لامين يامال(C)Getty images

18歳ヤマルは“生意気”?物議醸すもスペイン代表監督が徹底反論「浅はかな面ばかりを強調しがち」

バルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルのゴールセレブレーションは、現地で物議を醸しているようだ。

15歳でバルセロナのトップチームデビューを果たして以降、またたく間に世界最高峰の選手へと成長したヤマル。今季もラ・リーガ3試合で2ゴール3アシスト、スペイン代表として出場した2026年ワールドカップ欧州予選の2試合でも計3アシストを記録するなど素晴らしい活躍を披露している。

そんな今年のバロンドール有力候補とも噂される18歳FWだが、今季から新たなゴールセレブレーションを披露。両手で頭に王冠をのせるようなジェスチャーは、NBAのレジェンドであるレブロン・ジェームズからヒントを得たものだとされている。

しかし、このジェスチャーはスペインで物議を醸している模様。『The Athletic』は、ヤマルはそのパフォーマンスはもちろんだが、今夏には自身の誕生日パーティやアルゼンチン歌手ニッキー・ニコールとの交際報道まで、プライベート面もさらに注目度が高まっていると指摘。夏の休暇では多くのパパラッチに追いかけられたという。スペインのタブロイド紙やテレビ局の一部は、これらの行為を「自慢げで生意気で、若きロールモデルとしてはふさわしくない」との論調で報じているようだ。

そしてトルコ代表戦(6-0)前の会見では、スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督にもこの件について質問が飛んでいる。しかし代表指揮官は、18歳のエースへの批判に反論している。

「私の意見では、あのセレブレーションは王冠を自らかぶるというものではない。まるでマジシャンの帽子をかぶっているようだね。テレビを見ながら『また魔法を披露したのか』と呟いたよ」

「我々はアスリートの浅はかな面ばかりを強調しがちだが、次世代に伝えるべきは、16歳で代表デビューを果たした少年が、他の誰にも真似できないような努力をしているということ。彼は常に最高レベルで自分を管理してきた。並外れた才能の持ち主なのに、毎日6時間トレーニングをして、ジムに通い、理学療法士による施術を受けるなど、いわゆる『見えないトレーニング』をすべて行っている。ラミンが成し遂げたすべては、誕生日パーティやゴールセレブレーションから来たものではない。それらは無意味で些細なことだ。我々が伝えるべきなのは、彼がこれを実現するためにどれだけの努力を注いできたかということだよ」

なおヤマルの関係者によると、本人はこうした注目を「あまり気にしていない」とし、メディアの報道もすべて受け入れつつ、世界的なスーパースターへと成長する過程を楽しんでいるとのこと。外部の声に惑わされることはなく、プレーに集中し続けていると伝えられている。

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