明治安田J1リーグは18日に第34節が行われ、横浜F・マリノスと浦和レッズが対戦した。
前節終了時点で、降格圏の18位・横浜FCと同じ勝ち点31の17位・横浜FM。残り5試合で残留を目指す中、勝利が欲しいホームでの浦和戦に挑んだ。植中朝日や谷村海那、ジョルディ・クルークスらがスタメンに名を連ねている。
両チーム主導権を狙う序盤だが、開始6分で横浜FMが早速先制に成功する。相手ビルドアップの場面で植中朝日がDFからボールを奪取すると、そのままボックス内に侵入してラストパス。これを谷村海那が冷静に押し込んだ。ホームチームがいきなりリードを奪う。
横浜FMはその後、相手にボールを渡しつつも鋭いプレスからチャンスを作り、33分にはCKの流れからジョルディ・クルークスが際どいシュートを放った。するとその直後の34分、CKからジョルディ・クルークスが精確なクロスを送ると、ジェイソン・キニョーネスがフリーでヘッドを叩き込んだ。ホームチームがリードを広げる。
さらに横浜FMは、FKの流れから43分にボックス内のファールでPKを獲得。これをジョルディ・クルークスが冷静に沈め、試合を決定づける3点目を奪った。さらにアディショナルタイム、井上健太が深くまでえぐってクロスを上げると、植中朝日がワンタッチで押し込んだ。前半を4-0で折り返す。
厳しい展開となった浦和は、後半頭から渡邊凌磨と金子拓郎を投入してなんとか反撃を狙いに行く。すると46分には、サミュエル・グスタフソンがバー直撃のシュート。序盤はゴールに迫るシーンを作ったが、横浜FMから主導権を奪うまでには至らず。苦しい時間が続いた。一方の横浜FMは72分、狭い局面を打開してユーリ・アラウージョが際どいシュートを放った。
難しい時間が続く浦和は、81分に選手交代。安居海渡に代えて安部裕葵を投入した。2023年7月に加入するもケガの影響で出場がなかった26歳FWは、これが浦和での公式戦デビュー戦に。Jリーグでは2019年7月以来の出場となった。
浦和は終盤までゴールを目指したが、後半アディショナルタイムに金子拓郎が一発退場になるなど、横浜FMの牙城は最後まで崩せず。ホームチームが4-0で快勝を収めた。
この結果、2試合ぶり勝利の横浜FMは勝ち点を34まで伸ばすことに成功。残留に前進している。一方の浦和は、4試合ぶりの黒星で勝ち点52のままとなっている。
