（ながとも・ゆうと）
1986年9月12日生まれ、37歳。愛媛県出身。170cm、68kg。右利き。明治大-FC東京-チェゼーナ（イタリア）-インテル（イタリア）-ガラタサライ（トルコ）-マルセイユ（フランス）を経て2021年にFC東京に完全移籍で復帰。日本代表としては歴代2位の142キャップを記録。2010年、2014年、2018年、2022年ワールドカップ（W杯）に主力として出場し、3度のベスト16を経験した。（2024年1月12日時点）