ブレーメンに加入した菅原由勢は、日本人の母を持つチームメイトのGK長田澪に、将来的には日本のA代表を選んでほしいようだ。ドイツ紙『ビルト』が伝えている。
現在25歳の菅原は今夏、サウサンプトンからのレンタルでブレーメンに加入。新天地では、加入直後のブンデスリーガ第2節レヴァークーゼン戦からレギュラーに定着し、ここまで全試合に右サイドバックとして先発出場。すでに1アシストを記録したほか、チームメイトが決め切れなかったPKを獲得するなど、攻撃面でも持ち味を発揮し始めている。
加入当初、U-21ドイツ代表のGKでもある長田(ドイツでの登録名は“ミオ・バックハウス”)との関係について「僕たちはもう親友のようなものですよ」と語っていた菅原だが、『ビルト』のインタビューでは、将来的に現在21歳の日独ハーフを日本代表を待ち受けるA代表の選択にも言及。次のように語った。
「日本代表はどんどん強くなっています。日本を選ぶのは、とても良い決断だと思います。彼はいまU-21でプレーしているので、まだ決める必要はありませんが、いずれその時が来たら、日本を選んでくれたらうれしいですね」
一方で、菅原も代表の選択が長田にとって簡単なものではないことを承知しているようだ。「もちろん、彼にとっては難しいことです。ドイツもまたサッカー大国ですから」と認め、その複雑な立場に理解を寄せた。
なお、ミヒャエル・ツェテラーのフランクフルト移籍に伴いブレーメンの正GKに指名された長田は、第4節バイエルン・ミュンヘン戦前のトレーニングで肩を負傷。『ダイヒシュトゥーベ』によれば、バイエルン戦に続き第5節ザンクト・パウリ戦も欠場したGKは、10日に全体練習へ復帰したという。


