フライブルクはテストマッチでカールスルーエと対戦し、その中で鈴木唯人がついに加入後初ゴールを挙げた。
フライブルクは9日、非公開のテストマッチで2部カールスルーエと対戦。ユリアン・シュスター監督はほぼ全員をサブメンバーで構成した4-1-4-1の布陣を採用し、10月の代表ウィークで日本代表から外れた鈴木を2シャドウの一角として起用した。すると、その鈴木をはじめ、左ウイングのデリー・シェアハントやセンターFWのイゴル・マタノヴィッチら、今夏新加入の選手たちがそろって複数の得点に絡む活躍を見せ、チームを7-0の大勝に導いた。
ドイツ誌『キッカー』によれば、鈴木は4分にマタノヴィッチの先制点を演出し、66分にはシェアハントのチーム6点目をアシスト。さらに78分には左サイドから鋭くカットインして放ったシュートでダメ押しの7点目を決めたという。この日、2ゴール1アシストを記録したマタノヴィッチとシェアハントと同様に、鈴木も3スコアポイント(ゴール+アシスト)をマークし、今夏ブレンビーからの加入後、待望の初ゴールを飾った。
また、地元紙『バーディシェ・ツァイトゥング』は「特にこれまで出場機会の少なかった攻撃陣のシェアハント、マタノヴィッチ、鈴木の3人が、この試合で最高のパフォーマンスを見せた」と評価。さらに鈴木の得点シーンについては、「見事な個人技から生まれた7点目。鈴木が左サイドから止められない勢いで中央へ切れ込み、最後は自らフィニッシュした」と伝えている。
カールスルーエ側では、ボルシア・メンヒェングラットバッハからレンタル加入中のFW福田師王が前半のみ出場。この試合でフル出場を果たしたのは、鈴木のほか、本来は控えGKのフロリアン・ミュラー、そして先月に長期離脱から復帰したDFマックス・ローゼンフェルダーの3人だけだった。
リーグ戦で開幕2連敗を喫した後の公式戦では守備の安定を重視してきたシュスター監督は、「今日は多くの良い瞬間とダイナミックな動きが見られたし、フィニッシュも狙いどおりに決まっていた」と攻撃面を称賛しつつ、「無失点で終えた。それが私にとっては同じくらい重要だ」と強調。そのうえで、「ボールを失ってもすぐに自陣へ戻り、規律を保てていること。それこそが我々にとって最も重要であり、攻撃に入っていくため、そして試合を自分たちのものにするための土台だ」と語った。




